「長期年金利再度上昇、10年金利2.8%超え」「まだまだ上がる長期金利」「日本生命社長、国内債の含み損大幅拡大-解約に備えた検討急務」他

2026年07月03日

1.「長期年金利再度上昇、10年金利2.8%超え」

長期金利上昇、一時30年ぶり2.81% 日銀利上げ遅れるとの懸念 ーー>日銀利上げなら円安加速。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB185T50Y6A510C2000000/

 

2、「まだまだ上がる長期金利」

私が金融マンだった頃は日銀の国債購入は3か月未満の短期債、それも少額で長期債など、ほとんど買っていなかった。

ところが異次元緩和開始後の2017年度には96.2兆もの国債を購入し大部分が長期債になった。国の年間国債発行額が141兆円(新発債約30兆円、残りは借換債)なのに92兆円という巨大額(発行額の68%)を日銀は購入したのだ。

これなら需要過多で価格上昇(=長期債金利が下落)は当たり前でマイナス金利にまでなった。

ところが2025年度には日銀は国債購入額を約46兆円まで落とした。2017年当時の半分だ。

当然のことながら長期金利は上昇(=国債価格は急落)しマイナスだったものが

2.8%まで上昇した。

先日の金融決定会合で来年4月からは更に年間24兆円(毎月2兆円)まで購入を減らすという。

まだまだ価格下落(=長期金利上昇)は継続する。

更には官民合わせての370兆円投資と来た。長期金利は跳ね上がる。株も長期金利高に耐えられず崩壊。

日銀の債務長官は天文学的意になり日本の金融システムは崩壊する。円は紙屑化。

そのシナリオに耐えられず日銀が国債買いオペ増額を決定し回収しかけていた過剰流動性を再度市場に供給することになればまたお金ジャブジャブで円は暴落、長期金利は逆に上昇してしまう。

日銀は完全に詰んでいる、円の価値は無くなる。

 

3,「円安進行が一時的に止まれば長期金利高が進行中」

(昨日X に書いたツイート )

円安進行が一時的に止まればこんどは長期金利高が進行中。本日は6.5bp上昇して2.77% に上昇。直近の高金利に接近中。これ以上、上昇してくると株価の足を引っ張るだろうし、中小金融機関、生保そして何よりも日銀財務が心配となる。計画経済でなんとか抑え込んでいたいろいろなマーケットが日替わりで危機防止堤防を越えて来そう。

4日本生命社長、国内債の含み損大幅拡大-解約に備えた検討急務」」

昨日のbloomberg ニュース。長期金利浄書も限界に近付いてきた。

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-07-02/THJ0HST9NJLT00?taid=6a45e70a63792900018a25b5&utm_campaign=trueanthem&utm_content=japan&utm_medium=social&utm_source=twitter#gsc.tab=0

 

 

5.「計画経済の破綻のエネルギーが凄まじいのは歴史が示す通り」

円安だとインフレが進み、企業、業績が上がるとの思いから日本株を買ってきた人(特に外国人投資家)が為替介入(と思われる)による円高によって株を売るのは当然か。今後も介入が続木、株か大幅下落すれば株本位制の日銀の危機。 円安進行が一時的に止まれば長期金利上昇と株価下落。 政府日銀があらゆるマーケットをコントロールする計画経済国家日本には膿が溜まっており、どこかが破れそうだと絆創膏をはれば他のところが破れそうになる。 すべては財政規律を軽視した結果、財政赤字が膨らみ財政破綻を回避するために財政ファイナンスで危機を先送りしてきたツケの結果。 計画経済の破綻のエネルギーが凄まじいのは歴史が示す通り。 こんな状態になっても国会は知らんぷり。

 

6,「介入の副作用は?」

介入の後、わずか2BPだが、米国長期金利が上昇した。 今晩、欧米陣が為替介入資金調達のための日本のドル国債売りを連想するか否かは注視すべきですね。

 

7,「戻らぬ円安と訪日客の多様化の背景」

本日発行の元朝日新聞解説委員原真人さんのニュースレター。

「プラザ合意」の歴史が反転か/ 戻らぬ円安と訪日客の多様化の背景

https://hara-makoto.theletter.jp/posts/0c79c8fd-738a-47f5-b15b-69e9326893c7

 

8.「活力を感じぬ日本社会」

7月1日の日経新聞「私の履歴書」谷内正太郎氏の第1回目で谷内氏は「1969年委外務省に入省したころの」日本は右肩上がりでさらに成長していくだろうといわれ、そのおよそ10年後には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が書かれた」

「しかし、いまの日本を見ると、自分の念願通りになっているかといえば、かなり複雑な気持ちでいる」

「外務省入省当時の日本は、「坂の上の雲」を駆け上がっていくような勢いがあった。廃虚の中からここまで来たという国民のプライドもあった。高度経済成長期の真っただ中にあり、国民が意気軒昂(いきけんこう)だった。そういう雰囲気を今の日本にも取り戻してほしいと願っている」

と述べていらっしゃる。

谷内さんは、私の4,5年先輩だが、私は全く同じ感想を持っている。

特に海外で勉強し、生活し、米国企業で働いてみると、日本社会にあまりに活力が無いのがショックでさえあった。これでは米国に大きな差をつけられるな、と思ったし、その通りになった。

私は、日本のこの社会主義体制(大きな政府。規制過多、蔵族税をはじめとした結果平等税制)が癌なのだと思っている、その主張をこの40年間訴えてきた。「こんあことをしているとやがて日本は3流国、4流国に墜ちこんでしまうぞ」と。

日本の常識は世界の常識ではない。日本人はそれに気がつかずにみすみす衰えてきてしまった。

 

9.「とり残される日本」

昨晩、NHK で「スーパーマーケットがいかに進歩しているか」の特集をしていた。じっくり見ていたわけではないので、間違っているかもしれないが、「こんなことですごいと思っているのか」とがっかりしながらチラ見していた。

2000年代初頭、私は日中友好協会かどこかの依頼を受けて天津郊外の大学で「デリバテイブ」の授業を数日間行った。この時私は、「中国は日本から30年遅れている」と思った。

ところが、2010年代後半、参議院議員団で中国視察に行ったときには「日本は中国に追い抜かれてしまった」と感じざるを得なかった。

中国側が誇らしいところを見せてくれたのはわかっているが、中国のスーパーのすごさには驚いたものだ。

なにせ、日本では5時だかを過ぎると店員さんがバックヤードから出てきて、赤ポールペンで値段を書き替える。

しかし中国で視察をしたスーパーではデジタル表示で、時々刻々と値段が変化していくのだ。

ビックデータのおかげで。(例えば)水曜の午後3時から4時の間は「**という魚が何匹売れる」というデータがあるので、それに応じて仕入れをし、値段を変えていくのだ。

おかげで利益は最大になるし、売れ残りの無い最適仕入れ量が分かるとのことだった。

その結果、非常に多くの品物を少量ずつ仕入れることが出来るので食材の多さによだれば出たものだ。

今から10年も前の話だ。

日本のように個人情報保護法が強い国では追いつかないなと思った。

ちなみに米国では中国のように国家がビックデータを集めようとすれば国民が大反対するだろうが、代わりにGAFA等がビックデータを集めている。

日本はこのままでは世界からますます遅れてしまうと思った次第。

間印鑑のアニマルスピリッツに任せなければ追い付くのは無理。

 

10,「クールジャパンの失敗」

「クールジャパン機構、累損540億円で目標未達 統廃合検討へ」

このニュースは1週間ほど前話題になっていたが、その結果は当然と言えば当然だと思う。

金もうけのセンスやアニマルスピリッツのない官僚、国が先頭に立って事業が成功するわけがない。官民合わせての370兆円投資も考え直した方が良い。

成功すれば多額の報酬がもらえる米国企業とは働きぶりがとんでもなく違う。

弟・幸夫が生きていてまだ参議院議員になる前、クールジャパンの会合に呼ばれた後 帰ってくるなり笑いながら言った。「全員が鼠色のスーツを着ていて、その人たちが日本のデザインを世界に売っていこう」との会議をしているんだから売れるわけないよ。笑っちゃうよ」と。

今頃、弟は天国で「やっぱり」と言っていることだろう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA229VZ0S6A620C2000000/