1.
昨日発売の週刊「エコノミスト」に拙稿が載っています。
エコノミストオンラインでも無料で読めます。
「日銀が直接供給する通貨総量であるマネタリーベース(発行銀行券+当座預金)は、約60兆円(98年末)→約567兆円(25年5月)と急増した。2000年代前半からQE(量的緩和)は始めていたが、決定打は異次元緩和だった。 日銀は24年春からマイナス金利の解除、利上げ、保有国債残高の圧縮という「金融の正常化」に着手。保有国債残高は、24年4月の593兆円から→533兆円(26年5月)と2年間で60兆円減少している。5月に長期金利が一時2・8%まで上昇した背景には、高市政権の積極財政への懸念に加えて、日銀の国債保有残高の減少がある」。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20260707/se1/00m/020/024000c
2、(昨晩発信のX)「介入は効かない」
円が強くなる理由が全くない時に為替介入など効かない。効くのは「やるぞ、やるぞ」と姿を見せないで参加者を怖がらせているときだけ。お化けと同じ。実際にやってしまえば効果が無くなる。「なんだ、おばけってこんなものにすぎないんだ」と分かってしまうから。 デイトレーダーはいざしらず、数日間以上、ドルを保有するつもりの人ならどこで買っても(数日間だけは原価割れでも)すぐ戻り、購入価格よりうわっぱねるだろうからどこでも買っても、ぁわねばとの心理になってくる。ドル急騰で、買い損なっての高値のドル買いになる方が怖い。それが市場心理。
2.「ジャパン アズ No1 という本が出版された1979年のドル/円は約240円こんなに日本国経済が弱くなったのにまだ大幅な円高」。
あらゆるところで1986年12月以来36年ぶりの円安水準だと騒いでいる。
しかしハーバード大学のエズラ・ヴォーゲル教授 によってジャパン アズ No1 という本が出版された1979年のドル/円は約240円である。
「世界最強経済日本。終わった国・米国」と言われていた当時よりもまだまだ円は相当に強すぎるのだ。円はまだまだ安くなる途中もいいところだ。
4,「為替の基本は強い国の通貨は強く、弱い国の通貨は弱い」
為替は基本国力を反映する。強い国は景気が良いから金利も高く、株式市場も強い、直接投資チャンスも山ほどある。だから弱い国から強い国に金が流れ強い国の通貨が上昇する。日本は1980年代終盤頃(バブル経済)に経済のピークを迎えた。その後の経済成長(GDP の伸び)は世界断トツのビリである。社会主義国家のせうぃ長が低いのは歴史が証明している。
為替はヨットのように急回転しない。タンカーのようにゆっくりと方向転換する。したがって2000年まで円高が続いた。ぐずぐずした2000年代を過ぎ2012年の70円台をピークに円安方向に明確に転換した。社会主義国家(=大きな政府・規制過多・結果平等税制)日本の衰退とともに円安は今後とも大いに進む。
5,「円安の最大の原因は通貨の発行しすぎ」
「国力の低迷による円安」に輪をかけるのが「日銀の通貨の発行し過ぎ」だ。1998年から今までGDPは1.25倍しか伸びていないのにマネタリーベースを10倍にも膨らました。世界ダントツ、異次元である。
円の希薄化の素地はじゅうにぶんに出来ている。積まれた薪の山には油が十二分にまかれている。
今後、物価高が進行し、日銀が物価上昇を抑える手段を既に失っていることが世界に知れ渡れば物価は急騰する。物価が上昇する一方、金利が低く、過剰流動性が存在するのならば銀行借り入れは急増する。
信用創造によりマネーストックは爆発的に増える。とんでもない円価値の棄損がはじまる。
日米金利差で為替の将来を語るアナリストの話を聞くのはデイトレーサーだけでよい。財産を守りたい人は長い目で世の中の動きに目を向けることが重要だ。
6,「自民党前総務大臣の村上誠一郎氏との会食」
昨晩は前総務大臣の村上誠一郎氏と朝日新聞の前編集委員の原真人さんと夕食を共にした。
村上さんは私の小学校から高校まで2年下の後輩(私は東大に行けなかったから大学は先輩ではない)。小学校5年、6年の時の運動会では私は彼の組の引率係だった。
私や原さんの文章に加え、村上氏の意見を自民党の議員に配っているが、いまいち、反応が鈍いのを気にされていた。
彼も日本の財政には非常なり危機感を持っていて、ガソリン補助金、消費減税などに反対。財政等に関して極めてまともな感覚を持っていらっしゃる。
こんな政策を継続していれば日本人が不幸になるのは目に見えている。正統派金融論、財政論で危ないと説く政策は危ないのだ。「学問を馬鹿にするものではない!」という点で3人で意気投合した。
これだけ財政、金融が危機的状況に落ちっていても国会で議論もされない。今の状況を理解している議員が村上氏他ごく少数しかいないのだろう、
情けない・。暗い気持ちになる・。

7.「中央銀行のとっかえが不可欠」
昨晩以下のリツイートを私のX に来た。
「2023年には日銀は倒産しないのは当たり前と言っている」
以下の帳に回答した。
「昔から言っていることは一寸も変わっていないが。 自分で、通貨を発行する日銀は資金繰り倒産はしない。 しかし通貨の毀損を回復させ、ハイパーインフレを抑えるには中央銀行のとっかえが不可欠。自分に理解力のないのを公然と披露するのは恥ずかしくないですかな?」
8.「財政の維持可能性が懸念されるときとは?」
昨晩以下のリツイートを私のX にいただいた。
「>財政の維持可能性が明らかに懸念されるような事態になると
素人としてどういう事態なのかは詳しく聞きたいところですが、要は、日本に投資などしたくねーよ、という流れが起きている中、ということでしょうね」
以下のように回答した。
「財政の維持可能性が明らかに懸念してされる時とは日銀が金融論の基礎中の基礎の教えに沿って財政ファイナンスを辞める時。すなわち長期国債の購入をやめるとき。 ちなみに辞めないと、世の中お金じやふじゃぶ、物価急騰」


