「長期金利上昇は円の危機」「資金運用部ショックを忘れるな?」「異次元緩和でどうして長期金利は下落したのか?」等

2026年07月06日

1,「「長期金利上昇は円の危機」

10年モノ長期金利が2.837%(=値段急落)まで上昇してきた。

30年モノは4%を越してきた。

が、まだまだ低い。1980年4月の10年債は11%だった。

日本最大の(発行額の半数近くも保有)国債保有者である日銀の財務が心配される。日銀の信用が失墜すれば円は紙屑化。そんな国難が迫っていても国会は、のんき。

 

2.「資金運用部ショックを忘れるな?」

1998年12月から3か月で長期金利が0.6%から2.4%に跳ね上がった。資金運用部ショックと呼ばれている。

当時は大蔵省資金運用部というのがあり、郵便貯金や簡易保険で集めた資金を交付税特別会計に融資したり国債で運用したりしていた。

1998年12月、当時国債の最大の買い手の大蔵省資金運用部が[国債買入れを停止する」と宮沢蔵相が認めるやいなや、債券相場が急落した。債券相場の急落に、株式、円相場も下落する「日本売り」の様相となった。

1998年度の国債発行額は76兆円、内資金運用部の引受額は15兆円、約20%を買っていた最大の購入者が買うのを辞めたということで債券が暴落(=長期金利急騰)したのだ。ちなみにこの時は、大慌てした大蔵省が「引き受け中止を中止した」ために債券市場は元に戻った。

 

3.「異次元緩和でどうして長期金利は下落したのか?」

資金運用部ショック時の最大の国債購入者は大蔵省資金運用部で年間20%の購入だった。

2017年度には政府の国債発行額141兆円に対し、国債の最大購入者日銀は96兆円も買ったのだ。なんと発行額の68%も買ったのだ、

国債価格が爆騰(=長期金利は暴落)しマイナス金利にまで行ったのは当たり前

 

4.「供給が増え、最大の購入者が購入を減らしてきたのだから長期金利急騰は当たり前」

2025年度政府は184兆円の国債を発行し、そのうち日銀が約42兆円しか購入しなかった。・約22%だ、長期金利が急上昇してきたのは当たり前だ。

 

5,「まだまだ供給が増え、まだまだ最大の購入者が購入を減らすのだから血更なる金利上昇は当たり前」

積極財政で国債供給はますます増えるだろう。一方、日銀は来年4月から毎月2兆円、すなわち年間24兆円に購入を落とすという。

現在の購入額の半分だ。

供給は増えるのに最大の購入者日銀は購入を半分にするという。

長期金利の上昇はまだまだ止まらない。

1980年4月の10年債は11%を軽く超す可能性大あり。しかしそうなったら日銀も円も存在しないだろう(=中央銀行と法定通貨のとっかえ