(本日第2弾)「国債金利が急落し、低位安定していた理由」「最近の長期金利上昇の理由」「自転車操業の国の財政」他

2026年09月13日

(本日第2弾) 

本日は雨で午前中のテニスが出来なかったので、代わりにSNS wお発信します。

午前中に第1弾も発信しています。そちらもお読みいただければ幸いです。

 

1,「日銀は『確立された金融論』の「基本のキ」を大破りしている。その『破り方』は他国の中央銀行の比ではない」。

私がJP モルガンでリスクテーカー(&支店長)をしていたとき時、日銀は株も長期国債も保有していなかった。(正確に言うと長期債は持ってはいたがそれは、ほぼゼロに近い極極少額)。

中央銀行たるもの通貨の信用を守るために「価格の変動の大きい株や長期債を持ってはいけない」のが「確立された金融論」では常識だったからだ。

日銀だけでなく、世界の中央銀行もこの常識を守っていた。

どの中央銀行も株も長期債も保有していなかった。

それが今は様変わり。

中でも日銀はこの「確立された金融論」を最大限に大破りしている。その「破り方」は他国の中央銀行の比ではない。

それが、今の長期金利上昇、円安進行の最大理由で、これを止めるのは無茶苦茶に難しい。

 

2、「国債金利が急落し、低位安定していた理由」

例えば1990年(私のJP モルガン勤務時代)、国の国債発行額は約25.6兆円で日銀の購入額は約3兆円(ほとんどが短期国債)だった。

ところが2013年に日銀は異次元緩和で長期国債の爆買いを始めた。

2017年度の国の年間国債発行額は141.3兆円、一方日銀の年間購入額は96.2兆円だ(これは国会質問の際、日銀から答弁を受けた数字)

長期債の市場に、かっては存在しなかった新しい買い手(日銀)が「突然新しい買い手として現れ、国債の年間市場規模の96.2兆円/141.3兆円=68%も買い占めれば、どんなマーケットでも価格は爆謄する(金利は急落)。

これがマイナス金利にまで長期金利が暴落、低位安定した理由である。「国債が信用されているから」などというものではない。ひとえに日銀の爆買いのせいだ。

日本国債の超低金利はファンダメンタルズではなく需給の関係(=日銀の国債爆買い)のせいだったのだ。

 

3,「最近の長期金利上昇の理由」

ところが2024年の国債保有額600兆円をピークに日銀は保有国債額を減らし始めた。(インフレを抑えるために世の中にばらまかれたお金を減らすには、日銀の保有国債額を減らすしか方法はないからだ)

2026年7月には520兆円まで保有を減らした。

これは国債売りオペをしないのなら、年間購入額を減らすことによってのみ達成される。

年間国債発行間額190兆円の内、日銀は42兆円まで購入を減らした。

この日銀の年間購入額の低下がマイナス金利から+2.9%まででの金利上昇の原因である。

日銀は正常化のためには年間購入額をゼロまで引き下げなければならない。

年間100兆円まで買っていた国債を42兆円まで減額してもまだまだ減らさねばならない。長期金利はまだまだ上昇する。

更には高市政権の積極財政である。長期金利今後とも跳ね上がるという私が主張する理由だ。長期金利が跳ね上がれば株価はおおいに下落するだろうし、日銀は天文学的な債務超過に陥る。存在不能、円の紙くず化(=法定通貨ではなくなる)を私が予想する理由である。

 

4,「自転車操業の国の財政」

さらにまた問題なのは、1990年の国の発行国債はたった25.6兆円だったのに、2025年は約190兆円にもふくれあがっているのだ。

この190兆円は新規国債が約30数兆円で残りの大部分は借換債である。

誰かがこの190兆円を買ってくれないと満期が来た国債の償還資金が無くなってしまう。デフォルト(財政破綻)。

自転車操業なのだ。

「ナンチャッテ教教祖様」達のいうように「国債は借り続ければよい」など、とんでもない話なのだ。借り続得られるか否かは借換債の買い手が現れるか?だ。

その買ってくる誰かがこの10数年間は日銀だった。しかし日銀が正常化(=ばらまいていたお金を回収してインフレ防止する)するために国債の買い手の地位を降りれば、政府は新しい買い手を見つけねばならない。見つかるにしてもそれは長期金利が爆謄してからだろう。

「財政ファイナンスをやってはいけない」と「確立された金融論」が教える通りの展開が、今、日本でなされている。