「インフレが加速すれば債務残高対名目GDP比は減少する」「通貨の信用を担保するものは中央銀行の財務の健全性(=中央銀行の信用)」「外国人がopinionとして日本のマーケットの危機に触れ始め矢野は今までになかったこと」

2025年11月22日

1.「インフレが加速すれば債務残高対名目GDP比は減少する」

本日、以下のリツイートが私のX に来た。

「リフレ派が鬼の首を取ったように話す債務残高対名目GDP比の減少傾向をどう分析されていますか」

以下のように回答した。

「政府が財政再建をバラマキや減税というインフレ加速政策をとって達成しようというのだから債務残高対名目GDP比が減少するのは当たり前。2万円のバラマキや巨大補正予算を組めばインフレは加速し、この数値はますます小さくなっていく。

ハイパーインフレまでもっていけばこの数値は減少どころかゼロになる。ハイパインフレになった場合、債務残高/名目GDPの分子の値債務残高は1300兆円のまま変わらない。過去の数字だからだ。いくらハイパーインフレになっても借りている住宅ローンの名目借金額は増えないのと同じ。

一方、分母のGDPは現在の600兆円が

600京円かもっとデカくなる。

したがって1300兆円/∞≒ゼロで究極の財政再建達成。

政府は財政再建をした。公約の債務残高/名目GDP減を果たしたと自慢するだろうが、ハイパーインフレで国民生活は地獄。給料や年金は毎月上がるがパンの値段は1時間ごとに上がる。

鬼の首を取ったように話すリフレ派は国民生活を自独に陥れて財政再建を果たそうとしているだけ」

 

2.「通貨の信用を担保するものは中央銀行の財務の健全性(=中央銀行の信用)」

本日、以下のリツイートが私のX に来た。

「新通貨を法定通貨にする」のは定石なのですが、20世紀前半のドイツや日本と違い、今は為替市場は世界中と直結しています。新通貨を世界に対して担保するものは何になりますか?」

以下のように回答した。

「中央銀行の財務の健全性(=中央銀行の信用)です。

2018年10月20日の日本金融学会での雨宮日銀副総裁(当時)もいわく

「もちろん、中央銀行への信用が一たび失われれば、ソブリン通貨といえども受け入れられなくなることは、ハイパーインフレの事例が示す通りです。一方で、こうした信用がしっかり確保されている限り、中央銀行は既にある信用を利用することで、ソブリン通貨、すなわち自らの債務を、低いコストで発行できます」

 

 

3,「外国人がopinionとして日本のマーケットの危機に触れ始め矢野は今までになかったこと」

本日、以下のリツイートを私のX にいただいた。。

「ドイツ銀行も警告してきましたね。 日本国債と円、破壊的な資本逃避を警戒-トラス危機を想起とドイツ銀(Bloomberg) 」

以下のように回答した。

「通信社ロイターも19日に同じような記事を出していますね。外国人がopinionとして日本のマーケットの危機に触れ始めました。今までには、あまりなかったことです

https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/2LWUNHYOBZKY3FJ3BEKZZULRCE-2025-11-20/