(本日第2弾)
本日は朝に第1弾をアップしています。そちらもお読みいただければ幸いです。
1.「本日の20年債入札は『やや弱め』」
20年債入札は「やや弱め」でおできをつぶす微風にはならなかったようだ。
しかしながら長期債、超長期債はこの数日じわじわと上昇を続けている。
これは、市場参加者、特に投資家にとって、意外とつらい。「もうそろそろ」と買えば損が膨らみ、「もういいだろう」と買い増せば、損が膨らみ、その翌日「もういいだろう」と再度買いに走れば、さらに損が膨らむ、という状態で精神的にやられえう。特に頼みに綱の株式市場が弱く、竿嫌悪損が自身の体力に比し局限している地銀、中小保険会社の担当者は、倒産のリスクにおびえなければならない。
日銀の植田総裁はその最たるもの。
これは私が1980年にマーケットに配属になった時と同じ、当時、信託銀行はシンジケートローンで都銀に後れを取り、その遅れを市場取引でカバーしようと邦銀としてはかなり大きなリスクを取っていた。長期金利が急騰している時期で
「トレーダーは、「もういいだろう」と買い増しては損が膨らみ、その翌日「もういいだろう」と再度買いに走れば、さらに損が膨らむ、状態で血みどろだった。今のじり安(金利は上昇)規模こそ、そこまでではないが、それと同じ現象が始まりつつあるようだ。
2,「邦銀と外銀のポジションの取り方の違い」
ちなみに、その時の信託銀行のポジションの取り方はすごいと驚いたが、JPモルガン移ったら、JPモルガンに比べれば大人と子供くらいにリスクの取り方が違った。トレーダー個人か課長せいぜい部長レベルで勝負枠を決めていたがJPモルガンでは会長、副会長レベルが取るべきリスク額に深く関与していたのだ。
大きなポジションを取れたのはリスク管理システムが整備されていたことも一因だ。今は知らないが長い間、世界の銀行が採用していたリスク管理の主手法だったVARはJPモルガンが開発した。
ただし、ボルカールールが出来て以降は、私がやっていたようなリスクテークは業務(社内ヘッジファンドのような仕事)は銀行がやるべきではないとヘッジファンドにスピンアウトさせられた。
3.「賃金が上がらないからGDPがあがらないのか?」
本日、以下のリツイートが私のXにきた。.
「30年間で世界的に賃金上がってるのに、日本だけが変わらないからGDPも伸びないから当然だよね! 単純に日本だけ成長していない現実が可視化されただけ」
以下のように返信した。
「GDP (国全体の富)変わらないのに、1人の給料が上がったら、他人の給料がないと計算が合わない。日本人の賃金が上がっていないのは日本のGDPが世界ダンとつのビリ成長だったから」
4.「日銀保有の日本国債を永久ロールオーバーにすれば?」
本日、以下のリツイートが私のXにきた。.
「日銀国債償還ルールを永久ロールオーバーにすれば良いのでは? 日銀にそもそも返す理由がありません」
以下のように返信した。
「返さなければ、世の中お金 ジャブジャブのままで物価上昇永久に加速」
5,「日銀は財政ファイナンスをしていないのか?していないのは引き受け」
本日、以下のリツイートが私のXにきた。.
「財政ファイナンスとは、中央銀行が直接政府支出に資金を供給すること。日銀の市場経由の国債購入はこれには当たりません」
以下のように返信した。
「中央銀行が直接政府に資金を供給することは引き受けといいます。財政ファイナンスとは過去に ハイパーインフレを起こした経験から全世界で禁止されていますが、英語ではマネタイゼーションといいます。政府が発行した長期の負債を中央銀行が買い取り、超短期負債の通貨マネーにかえてしまうからです。これは金利上昇期に住宅ローンを固定金利型から変動金利型に変えるのと同じで国でみると極めて危険な行為です。髙橋洋一氏が、統合政府(=実践しているのが財政ファイナンス)で考えると日本は健全と主張していたのに、真逆だと私が反論していた理由です」
6.「誤字ありますよ」
本日、以下のリツイートが私のXにきた。.
「誤字ありますよ」
以下のように返信した。
「ご連絡ありがとうございます。ただ今後は誤字が無い場合だけ、ご連絡ください。なければ一大事ですから」
7・「名古屋フィルのコンサート」
先週土曜日は朝9時から10時半までテニス。元経済産業省官僚の松永父娘と試合して2―0.なかなか勝てない相手に勝っててご機嫌。
13時に家を出て名古屋に。追っかけをしている小泉和弘さん指揮の名古屋フィル演奏会@愛知県芸術劇場コンサートホール
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
シェスタコーヴィッチ:交響曲第10番ホ単調作品93
いつもの通り楽屋で挨拶してから19時に名古屋を発って20時半に帰宅、
近所の寿司屋さんに飛び込んだ。

8.「三井信託昭和49年入社の同期会」
本日は日銀正面限界前にある東レの社員クラブで三井信託昭和49年入社の同期会、96人中21名が参加。入社してすぐ常務のお譲さんをgetしてすぐ辞めた永瀬兄弟(東新スクールの創業者)の弟の方の永瀬君や私は中途退社だが、終身雇用真っ盛りの時期で中途退職した人はごく少ない(なお、永瀬君は最近亡くなった。合掌)
入社30年の時は50名、入社50周年(三井信託創業100年だそうだ)の昨年は21名だから、今年の参加21名は上々。
先日〈11月8日〉の三井信託千葉支店でのOB、OG 会で、今日の同期会では同期の星君との2ショットを撮って皆に送れとの厳命が女性陣からくだった。
千葉支店は毎年新人男性陣が2名ずつ配属になる。入社時は「フジマキは同期でいちばんかっこいい星君との組み合わせで、かわいそうだ」との評判だった。
その美醜の格差が50年たった今、広がったのか縮小したのか見てみたい、という女性陣の要求なのだ。
ところが星君はドタキャン。昨年は久しぶりに星君が同期会に出席した(私は毎年出ていたのだが昨年は国会と重なって出られなかった)というので、千葉支店OG nお報告のためその印象を皆に聞いてみた。
相変わらずクールでやせていてかっこよかったとのこと(写真を送れなくて千葉支店のOGはがっかりしたことだろう)。少なくとも腹は出ていないとのこと。そうか~、格差は拡大したようだな。
しか~し、星君のドタキャン理由は毎日10,000歩歩いている散歩の最中に、足をくじいたからだそうだ。体を絞ってかっこいいままでいるのも大変だ~>
ま~私としてはたとえ円錐形の体系になっても毎日、おいしいものを食べて楽しく暮らした方がいいな~(負け惜しみ)


