財政金融委員会(黒田日銀総裁$麻生大臣)

2019年05月14日

1.本日の参議院金融委員会(暗号資産税制について)

本日の参議院財政金融委員会での暗号資産税制の関する麻生大臣、国税当局との質疑の内容を詳しく書いていただきました。

https://coinpost.jp/?p=83979  @coin_post

2.本日の財政金融委員会に関して(ハイパーインフレ大好きな人)

冒頭の自民党愛知議員のMMTに関しての質問に対し、麻生大臣答えて曰く{MMTはハイパーインフレを招くので、(ここにもハイパーインフレ大好きな人がいらっしゃいますが)日本を実験場にはしません」でした。「ハイパーインフレ大好きな人とは」当然私のことなのでしょうが言葉は正確にと言いたかったです(笑)「私はハイパーインフレ大嫌いです。だから異次元緩和にもMMTにも反対しています」と。

3.本日の財政金融委員会に関して(金融緩和継続中か、引き締めか?)

渡辺喜美議員の質問は?です。事実の誤解をさも正しいように何度も質問するのは、まずいと思います。日銀が長期国債買い増し増額を年間80兆円から30兆円に減額したのは、時速80㎞で走っていた車を時速30㎞に減速したのと同じで金融引き締めだというのです。全く違います。毎時10㎞で走っていた車を時速90㎞、170㎞、250㎞と加速していたのに、次は280㎞にしか加速しなかったと言う話です。昨日より、今日、今日より、明日と緩和程度は大きくなっています。黒田総裁もそう注意してあげればいいのに。

4.本日の財政金融委員会に関して(日銀債務超過?)

9日の参議院財政金融委員会で、日銀当座預金の付利金利を上げると、債務超過にならないか?と黒田日銀総裁に聞いたとき「支払金利はたしかに増えるが、長期金利も上昇し日銀が保有している国債からの収入が上がるのでシム超過になるとは限らない」と答弁された。そこで「今後1年間で満期が来る国債はいくらあるか?」ときいたら、54兆円だという。それならすぐに債務超過ではないか?明日、日銀(現在の純利益は1.3兆円)が日銀当座預金の付利金利を1%上げたとする。日銀当座預金残高は390兆円だから支払金利は年間3.9兆円増える(続き)。一方、受け取り金利の方は今後1年間で2700億円(注参照)のもの増収。日銀保有国債は大部分が長期固定金利だから満期分しか新しい金利が適用されないからだ。2%の利息引き上げなら受け取り収入は5400億円しか増えないのに、支払金利は7.8兆円も増える。内部留保は8兆円弱しかない。

(注)54兆円満期が来て新しい金利が適用されるのは平残で27兆円(明日一度に満期が来るのではなく1年間で平均して満期到来と考える)。27兆円×1%で2700億円。