ドラッケンミラー氏は本当に米長期債を買ったのか?(本日第2弾目)

2019年06月07日

多くの人が、ドラッケンミラー氏がリスク資産を売却し米長期債を買ったと思っているようだが私は違うと思う。「もうけようとしているのではなく、この環境ではプレーしたくないためだ」と説明している以上、私はごく短期の米国債(現金に近い)に変えたのだと思っている。

長期債では勝負を降りたことにならない。短期債と違い少しの金利の変化で値が大きく動くからだ。休むも見識だ。ドラッケンミラー氏もタイガーファンド(当時は世界一のファンド)のオーナーのジュリアン・ロバートソン氏もかっては巨大なリスクを取る同志だった。JPモルガン本店の米人セールスヘッドが私にメールを送ってきたことがある

(ジュリアン・ロバートソン氏と1時間半のミーテイングをした最後に、私(JPモルガンのセールスヘッド)が『フジマキの目標は1㌦160円から180円だ』と言った途端に彼は狂喜して電話に飛びつき、私の目の前で10億㌦(1400億円くらい)を買った)。あのときは損しただろうな~(苦笑い)

リスクテーカー同士は絶えず、仲間の分析を尊重していた。懐かしい時代である。私の栄光の時代だったかもしれない。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-04/PSJTT46S972801