「現状の長期金利はまだまだ非常に低いと言う認識が必要」「39年8カ月ぶりの円の安値」「まだドルを買うべきか?」他

2026年07月24日

1.「勝負を継続するか否かの決定法」

昨晩の海外株式市況を見れば、今日も日経平均は大きく下落する可能性が大。 私は今現在日米株式市場から完全撤退(買いも売りポジションも取っていない)から発言権は無いのかもしれないが(=マーケット予想に関しては、自分でリスクをとって勝負に参加していない人の予想は、現役の時から全く無視)今、日米株をを保有している人たちは「なぜ自分が株を保持し続けているか」をきちんと整理し、理由を「例えば1ページのレポート用紙に書けるか」をチェックしてみたほうがいい。保持する理由をきちんと書けないのならば撤退すべし。 jpモルガン時代、私は最大限の勝負枠をもらっていたが、それでも負けが混んでくるとニューヨークの幹部から説明を求める電話がかかってきたものだ。 ある時は中国から電話がかかってきたので、誰からかと思ったら中国出張中の会長からだった。 「この電話は盗聴されているかもしれないから、気をつけて話すように」と最初に前置きがあったが「私が損を抱えているポジションを中国が知って何のメリットがあるのか?」とは思ったものだ。 勝負枠以内の勝負であっても、きちんと勝負継続の理由を述べられないとポジションを強制的に切らされた。 おかげでEメールが発達する前はニューヨーク市場のオープンまで晩酌ができずに大変だった。 酒を飲むと、ただでさえ下手な英語がはちゃめちゃになってしまうからだ。 「野村が買っているからです」などと言う回答であれば、言語道断とポジションを切らされた。 今私がどんなマーケット状況でもコメントを述べることができるのは、その時の試練の賜物かもしれないし、自分で勝負を継続する理由を明確に述べられなければ勝負から降りると言う自分のマーケット哲学にもつながっていると思う。

 

2.「39年8カ月ぶりの円の安値」

本日は朝少し寝坊して見なかったがNHKで「円安加速 1ドル164円に迫る “39年8か月ぶり”の水準に」と報じていたそうだ。

それを見て、私は以下のようにリツイートとした。

「“54年前”の360円に比べると、まだ半分以下の水準。」

 

3,「現状の長期金利はまだまだ非常に低いと言う認識が必要」

(昨日夕方に書いたX)」

米国10年金利は4.68%を超え、日本10年金利は2.765%と再び2.8%を超えてきそうな勢い。 ちなみに F R B新議長ケビン ウォッシュ氏はバランスシートの縮小(=過剰流動性の回収)論者であるが、1979年にボルカーが同じく政策目標を金利から過剰流通性の回収に変更したときには、1980年に米国10年国債の利回りは20% 、日本国債10年もの利回りは11%まで上昇した。 私は両国の長期金利はまだまだかなり上昇すると思っている。 何度も書くが、国債先物市場は、現物市場よりもはるかに規模が大きいが、10年、6%の架空の国債を取引している。 なぜ6%かと言えば、1985年に先物市場が創設されたときまでは10年の金利は、平均が6%だったから。 現物祭でも、ロクイチ国債の大暴落という言葉を聞いたことがないだろうか? 6.1%クーポンの国債大暴落のことである。 現状の長期金利はまだまだ非常に低いと言う認識が必要。

 

,「原真人元朝日新聞編集委員の本日のニュースレター。

元朝日新聞原真人編集委員の本日のニュースレター。

原さん曰く「ところが、今やそのような予想をするエコノミストも経営者もほとんど見かけなくなった。「1㌦=170円」、なかには「1㌦=200円」という可能性すら口にする専門家が現れている」

「今の円安は〈アベノミクス=異次元緩和〉によって円を異常にばらまきすぎたことに根本的な原因がある。あるモノの供給が多すぎれば、そのモノの値段は下がる。お金も同じことだ。お金の供給が多すぎれば、お金の価値は下がる」

「異次元緩和はまさに『円の価値を下げる』ことを目的に始めた量的緩和から始まった。円安を招いたということでいえば、日銀は政策目的を果たしたともいえるのだが、その副作用と負の遺産の重さに苦しめられているということだろう」。

 

5,「まだドルを買うべきか?」

以下のリツイートが昨晩私のX に来た。

「アンタはモルガンの頃からそうだ。 言ったことに責任をもっていない! では確認します、アンタはこれからドルを買うべきと言うのですね!」

以下のように回答した。

「はい。 買うべきです。

ちなみに、なぜ私はモルガンの時に言ったことに責任を持つ必要があるのですかね? 私は数少ない自分のポジションを公表するリスクテイカーとして世界でも有名だったつもりですが公表した通りのポジションでjpモルガンの儲け頭だったのにどうして責任を取る必要があるのですか?ごめんなさい、儲けさしちゃって、と謝るのですか?」

 

6「税金とは国家間の争奪戦」

昨晩、以下のリツイートをいただいた。

「アマゾンの合法的脱法行為の手法は、税制の隙を突いたものではありません。IT、ネット技術で、誰にでも電子商取引が容易に出来るようにすること(スマホぽちるだけ)で、一般大衆と海外販売店が直接売買契約出来るシステムを構築、従来の税制を無効化してしまうパラダイムシフトだったんです」

以下のようにコメントした。

「現在において税金とは、昔のように国民vs国の戦い(?)ではなく、国同士の税金の分取り合い戦争(?)である側面を忘れてはいけないと思います」

 

7.「日銀は量的金融緩和から脱出出来るか?」

昨日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「最早、日銀だけではQE出口の苦境を脱することはできない。

考えられる道は二つ。

一つは、法定準備率を100%へ引き上げ、全部準備制度へ移行する道。日銀当座預金は無利子となり、負担は金融機関に集中する。ただし、金融システムそのものを一から作り直す必要あり」

以下のように回答した。

「私は当然のこと、世界中の人、少なくとも日本人の多くの金融専門家が一生懸命考えて、日銀の異次元感はからの出口は見つけていないのですから、そう簡単に出口が見つかるわけがないと私は思いますが。

ド素人のとんでも教の教祖様達のでたらめ主張は悪い冗談で済めば良かったのですが、実際には日本国民に膨大なコストを強いる悪魔の囁きだったと私は思っています。

なお、法定準備率を100%へ引き上げれば民間金融機関は全て潰れ、国民の預金は全部パ〜になると思います」

 

8.「日銀にとって。株からの利益は『ばくち利益』と同じ」

昨日、以下のリツイートが私のXに来た。 .

「国債利回り0.448%と現在の付利1%の差は、今後の収益を圧迫します。 ただ、0.552%×当座預金残高をそのまま2025年度の『通貨発行損』とは見られません。 実績では国債利息2.52兆円、付利2.71兆円でも、ETF分配金や外貨収益を含む当期剰余金は1.93兆円、国庫納付は1.83兆円でした。 焦点は赤字の有無より、財務悪化が物価安定より収益改善を優先させる圧力になるかだと思います」

以下のように回答した。

「中央銀行の通貨発行益とは『受取受け利息−支払利息』です。「中央銀行他の通貨の信用を保つために持ってはいけない」とされる株の利益など通貨発行益とは言いません。

単なるばくち利益です。

通貨の信用を守るために中央銀行は価格のボラタイルなものを絶対持ってはいけないと言うのは、金融論の第一歩です。

世界の日銀以外の中央銀行はそれをまもっていますが日銀は大破りしている。

日銀が異常であり、かつ過激だと私が言う理由です。

学問を無視し金融論の基本のキを大破りした日銀の末路は惨めでありましょう。成熟した学問を馬鹿にするものではありません」

 

9.「日銀がホームページを修正しないのは怠慢」

昨日、以下のリツイートが私のXに来た。 .

「日本銀行の利益はどのように発生しますか? 通貨発行益とは何ですか?

『教えて!日銀』という日銀ホームページの回答では『日本銀行の利益の大部分は銀行券(日本銀行にとっては無利子の負債)の発行と引き換えに保有する有利子の資産(国債、貸出金等)から発生する利息収入で、こうした利益は、通貨発行益と呼ばれます』

以下のように回答した。

「これは昔の話ね。現在では発行銀行券よりも日銀当座預金が圧倒的に多い。発行銀行券は無利子だが日銀当座預金には政策金利を誘導するために付利しなくてはならない。 (したがって、現在は昔のように受取利息―ゼロ(発行銀行券に支払い金利はない)」ではない)

通貨発行益とは、中央銀行の受取利息から支払利息を引いたものである事は間違いないが、異次元緩和開始前のように日銀当座預金額が無視できるような時代とは違い、支払い利息はゼロとは全く言えない。高橋洋一氏は今でも発行銀行券が日銀の負債の大部分を占めていると誤解している議論が多々ある」。