(臨時版)本日第2弾(債券先物価格に注意・日銀への融資枠が無くなると円大暴落)

2020年03月13日

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(↑ 3月18日発売予定 日本・破綻寸前 自分のお金はこうして守れ!)

1.日銀の債務超過予想で外資系金融機関が日銀への融資枠を縮小・廃止してくると何が起きるか?

 融資枠というと貸し出しのことのみを言うと思われますが、実は預金もこの枠の中に入ります。預金を置いた先が倒産すると預金が返ってこなくなるから限度枠があるのです。「日銀への融資枠が無くなる、縮小する」とは、「外銀が日銀当座預金に資金を置けなくなる」ということです。これは大変なことです。以下、一例です。外為決済は日銀ネットを通して行われます。もしA米銀が「ドル売り円買い」取引をB邦銀としたとします。ドルの支払いはFRBの口座ですが、A米銀の円の受け取りは日銀にあるA米銀の日銀当座預金になります。その日銀当座預金に残高を置けないのですからB邦銀がいくら依頼してもドルを売ってあげることは出来なくなります。日本人は世界の基軸通貨ドルが手に入らなくなります。円の大暴落です。 

2.日本国債先物価格の下落(=長期金利の上昇)が続えば日銀は完全にアウト

まだまだ小さな動きですが、日本国債先物の動き(下落)は要注意です。この下落の動きが大きくなると、それこそ日銀は完璧にアウトです。数日前に155.80程度をつけた10年物日本国債先物の価格は、現在152.60と下落しています(=長期金利は上昇)。この理由は①米国金利の上昇(財政出動を嫌気しているのでしょう)につられている②海外ファンドが売り仕掛け③外国人投資家が日本国への投資枠縮小を予知し人より先に逃げようとしているか、だと思います。今のところ①だとは思いますが、②、③の可能性は今後出てくる可能性があります。朝書きましたように、長期金利が少しでも上昇すると日銀は完璧に債務超過になります。株と債券でダブルパンチです。

通常の経済では、株価の動きと債券価格の動きは逆です。(景気が良く寝れば株価が上がり長期国債価格は下落(金利は上昇落)、景気が悪くなればその逆です。ところがこの10年近く、その通常の経済下での動きをしていません。日銀が長期金利を押さえつけてきたからです。株価が下落し始めたから正常な動き(株価下落なら長期国債上昇(=金利低下)に戻る保証はありません。今まで同方向に動いていたように、共に下落する可能性も大いにあります。政府・日銀が計画経済と間違うほどに市場を牛耳ろうとしてきたツケです。