「ここまで今週の利上げを織り込ませて日銀は大丈夫か?」「本業で損を垂れ流し続ける企業に民間銀行は融資をする(=信用する)か?」「時価評価が必要なわけ」他

2025年01月19日

(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「ここまで今週の利上げを織り込ませて日銀は大丈夫か?」
先週の副総裁、総裁講演やマスコミ報道で、マーケットはかなりの確率で「1月の利上げ」を織り込んでしまったようだ。それにもかかわらずドル円は155円を割らなかったどころか週末から円安気味になっている。これで利上げを回避したり、0.1%程度の利上げだったら為替市場は「がっかり相場」で円は相当に売り込まれるだろう。
一方、0.25%の利上げを行えば、最後の利上げだとの認識が高まり円は暴落する可能性すらある。株も大いに下げるだろう。
今回0.25%の利上げを行えば日銀は本業での損の垂れ流しが始まってしまう。さらなる利上げによる本業での損の垂れ流しは衝撃的になる。他国に比べて「毎年の金利収入」があまりに少ないからだ(参考:日銀の年間金利収入は年間1.5兆円前後(R4年度 1.3兆円、R5年度1.7兆円なのに対し、FRB は年間27兆円;2023年)
日銀の場合、いったん損が累積すると年間の金利収入で累積損を解消するのに驚くほどの長期間を必要としてしまう。しかもインフレが収まらなければ、累積損が巨額化する。さらうには時価評価での債務超過も超巨大化してしまう。

2.「本業で損を垂れ流し続ける企業に民間銀行は融資をする(=信用する)か?」
本業で損を垂れ流し続け、保有OKの資産にはかなりの評価損が生じている。しかし株式投資の益で当期純利益を何とかプラスにし、保有株の評価益で、なんとか債務超過を免れている。株式を持てはならないはずの企業なのに、である。
そんな企業に民間金融機関は融資をする(=信用するか)か?まず間違いなくNOだ。保有資産を簿価評価すれば債務超過ではない、といいはっても銀行は資金を回収していくだろう。
今の日銀は、この企業と全く同様であり出口も全く見えない。世界は日銀を見限りだろう、それはその発行する通貨が世界で通用しなくなる(=決済通貨としても資産蓄積通貨と使われない)ということ。世界には円だけしか存在しないわけではないからだ。

3.「時価評価が必要なわけ」
欧米企業にとって簿価会計など前世代の遺物である。いくら日銀が「簿価会計を採用しているから債務超過は問題ない」と主張しても外国人には通用しない。そもそも日銀自身が民間銀行には時価会計を指導しているのに、だ。
資本主義が徹底している欧米企業では「会社の持ち主」は株主であり、株主が損をすることは絶対に避けなければならない。それゆえに相手企業が倒産したときに投下資本を回収できることを第1と考える。それには時価会計での資産評価が基本のキである。そして欧米企業は「国といえども中央銀行といえども倒産する」との前提で行動規範を決めている。歴史から学んでいるからだ。日銀の債務超過は日銀の信用失墜、その発行する通貨の紙屑化につながる、と私が警告する理由だ。

4.「日本の経済は成長著しいか?」
一昨日、以下のリツイートが私のX に来た。、
「アベノミクスによって強い国日本が築き上げられました。これからも成長は続く」
以下のように回答した。
「Mr.井の中のかわず。観光旅行ではなく、世界に飛び出して生活し仕事をしてみるが良い。日本がいかに他国から遅れをとっているかをひしひしと感じるはず。日本を神国と思い込み現実を直視する勇気のないがひとが、日本を奈落の底に落とし込む。大改革が必要なのに、それをさせないから。
私のjpモルガンの勤務時代、シンガポール支店の支店長はシンガポール鉄道公団の総裁を兼ねていた。地下鉄が3駅開通したと、ミーティングの後、我々を視察に連れて行ってくれた。熱心に説明する総裁が駅員に危ないですから前に出ないでくださいと怒られていた。総裁は社員に顔が知られてないんだなと皆、クスクス笑ったものである。あれから30数年シンガポールは国中を地下鉄が走り回っている。それに比べて日本はどれだけの進歩をしたのか考えるたびに情けなく思う。日本はどんどん新興国に追いつかれ追い越されていく。それを認識しなければ大改革は実行できない。私が思うに、この成長力の差は、格差是正を金科玉条とし、競争を排除する社会主義体制のせい」
ちなみに、こんな説明しなくてもGDP の拡大推移を他国と比べてみれば一目瞭然なんですがね~。

5.「大相撲見学」
1月15日は恒例の三井信託千葉支店時代のOB3人と相撲見学。宇良と豊昇龍の相撲に国技館が沸いた。
照ノ富士は翌日の6日は休場、そしてその翌日に引退を表明したから、照の藤野最後の相撲を見たことになる。
照の富士は大関陥落前、東京駅であったことがある。グリーン車の最後部に一人で座ってゲームをしていた。あまりにも楽しそうなニコニコ顔に魅了され、それからファンになっていた。ご苦労様でした。

相撲1月2

5.「大相撲を見ながら」
大相撲ではますます外国人観光客が多くなっている。特に我々が座っている2階席は外国人ばっかり(というと少し大げさだが)だ。コロナ時のころは武藤君の頑張りで2階の最前席をとれたが、最近は売出当日に申し込んでも2階席後方。回を追うごとに後方席しか取れなくなっていく。相撲人気回復のせいもあるが一番の原因はインバウンドだろう。
いろいろバカ話をしながら観戦しているうちにたちまち打ち出しとなった。
「欧米人は半そでで寒くないのかな~。すごいな。グリンランド買おうとするわけだよな。我々じゃ寒くて住もうと思わないものな~」
「満員御礼の字が下手になったよな~。昔はもっと太くて白いところ(余白)をなくす相撲文字だったのにな~」
「我々が現役の時は、桟敷席で接待したりされたりだったけど、退職して歳取ると、だんだん後ろに追いやられるな。もう後はそうはないな(=2階席でももう我々より後列の席はもうあまりない)。まだ国技館に入れるだけいいか~」
「正月の**新聞に今年夏の参議院選立候補予定者名簿にフジマキの名前出てたぞ」「出ませんよ。日経と読売は聞いてきたから出ませんとはっきり答えたので名前載ってなかったけどな」「その新聞社は聞いてこなかったわけね。でも『枯れ木に森の賑わい』で、候補者多い方が新年の紙面にぎわうものな~」「え、私は枯れ木ですか?」
藪そばで一杯やって帰宅。

相撲1月3 相撲1月1

6.「石垣行」
16日(木)から18日(度)までは石垣島行き。実は党の石垣島視察が、その前2日間にわたって急に決まったのでくっつけようとも思ったが、プライベートな仕事がたまっていたので2日間を縛られるのはきつく、考えた末視察は断念。仕事目的の石垣行だったが、沖縄はまったりした雰囲気だから、仕事といえどもリラックスできた。

(海上保安庁)

石垣4

 

(マングローブの花)石垣1

(↓ マングローブの花と実)石垣2

(↓マンゴー?)石垣5

(↓アダンの実)石垣6

(↓ 島バナナ)石垣バナナ