「米30年債19年ぶり5.3%台」「常識を逸している現在の日本銀行」「ハイパー藤巻、ハイパー植田、そしてハイパー速水」他

2026年08月18日

1.「米30年債19年ぶり5.3%台」

日本だけでなく世界中の長期金利が上昇を始めている。 金利が上昇して中央銀行が崩壊の危険(=円の紙くず化)に陥るなど聞いたことがない。 日銀が世界初のケースになる可能性が高い。 先日も保険業界の評価損が大きく増えて記事が日経新聞に載っていたが、日銀の評価損額はレベルが違う。 財政ファイナンスを、しかもマイナス金利の長期国債まで購入してきたツケである。 財政ファイナンスを行えばハイパーインフレ(=通貨の紙くず化=為替市場における円の大暴落)のリスクが極めて高くなると教える確立された金融論を完全無視したツケはとてつもなく大きい。 ハイパーインフレは中央銀行の信用失墜によって起こる。 金本位制を放棄し管理通貨制度に移行した以上、通貨発行量のコントローㇽが不可欠なのに、GDPが1.25 倍にしか拡大していないのにマネタリーべースを9.4 倍にしたのだから円が安くなるのは当然の結果であり、今後もますます円安が進む。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN179HZ0X10C26A8000000/

 

2,「常識を逸している現在の日本銀行」

以下、1999年2月15日 速水日本銀行政策委員会議長の記者会見。

「当銀行の立場で時代を聴けるとか保育国債をどんどん買うというようなことは常識を逸したご意見ではないかー他国の中央銀行でもそういう気持ちではないかーというのは間違いないところである」

――>当時の日銀国債保有額は52兆円。

2026年5月末の日銀国債保有額 533兆円と10倍

私が、亡くなられた日銀元総裁が生き返った常識を逸した日銀を見たら、びっくり仰天してその場で又お墓に戻るという理由の一例。過激なのは私ではなく、今の日銀いう理由の本の一例。

 

3,「ハイパー藤巻、ハイパー植田、そしてハイパー速水」

以下、1999年2月15日 速水日本銀行政策委員会議長の記者会見

「1914年ドイツで当時の中央銀行は国債の引受けを行うことが決められたことによって、第一次大戦後の物凄いハイパーインフレを味わって、それで欧州諸国が国債の引き受け決してやるべきことではないということを身をもって知ったのだろうと思う

――>現在が日銀が行っている財政ファイナンスは実質「国債の引け」。財政ファイナンスが物凄いハイパーインフレをひき起こすとの認識は植田日銀総裁も、速水元日銀総裁も、そして藤巻元平議員も主張は同じ。主張というかちゃんと確立した金融論を尊敬しているのは一緒。

なお、速水総裁が当時の中央銀行と「当時」という言葉を入れたように、ハイパーインフレ鎮静化のためにライヒスバンクという当時の中央銀行は、ブンデスバンクという新しい中央銀行に取ってかわられた。(ライヒスマルクは法定通貨ではなくなり(=紙屑化)し、ブンデスマルク≒ドイツマルク)が新しい法定通貨となった。(現在はユーロ)

多くの人が過激だという私の「もはや日銀はとりかえるしか出口がない」論は歴史の繰り返しを予想しているに過ぎない。

 

4.「日銀はQT(量的引き締め)を行っているのか?」

私のX に以下のリツイートをいただいた。

「約52兆円から533兆円へ約10倍になったという比較は強烈です。ただ、本当に重いのは533兆円という大きさより、その残高が買入れの働きを逆転させ得ることだと思います。買入れは通常なら取引を生みますが、日銀の保有比率が高まりすぎると流通する国債が減り、追加購入まで取引を細らせる局面があり得る。 だから出口は、国債保有が何兆円減ったかだけでは測れません。買入れを細らせたとき、民間同士の取引が戻るか。そこまで確認できて初めて「正常化が進んだ」と言えるはずです」。

以下のように回答した。

「体重300キロの人が270キロまで減量しても、健康体重に戻ったとは言いません。今の日銀を表現するならば、めちゃくちゃなQEからめちゃなQ Eに戻りつつあると表現するのが適切かと思います。 なお日銀がいわば体重300キロが270キロまで落としたことにより、長期金利がマイナスから2.9%まで上昇してきました。健康体重に戻ったら、どれだけ長期金利が上昇するのやら? と言うのは、今後の問題になります。私は存続不可能と思っていますが」

 

5,「日銀当座預金にどの程度付利するかでしか政策金利を動かせない」

私のX に以下のリツイートが来た・。

「金利上昇期には日本はとんでもなく危険な状況になる」 → なりませんよ。日銀当座預金の付利は日銀決定会合のみで調整できます。現にECBは実施しています」

以下のように回答した。

「このコメントはこの時点で利下げを要請しているわけで極めてとんちんかん。ちなみに私は政策金利は上げられなくても、ものすごい物価上昇で住宅ローンの変動もの等の市中金利は急騰すると思っている。 要は中央銀行が短期金利さえも制御出来ない史上初の事態が日本で起こると思っている。 こういう事態を解消するためには、世界が何度か経験したように中央銀行の取っ替えの他に策は無い。円は法定通貨でなくなり紙屑化する。自衛が必要」