「開いた口がふさがらない」「日銀の債務超過リスクはあまり大きくないのか?」.「長期金利はまだまだ相当に上昇する」他

2026年06月29日

1.「開いた口がふさがらない」

政府が7月に策定する「骨太方針」に「適切な金融政策運営が行われることも非常に重要だ」と明記する方針を書くことが27日分かったそうだ(KYODO) 現状でも日本よりはるかに高い政策金利の他国中央銀行が利上げ方向なのに、断トツに政策金利が低い日本では、日銀の利上げにストップがかかる。ならば超円安確定だ。 政府のマーケット感覚にはあきれて口がふさがらない、

https://www.kanaloco.jp/news/economy/article-1284325.html

 

2.「日銀の債務超過リスクはあまり大きくないのか?」(日銀内田副総裁の考え

6月26日の原さんのニュースレターにあるように、元朝日新聞編集委員の原真人さんが日銀政策決定会合後の記者会見で内田副総裁に日銀の財政問題に対して質問された。

その部分を引用させていただくと

――日銀の債務超過リスクについて聞きたい。2025 年度決算で日銀の国債の受取利息と、当座預金の支払利息の差が1,900 億円ほどあり赤字だ。通貨発行益ではなく、通貨発行損になっている。これについて危機感はあるか。債務超過が近づいているようにも見えるが、そのリスクをどう考えるか?

 

質問に耳を澄まし、一瞬、想定問答に目を落とした内田副総裁は、再び顔を上げて答えた。

 

「我々は多角的レビューで試算値も出して(日銀の)赤字の可能性、あるいは更に進んで債務超過の可能性というのをある程度、判断している。その中では債務超過のリスクはあまり大きくない、リスクとして非常に大きいとは思っていない。ただ、当然だが、財務の状況というのは重要なので、そのことも含め判断していく必要は当然ある」

とのことだ。

「債務超過のリスクはあまり大きくない」とお答えになっている。

本当にそうか?

https://hara-makoto.theletter.jp/posts/770d8e6f-ff66-4113-af58-5385be693500

 

3.「日銀の債務超過リスクはあまり大きくないのか?」(植田東大教授(現日銀総裁)の考え)

内田日銀副総裁がおっしゃるには「債務超過のリスクはあまり大きくない」そうだ。しかし、(植田東大教授(現日銀総裁))は2023年4月7日の日経ウ“ェリタスで

「FRBや ECB の場合は『自己資本不足のリスクは小さい』と結論付けるものが多いようだ。日本において同様の試算を行ってみると結果は微妙だ」とおっしゃっている。

これは保有国債が現在の半分の時点での話だ。

日銀の債務超過のリスクは大きいのか小さいのか?東大教授としては大きいが、ご自身が総裁を務める日銀としての見解は小さいということか?どっひなんだ。

 

4,「インフレは止まらなくなる」

この2023年4月7日の日経ウ“ェリタスで植田東大教授(当時)は「財政の維持可能性が明らかに懸念されるような事態になるとと民間の投資家は驚くような高金利でないと国債を買わなくなる。そうなれば政府は中央銀行の国債購入を強制するようになりインフレは止まらなくなる可能性が高まる」レ

と述べている。今後長期金利はますます上昇するだろうから、日銀はまたまた国債買いオペを増額させざるを得なくなり、したがってインフレは止まらなくなる可能性が高まる。

 

5.「長期金利はまだまだ相当に上昇する」

10年長期金利は偏在2. 8%。マイナス金利から上昇してきた。

2017年度は政府が新発国債と借換債の合計141.1兆円発行しているのに対して96.2兆円も購入している(私が国会で質問してきた時の日銀答弁)。

それまで少額しか国債を買っていなかった(買っていても3か月までの短期国債)日銀が長期債の爆買を2013年から始めたのだから、値段が急騰(=利回りは急落)するのは当たり前だ(2017年度は0,01%程度)

96.2兆円だった年間購入額が2026年度は約46兆円に減ったのだから需給の崩れで金利は。0,01%程度から2.6%に上昇した。

ところが先日の金融政策決定会合では来年4月から毎月2兆円の購入に減額するのだから年間購入額は約24兆円。2026年度の半分だ・

長期金利はまだまだ相当に上昇する。

それに伴い株価も下落するだろうから、天文学的な額の債務超過となる日銀(&円)が生存可能かどうかは極めて疑問。

之には耐えられなくて日銀は公約破りで買いオペを増加させるだろう。

円が再び供給されるわけで円の希薄化(=円安)は止まらない。

計画経済で危機を先送りしていると膿があらゆるところに溜まって進退窮まるのは歴史が証明している。