「日経平均とNYダウの絶対値が同じ」「全滅に向かって日銀はインパール作戦継続中」「植田日銀総裁のハチャメチャ答弁」「何度も訪れたくなる美しい森を作りたい」他

2024年03月15日

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1,「日経平均とNYダウの絶対値が同じ」

今朝、仕事を初めてひょっとスクリーンを見たら、日経平均とNYダウの絶対値がかなり接近していた。少し、動きを見ていたら、全く同じ数字は見れなかったが、NYダウ38,808ドル、日経38,807円は見た。午前4時50分頃だった。

ところで日経平均が38,915円の当時の史上最高値を付けた1989年12月のNYダウは2,753ドル。日経平均の14分の1だった。当時からの「強い国のリスク資産を買え」との私の主張は正しかったが、これだけ米国経済と日本経済の伸びが違うのにドル円だけは143.40(1989年末)とほとんど変わらない。為替が国力を表すのなら現在のドル円は1ドル200円でもおかしくない。ましてや発行元の日銀財務がほぼ詰んでいることを考えると1ドル=2,000円でもおかしくない(もっとも1ドル=2,000円は紙くず化へのほんの過程の一瞬で、瞬時にとおり過ぎるだろう)、日米金利差がーー、などという小さな話ではもはやない。

2.「全滅に向かって日銀はインパール作戦継続中」

先週木曜日の予算委員会での私の質問に対する植田日銀総裁はハチャメチャだった。もし私が昔の日銀総裁たちに同じ質問をすれば、いとも簡単に、むにゃむにゃすることもなく、堂々と端的に答弁され、ハイそうですか、と私が答えてお仕舞の内容だったはずだ。

植田さん自身の責任ではないのだが、日銀がこのような状態になってしまった以上、植田総裁としては、ハチャメチャ答弁をせざるを得なかった。しかも、事情をよくご存じの植田さんは日銀が行き詰っていることを非常によくわかっていらっしゃるだけに、ハチャメチャ答弁しか選択肢は無かったのだろう。

日銀マンにとって垂涎の的、そして財務省にとって最高の天下先である日銀総裁職を、内情が分かっているがゆえにこれらの人々は誰も引き受けなかった。それなのに植田さんは引き受けた。火中の栗どころか火中の時限爆弾を取り出そうとしたところが、学者ゆえの甘さで植田さんの唯一の失敗だったと思う。もし植田さんが引き受けていなければ,日銀の窮状がその時点で明確になり、インパール作戦は途中で終わったかもしれない。と言ってもあの段階まで行っていれば、全滅に近い状態はあまり変わりなかったとは思う。それでも多少多くの人は逃げえられた。

3.「植田日銀総裁のハチャメチャ答弁」①

先週木曜日の予算委員会での私の質問に対する植田日銀総裁のハチャメチャ答弁をいくつかご紹介する。あまりにあり過ぎるので、本日はそのうちに2,3をご紹介する。以下議事録より。

藤巻健史君:速水元日銀総裁ですね、1999年2 月12 日の記者会見で、むしろ私ども中央銀行は国債を中央銀行が引き受けるとか、あるいはどんどん買うというのは、このこと自体財政の節度を失うことになるし、国債の価値もむしろそのことによって価格が下がる可能性もあるし、金利が上がる可能性も十分あると思う。このことは、単に日本銀行の信認だけでなくて、日本の信認にかかわってくるということも私どもは懸念し、心配をしている訳であるとおっしゃっています。現在、日銀は長期国債をそのときの10倍以上保有しているわけですが、速水日銀総裁の心配は杞憂だったと植田総裁はお考えでしょうか?」

参考人(植田和男君):私共の国債買い入れは2%の物価安定の目標を実現するという金融政策運営上の必要から行っております。

藤巻健史君;ちょっと回答になってないと思うんですけど、まあこれもちょっと後日に回します

 

4.「植田日銀総裁のハチャメチャ答弁」②

藤巻健史君:それでこれだけの日銀が国債市場においてモンスターになっている時に天日銀が超国債の購入をやめたりまたはランオフですね要するに満期になった時にもう召喚して借り換えをしないというような行動に行った時に長期金利はどれほどまで上がるというふうに総裁はお考えでしょうか

参考人(植田和男君):ここは繰り返しになりますが、この先、物価安定目標の持続的、安定的な実現を見通せる状況に至れば、様々な大規模緩和策の修正を検討していくことになります。その際、イールドカーブコントロールの枠組みを撤廃するにせよ残すにせよ、長期国債の買い入れは続くことになるというふうに考えております。見直しの前後で不連続な動きが生じることがないよう、適切に対応する方針でございます

(私のコメント)質問にまずは答えていない。私は何%まで上昇するかを聞いている。伝統的金融政策の基では、短期金利しか政策目標にしていなかった(今でも世界は長期金利は中央銀行がコントロール出来ないとし、どの中央銀行も長期金利を政策金利とはしてはいない。長期金利は中央銀行がコントロール出来ないからである。日銀も以前はそう認識していた)から政策金利を動かせば、どこまで市場金利があがるか、と精緻に予想でき、その予想に基づいて政策金利の変更を行ってきた。市場金利の変更巾を予想できずに政策金利の変更を刷る中央銀行など信じられない。

なお。「長期国債の買い入れは続くことになる」と日銀は何時までも長期国債購入を継続する」とおっしゃったこの総裁発言は重要だ。要はどんなにインフレが加速しても、ばらまいたお金を更にばらまき続けざるを得ないと認めている。他の中央銀行がランオフやQT でお金を回収し始めインフレを抑えようとしているのに、日銀をバラマキ続けると認めていらっしゃる。円が他通貨に対し、どんどん安くなることが予想される発言であり、日銀がレームダック化していることを認める発言でもある。

「植田日銀総裁のハチャメチャ答弁」③以降は後日に。

5.「池田信夫先生の誤り」

「米山さんは金融実務を知らないようだが、日本の国債は(少なくともこの30年間)償還したことない。すべて借り換え。 それも日銀が引き受けるので、デフォルトという意味の財政破綻は起こらない。問題はそんなことではないのだ」。

X に上記投稿を見つけたので、以下のようにリツイートしておいた。間違えた知識が広がるのはよろしくない・

「これは池田さんの誤り。日本の国債は(少なくともこの30年間)償還されなかったことがないが正しい。実務をされたことがないから知らないだけ。

10年国債は10年。30年国債は30年後に必ずや償還されている。償還されなければ(元本金額を満期国債保有者に返済しなkれば)デフォル。償還するための資金を政府は借換債という名目で発行し、原資を集めている(新発債、借換債を発行時にこれは借換債、これは新発債と分けて発行しているわけではない。統計上の分類)この国債が売れなければ満期が来た国債の償還原資がなくデフォルト。こんな低金利では民間は買わないから、本来買ってはいけないはずの日銀に(間接的に)買ってもらっている(=実質、禁じ手中の禁じ手の財政ファイナンス)だけ」

 

6.「何度も訪れたくなる美しい森を作りたい」

私が顧問をしている株式会社「かぜ」からふるさと納税のガバメントクラウドファンディングへのご助力のお願いが来ました。たくましい若者たちが果敢に望んでいるベンチャーへのご助力につながります。「何度も訪れたくなる美しい森を作る」というプロジェクトです。是非、よろしくお願いいたします。

今月末まで開催しています。昨年から実施していますが、今年のご寄付の部分は、今年の税控除枠を使えます。

北海道十勝・中札内村にも是非いらしてください。人工的なものが少ない大自然のすばらしさを充分味わっていただきたいいと思います。お子さんの情緒教育にもいいのでは?

https://www.furusato-tax.jp/gcf/2817