「近づく歴史的円安の足音」「国債利回りに上昇圧力 40年債入札の落札利回り最高、国債増発を警戒」「日銀の信認問題にもなりつつある」他

2025年11月27日

1.「近づく歴史的円安の足音」

11月25日の日経新聞記事。「歴史的円安」とは日経新聞もタイトルに「どんぴしゃり」の表現を選択しましたな~!さすが。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD252LR0V21C25A1000000/

 

2.

11月26ッ日、夕方にアップの記事。きな臭い記事が次から次へと現れてくる。

記事曰く「根底にあるのが、「責任ある積極財政」を掲げる高市政権の誕生だ。大規模な経済政策が国債の大量発行につながり、国債の需給悪化につながるとの懸念が根強い。目下で市場の関心が集まるのが、年内に策定するとされる26年度予算案の行方だ」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB259Q90V21C25A1000000/

 

3.「生保4社の債券含み損11兆円に拡大、売却損も膨らむ」

11月20日のBloomberg ニュ―ス

この債券の含み損は9月末であるが、9月末の10年金利、20年金利は各々

  • 65%、2,60%、現在は各々1.80%、2.80%だから評価損はさらに膨らん

でいるだろう。

明治安田の中村篤志副社長が「国内株式の含み益が債券の含み損を上回っている」とおっしゃるように今は。株価の上昇で何とか日本そして日銀が持っている感じ。金利が上がれば株価も下がるだろうし、株価が日本経済の生命線。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-20/T5ZNP7T96OSJ00

 

4.「金利急騰すれば保険契約の解約行動が見られる」

11月20日のBloomberg ニュ―スによると、日本生命の赤堀直樹副社長は「金利急騰時は保険契約の解約行動が見られたり、保有資産の全体の価値が落ちたりする」――>金利急騰すれば弱小生保は大変だ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-20/T5ZNP7T96OSJ00

 

5.「日銀の信認問題にもなりつつある」

11月22日のブルムバークニュース。

ドイツ銀行の「無秩序な資本逃避が憂慮される」との指摘以来、この記事の他にも外国人の「日本への危機感」が散見されるようになりましたね。今までには無かったこと。外国人は「円は安全通貨」と発言していたのに、外国人の発言内容が180度変わってきましたね。

ナショナルオーストラリア銀行の為替ストラテジスト、ロドリゴ・カトリル氏は  「マクロ経済の観点からは円安を正当化する十分な理由がある」と同氏は指摘。「日銀は物価上昇率がインフレ目標を大幅に上回っているにもかかわらず、利上げに消極的だ。加えて、政府からの日銀に対する圧力も市場のテーマとなり、日銀の信認問題にもなりつつある」と語る。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-22/T628UKT96OSJ00?srnd=cojp-v2

 

6.「ゴールドマン、日本の財政リスクに警鐘-長期金利と円に圧力」

ドイツ銀行やゴールドマン等欧米主力金融機関の外国人アナリストからの警告が続く。そして日本国内からはインフレ税への警戒論。長期金利の上昇による生保や日銀の保有国債評価損拡大のニュース。今までには無かったこと。円暴落や長期金利上昇のリスクは高まってきた。それにもかかわらず相変わらずのバラマキ減税の巨額補正予算、株価上昇のみに支えられての現状の平穏。日本経済は砂上の楼閣のようだ。

尚、この件に関しては、以下のようなリツイートもいただいた。

「まるで藤巻氏の論文を英訳したかのごとく似た主張です。海外からも日銀の危うさを指摘されるようになりましたね。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-17/T5UJZNKK3NY800

 

7.「GDPも税収も過去最高へ」

以下のように回答した。

GDPも税収も過去最高とは、インフレで財政再建を図る政府の目論見通りの動き。さらに近き将来予想されるハイパーインフレになれば政府は万々歳。国民の資産は政府の負債であるからして、国民の資産を減らして、政府の負債も減らす。ハイパーインフレは、債権者から(国民)から債務者(日本最大の債務者は政府)への移で、大増税と同義。究極の財政再建だが、国民生活は地獄。給料年金は毎月上がるかもしれないが、パンの値段は毎時間上がる。

 

8.「規制や税制で価格上昇を抑えようとするなら日本は計画経済国家」

「マンション価格の上昇や賃料上昇」 政府・日銀は不動産価格の上昇を海外居住者のせいにしたかったろうが、取得が3.5%では、そんな主張は出来ない。不動産価格、賃貸価格の暴騰を押させるのはお金の回収と金利上げしかない。日銀にはその気配が全くない(上げてもシミ程度)。これでもかとお金をつっこんでいるのだから余ったお金が不動産に回り価格が上昇するのは当然だ。 お金の回収と金利上げをせずに規制や税制で価格上昇を抑えようとするなら、まさに計画経済国家であり、我が国は資本主義国家(=市場経済国家)ではないとの宣言に等しい。 規制や税制で価格上昇を抑えようとしても他の資産にお金の矛先が向かうだけで失敗するのは明らか。 ソ連邦の例を見るまでもなく社会主義は、あらゆるところに膿がたまり崩いずれ崩壊する。市場による微調整が出来ないからだ。 私は「日本は、市場を政府・日銀がコントロールし、格差是正を金科玉条とする社会主義国家だ。JP モルガン時代の私の部下たちも、そう言って帰国していった。日本に生活し働いた実感だ」とずっと言っていたが、まさにその膿があらゆるところでしみだしてきている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA219CJ0R21C25A1000000/

 

9.「次が最後の利上げならそれを契機に円暴落」

ロイター曰く「利上げで(日銀に)逆ザヤ発生、国債評価損32.8兆円と過去最大=日銀上期決算

――>さぁ、これで日銀はあと何回利上げできる?12月に最後の利上げをしたとして、それが最後の利上げだとマーケットが認識すれば、円は利上げの反応で数時間少しだけ上昇し、その後大暴落だろう。マーケットとは、それが最後の日銀のアクションだとすると、逆の動きをするものだ。私の長年の経験。

 

10.「かってマイナス0.8%をつけたドイツの10年国債金利は2.68%」

かってマイナス0.8%をつけたドイツの10年国債金利は2.68%。

一方、かってマイナス0.2%を付けた日本国債10年物金利は1.80%とドイツ国債より1%近く低い、財政は日本の方がドイツより格段に悪く、消費者物価指数もドイツより1%近く高いのに、だ。

これは日銀が国債の爆買いをして価格を異常に高く(=金利は以上に低く)押さえつけてきたのが原因(=計画経済の最たるもの)だが、国債の大量保有を継続している限り、市中にばらまいたお金の回収は出来ない。回収できない以上、円の棄損状態は悪化していき(=為替における円安継続)、物価上昇はさらに激しくなる。なにせ借金総額/GDP の数字を低下させるのが政府の目標なのだから物価上昇と長期金利上昇は続く。今後の物価上昇と長期金利の上昇は止まらないだろう。円の紙くず化も近い。

 

11.「異次元緩和からの出口を見つけ出した人はまだ誰もいない」

上記のツイートに対して、本日、以下のリツイートをいただいた。

「本当は、自国だから希望を持ちたいんですが…」

今の数字や状況を見ると、そう思うほどに絶望感が増しちゃいますよね。

ドイツより財政も物価も悪いのに、金利だけ無理やり抑え込んでる歪みがすごすぎて。

日銀がここまで国債を抱え込んじゃうと、もう「売れない=お金回収できない」で出口なしですし。

政府の「インフレで借金チャラ」作戦に付き合わされて、円の価値が溶けていくのをただ見ているしかないのが辛いところです。

「円の紙くず化」なんて起きてほしくないけど、否定する材料が見つからないのが一番悔しいですね」

以下のように回答した。

「そうですね。誰も異次元緩和の出手法を見つけ出してませんからね。日銀が100年以内に異次元緩和以前のバランスシート規模に戻せれば話は別ですが(ただしその間にインフレが起こらないと言う条件付きで)誰もその手法を見つけ出せていませんからね」

 

12。「日本の10年金利がドイツ並みに上昇したら?」

同じく前の前のツイート(10)に課案して以下のコメントが北。

「言っている意味は良くわかる が、紙屑になるかはまたちと違う気もするが」

以下のように回答した。

「ドイツ並みに長期金利が上がったら(その時は株価も下がらざるはないだろう)日銀は超巨大な債務超過で中央銀行としての体をなさなくなる。新しい通貨を発行せざるをえない。したがって、円は法定通貨でなくなり紙屑化」

13・「マンション価格の上昇や賃料上昇」

政府・日銀は不動産価格の上昇を海外居住者のせいにしたかったろうが、取得が3.5%では、そんな主張は出来ない。不動産価格、賃貸価格の暴騰を押させるのはお金の回収と金利上げしかない。日銀にはその気配が全くない(上げてもシミ程度)。これでもかとお金をつっこんでいるのだから余ったお金が不動産に回り価格が上昇するのは当然だ。

お金の回収と金利上げをせずに規制や税制で価格上昇を抑えようとするなら、まさに計画経済国家であり、我が国は資本主義国家(=市場経済国家)ではないとの宣言に等しい。

規制や税制で価格上昇を抑えようとしても他の資産にお金の矛先が向かうだけで失敗するのは明らか。

ソ連邦の例を見るまでもなく社会主義は、あらゆるところに膿がたまり崩いずれ崩壊する。市場による微調整が出来ないからだ。

私は「日本は、市場を政府・日銀がコントロールし、格差是正を金科玉条とする社会主義国家だ。JP モルガン時代の私の部下たちも、そう言って帰国していった。日本に生活し働いた実感だ」とずっと言っていたが、まさにその膿があらゆるところでしみだしてきている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA219CJ0R21C25A1000000/

 

14.「インフレで何が悪い?」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

「インフレでGDP、税収過去最高ということは国民所得も上がるじゃないの?何か問題あるのか」

以下のように回答した

「そりゃ、あがるさ。しかし、サンマ1匹1000万円」

 

15.「経済成長をするには何をすべきか?」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

「緊縮財政は理解できますが、ではどのようにしたら経済成長を目指せるのか具体策が必要です」

以下のように回答した。

「何百回と言ってるでしょう。格差是正を金科玉条とする社会主義体制からの脱皮。働いても働かなくても、勉強しても勉強しなくても、結果が同じなら誰も働かないし、勉強もしない。社会主義体制が資本主義体制に敗れるのは歴史が証明している」。

 

16.「ETF含み46兆円あるから日銀は心配無用か?」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

「ETF含み46兆円らしいから、少しずつなら大丈夫じゃないですか?」

以下のように回答した。

「そもそも正当派金融論で持ってはいけないとされている株で何とか債務超過を逃れ利益を上げてきたなどと言うのは、中央銀行としての体をなしていない。トヨタ自動車が車の製造では赤字でも馬券で、何とか毎年利益を上げ、債務超過を逃れていたとしたら自動車メーカーとしての体をなしていないのと同じ。中央銀行が株を持つという事は、馬券を買うのと同じ。馬券で毎年稼げるとも限らない」

 

17.「日銀当座預金残高を減らせば問題は解決か?」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

「あのさあ、そもそも日銀ば逆ザヤを気にしないけど、もし嫌なら金利を上げても政策金利残高の割合を減らせば終わりってわかってる?」

以下のように回答した。

「政策金利残高とは日銀当座残高のことを言っているんでしょうが、おっしゃる通り、金利を上げて日銀当座預金残高を減らせば何とかなるかもしれません。しかし資金と税金残高を減らす唯一の方法知ってますか?異次元間は逆のオペレーション、すなわち保有している国債を市中に売却すること。ダントツの日本一の買い手が売りをだせば値段は大暴落(=金利は大暴落)日銀は即潰れますな。実務会のプロや日銀自身、学者が誰も考えつかないことを貴兄が発見できると思ってるんですかね。ど素人の何とか教教祖様や貴兄ばとんでもない超大天才ですな」

 

18.「経済規模が大きくなったんだから通貨発行量も増えて当然か?」

昨日、以下のリツイートが私のXに来た。

「経済規模が大きくなればそれだけ通貨発行量も増えて当然では?それを否定すると不景気をずっと続けろという話になって、あとは滅亡しかないのでは?」

以下のように回答した。

「もちろん、経済規模が悪くなれば、それだけ通貨が発行量も増えて当然。しかし、パブル1989年頃の日銀当座預金は約4兆円。発酵銀行券は60兆円位。合計65兆円位。今は650兆円位(今調べる環境にいないので記憶ベース)通貨発行量は10倍ですが、経済規模はあの狂乱経済時の10倍になってるんですかね〜.もしそうなっていれば、いろいろな惨めな思いを今してないですよ。小学校をつけるなら、教祖様の言いなりではなくて、自分の頭で少しは考えてからにしなさい」。

 

19,「消費税上げが日本経済低迷の理由か?」

上記の回答に対して反論が来た。

「>経済規模はあの狂乱経済時の10倍になってるんですか だからそうなったのはなぜか。消費税を上げたことが悪さしているというのが一般的理解では?つまり金融緩和だけしてもダメで」

以下のように回答した。

「消費税率が最低20%はある欧米諸国の方が日本より断然、経済成長しているのは何故?」

 

20.「ハイパーインフレで財政再建が出来るのならそれもいいのか?」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

「国の財政再建が完了するのならいいことでは?」

以下のように回答した。

「もちろん良いことですよ。しかし、インフレでの財政再建は大増税と同義であって、国民は地獄ですけどね。私は嫌だね」

 

21・「私はうるさいか?」

昨日、以下のリツイートが私のXに来た。

「あんたうるさいよ」

以下のように回答した。

「うるさければ耳栓したら?いくらコメンテーターの全員が豊昇龍が勝ちますとコメントしても、豊昇龍が勝てるわけではない。トランプが、豊昇龍が勝つといっても、豊昇龍が勝つわけではない。マーケットも同じ。誰がどうコメント集しようが、マーケットはなるようにしかならない。素人の意見を聞いて損すればそれは貴兄の自己責任。もし私が何か言うことによってマーケットや日本経済が良くなるなら、私はいくらでもいってあげますよ。日本大好きですから。でもそんな事は100%無理。それよりは現状をきちんと分析してあげて、貴兄等が損しないようにしてあげる方が私にとっては社会への貢献だと思いますけれどもね」

 

22.「世界最大の放漫財政の日本を緊縮国家などと言ったら世界中から笑われる」

昨日、以下のリツイートが私のXに来た。

「債務/GDP比減少はインフレの「副産物」じゃなく、成長戦略の成果。 デフレ30年で失われたのは国民の生活—適度インフレ(2%目標)で賃金・投資が回る今、ハイパー妄想はオールドエコノミーの遺物」。

以下のように回答した。

「世界最大の放漫財政国家(借金総額が対GDP比最大)を緊縮国家といったら、世界中から笑われる。日本人がアホだと思われないように恥ずかしいから世界に向かって発信しないように。借金総額の対GDP比とは借金を税収で返せるか否かの難易度ランキング。大雑把に言って税収はGDPに比例するから。日本は世界中で税収で借金を返すのが一番難しい国家ということ。 だから今の高市政権のようにインフレ税(=インフレ)で借金を返そうとしている。ハイパ-インフレになれば究極の財政再建。しかし国民生活は地獄。 2010年のG20 トロントサミットで、世界中の国は放漫財政で財政再建をしないと世界経済が危ないと認識した。そこで日本を除く国々は2013年まで借金半減などの約束をした。しかし日本はとうてい、それを守れないほど財政が悪い(=放漫財政)と各国が認識してくれて、PB黒字化という5週遅れの財政再建策を受け入れてもらった。貴兄が総理なら、そんな恥ずかしいこと言ったら世界か日本は知性不足とつまはじきだよ。