１．「砂上の楼閣。その立脚する砂を取り除いていこうとしている日銀」
昨晩のブルムバーグニュース。
日銀が来月にも保有ETFの売却開始へ、100年以上の長期計画に－関係者 昨晩のブルームバーグニュース。今週の利上げで日銀は本来の中央銀行の利益たる通貨発行益(受け取り利息マイナス支払利息)がマイナスに陥いることになる。損の垂れ流しが始まると言うこと。既に保有国債の評価損は巨大。それでも日銀が今まで生き延びているのは正当派金融論では中央銀行たるもの持ってはいけないし、実際他の中央銀行では保有していない株式を大量保有(日本一の株主)し、その株式市場がこの1年絶好調だったため。今、日銀は (あるべき行動ではあるが)というのだから、日銀はさらに、グラグラに。こんな無様な中央銀行は、世界に他にはない。歴史上でもないだろう。
２，「今の株価は日本経済の実力を表しているとは言えない」
市場に影響を与えないために、100年以上の年月をかけて保有株式を減らしていくと言う、その額を10年で集めてきた日銀。いかに市場をマニピュレートしていたかと言う事。 日本は資本主義経済ではない。計画経済そのもの。今の株価は日銀の爆買いに支えられたものであり、日本経済の実力を表しているのではない。 また中央銀行が発行済み国債の半分以上を買い占めている国も他にないし、歴史上でもないだろう。 計画経済そのもの。 少数の頭の良い人たち(？ )が頭の中で計画しその通りに作る計画経済は、それほど頭は良くないが、多数の人間が動かす市場よりはるかに脆弱なことは歴史か証明している。膿が溜まって破裂する。今の日本市場はその破裂する直前の状態。いつも言うように近い将来、最大最強の野党マーケットが訪問経済と財政ファイナンスに天誅を下すだろう
３，「日銀が株ETFを持ち続けることの問題点」
本日、以下のリツイートが私のX に来た。 .
「どうせ保有してしまったのなら動かさず長期で配当収益積むのもアリかな、私だったら日銀がどのくらい売っていくのか知らないですけど、ただ5万超えはリバランス？でしたっけしても不思議ではないです。金融市場のトレードが板についてきた日銀さん、ヘッジはなにかな」
以下のように回答した。
「中央銀行が株を110年間持ち続けるという事は、株価の下落が、日銀保有国債の巨大な評価損につながり通貨の信用毀損を起こす可能性があるばかりでなく発行したお金を回収できない、すなわち株価購入に伴って膨張した日銀当座預金残高を減少させることができないとの大問題がある。物価が上昇しても、じゃぶじゃぶのお金を回収できないと言うこと。現時点で言えば35兆円のお金を回収できない。確かに日銀当座預金残高の530兆円に比べれば少額と言えるかもしれないが、この530兆円自身が膨大な金額で大問題なのである。円の価値が毀損するのは当たり前なのだ。私が銀行員だった頃の日銀当座預金残高は4兆円から6兆円だった。35兆円と言うのは、それだけでもとんでもない金額であることには違いない。」
４．「中央銀行とっかえ時、株ETFはどうなるのか？」
本日、以下の質問を私のXにいただいた。
「日銀が債務超過後ハイパーインフレとなり、中央銀行とっかえの時はこれらのETFはどうなるんですかね?」
以下のように回答した。
「よくわかりませんが、普通に考えれば、精算会社(日銀)の保有資産ですから、全額市中売却でしょうね。大暴落した際、優良会社はドルを持っている外資が買い集め、株価はかなり戻るかもしれませんが(日本国内では円は紙屑化するので買い物に使えずドルが欲しくて、日本人株主は株を売らざるを得ず)ドルを持っていない日本人株保有者は大損でしょうね。
現在私は株からは売りからも買いからも手を拭いてますので、深く考えた事はありませんが」
５，「2026年相場は飛躍する？」
12月18日（木）20時から以下のYOU TUBE 番組に出演します。
ＪＰモルガン時代一緒に働いた酒匂さんに誘われて、たまに出ています。
https://www.trade-trade.jp/seminar/golden-hour/