(臨時版)日銀不安がXデーを引き起こす。円の暴落でハイパーインフレは起こりうる。

2020年03月06日

1.景気が悪くなると日銀が心配

日本経済に危機が来るか否かはどれほど早くコロナ問題を収束させうるかにかっていると思う。問題が継続すれば、このまま株が下落を続け日銀の信用失墜で日本売り(株、国債、円の大暴落)が起こりうる。しかし、そのような経緯で、万が一、日本経済が破綻したとしても「コロナウイルスのせいだ」などと安易な総括をしてはならない。破綻が不可避ならば、将来の「同じ間違いを2度と起こさない」ためにも、せめて正しい総括が必要だ。日銀という「何が起きてもびくともしてはいけない中央銀行」が日本の財政破綻回避のために、「株、長期国債、不動産」という価格変動の激しいものに手を付けたことが問題なのだ。それらの金融商品の価格下落で日銀が信用を失う時が怖い。その発行する通貨が信用を失う(=ハイパーインフレ)からだ。そして、その事態を引き起こした根本原因はバラマキによって膨れ上がった莫大な借金だ。

2.景気が良くなっても日銀が心配

コロナウイルスが早期に収まり景気が急速に良くなったとすると日銀は株価を心配しなくてよくなる、しかし、いずれ莫大な規模で購入している長期国債の評価損の問題が出てくる。評価損とは、理論的に言えば「将来起きる通貨発行損(=日銀当座預金への付利金利上げによる損の垂れ流し)の合計」だ。今のように景気悪化の時、すでにマイナス圏の長期金利はシミ程度にしか下がらないので、債券の評価益は株式の評価損を埋めきれない。一方、景気上昇の時は、長期国債の評価損があまりに巨大なので株の評価益では埋めきれない。日銀の財務内容の崩壊が怖いという今と同じ問題が起こる。(私が国会で聞いた時の答えだから少し前の数字だが)金利が1%上昇すると日銀は保有国債の評価は24.6兆円、2%上昇すると44.6兆円下がる。莫大なる借金、そして財政破綻を回避しようと、「異次元緩和」という実質財政ファイナンスをした咎は大きい。

3.円暴落はハイパーインフレを引き起こす

Twitter を読んでいるとグローバルに考えていない方をお見受けする。今は鎖国時代ではない。たしかにインフレは需給ギャップで起きる。需給ギャップ非常に大きくなるとハイパーインフレだ。戦争による供給施設の破壊によっても需給ギャップは起こる。しかし円の暴落によっても起こるのだ。為替は値段そのものだからだ。1㌦が100円の現代、100円のマスクは米国では1㌦で売れる。しかし為替が1㌦10万円になれば、日本のメーカーが米国で相変わらず1㌦で売れば1個あたり10万円の収入がある。日本で1個100円のままで売るはずがない。日本製といえども日本での供給は激減だ。米国製マスクの輸入価格は1個10万円である。もちろんマスクは例であって、あらゆる製品がそうだ。円の暴落は、日銀の債務超過など日銀が信用を失った時に起こる。