錬金術師ジョン・ローの跋扈 テレワーク雑感

2020年05月19日

1.錬金術師ジョン・ローの跋扈

18世紀初頭、フランスの財政家ジョン・ローはブルボン王家の財政危機に自らの貨幣理論を売り込みフランス財政を壊滅的な状況に陥れた。以来「貨幣を作ればいいんだよ」「国債の元本は支払わなくていいんだよ」と時の権力者にささやく経済顧問がしばしば現れ、権力者もまた錬金術師の甘言にひっかかってきた。経済史上のあまたのエピソードは、国家財政の悲劇的な結末を現代への教訓として伝える。日本が賢明な社会であろうとするならば、ジョン・ローというモンスターを決してつくり出してはならない」以上、201699日 日経新聞「経済教室」に載った櫻川昌哉慶応大学教授の論考の締めくくりだ。現在の日本には錬金術師ジョン・ローの現代版が跋扈していると思えてならない。

 2.テレワーク雑感

家にこもっているので、片づけをしているといろいろな資料が出てくる。以下は30歳半ばを過ぎた長男ケンタが小学校低学年の時に書いた作文。私のJPモルガン勤務時代だ。「きょうは火曜日だ。火曜日といえば、お父さんのでんわかいぎの日。でんわかいぎとは、お父さんがヨーロッパやアメリカなどをつうじて、でんわかいぎをすることである。だからじゅうようなことで、さぼるときゅうりょうが、かなりへってしまうらしい。お父さんはそれにもかかわらず、音なしのテレビをみていることをばれないように、オリンピックを見ていた。ぼくはお父さんがすごく、どきょうがあるんだと思った」

ま~、今は映像つきだから、不届き者は出ないでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59246040Y0A510C2EAC000/