政府と日銀はもうやぶれかぶれ?日経VSブルムバーグ他

2020年08月21日

ケンケン4

(↑親戚同様のつきあいをしている石村家ヨリちゃんの長男ケンケン)

1.(政府と日銀はもうやぶれかぶれ?一部の政治家や官僚、日銀マンたちは事態をかなり悲観している)

朝日新聞の原真人編集委員の今週水曜日の記事は秀逸だ。

「政府の「借金証文」である国債の発行残高は1千兆円超。この半分近い国債を日銀が保有する。これでは財政赤字の穴埋めのために日銀がせっせと紙幣を量産しているようなもので、禁じ手となっている「財政ファイナンス」そのものではないか。(中略) とはいえ、国債残高の半分近くを買い上げている中央銀行は日銀のほかにない。(略) だが際限なく発行される紙幣はいずれ必ず信用されなくなり紙くずとなる。そして財政は破綻(はたん)に至る。それが歴史の教訓だ。(中略) 率直に言って、この国のマクロ経済政策はいまや制御不能状態である。(中略) 将来世代のために早く財政ファイナンスをやめる必要があるが、急に止めたら国債価格の暴落と財政破綻は避けられない。 一部の政治家や官僚、日銀マンたちは事態をかなり悲観している。そして安倍政権と黒田日銀のもとで何の手立ても講じられないことに悶々(もんもん)としている(中略)

国民生活はコロナ後も続く。政権と日銀が国家財政の未来にすでにやぶれかぶれになっているとしたら、きわめて罪深い。https://www.asahi.com/articles/DA3S14590899.html?iref=pc_ss_date

2.  日経VSブルムベルグ

昨日の日経夕刊には、FOMCの議事録の記事「ゼロ金利政策を長期に渡って維持する新しい政策指針を導入する考えを示した」 とあったがブルムバーグ記事のタイトルと内容は逆の印象。ブルムバーグ記事は「Fed Minutes Show FOMC Backs Away From September Guidance Shift」タイトルで、なにせ市場期待からback awayと言っている。。一昨日のNY 市場の議事録発表直後の動き(ドル上昇、長期金利上昇)はマーケットも、ブルムバーグのように理解したのでは?https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-19/fed-minutes-note-consumer-spending-rebound-business-uncertainty

3.米長期金利が上昇すれば日銀の危機

ブルムバーグによれば、FOMC の議事録に関し「Officials again sounded unenthusiastic about capping Treasury yields (中略)and longer-term interest rates were already low,” the meeting’s record said.」とある。米長期金利は、すでに低く、FRBは長期金利の抑え込み(キャップをつけること)に熱心ではないと思われるそうだ。そりゃそうだろう、。長期金利を抑え込むのには、日銀ほどの爆買をしなくてはならないが、それは財政ファイナンスで、後にハイパーインフレを引き起こすことをFRBは熟知している。だから出来ない。出来ないことを公約するわけがない。これだけ、株、ゴールド、ビットコイン価格が上昇してくると、世界は法定通貨の価値喪失(=インフレ)を意識してくる。長期金利の上昇が当然予想される。民間は大損したくないから逃げ出し、米長期金利の上昇は、始まれば早いだろう。米長期金利が上昇し始めたら、さすがの日銀も円長期金利を抑えきれない。日銀債務超過・円暴落の危機が発生する。https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-19/fed-minutes-note-consumer-spending-rebound-business-uncertainty 

4.国債増発は景気押し下げ

昨日の日経新聞で元日銀審議委員の木内氏いわく「問題は財源の議論がないことだ。国債の増発は企業や国民の税負担などにつながり、企業の成長期待を押し下げるとの見方もある」当然だ。.政府の出しゃばりすぎで生じた莫大な借金は将来、大増税かハイパーインフレで解消せざるを得ない。経済を大幅に下押しする。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62650950U0A810C2EE8000/

5.長期金利が上昇すればハイパーインフレ

昨日の日経新聞で慶応大学の土居教授いわく「今は経済活動が抑えられているためカネは金融機関や企業の手元にあるが、経済活動がコロナ前に近い水準まで回復した局面でインフレが起こる可能性がある。余ったカネが石油や鉱物といった資源や素材、消費財、サービスなど幅広い分野に流れ込み、物価や金利は上昇するだろう。こうした『過剰流動性のわな』に陥れば、企業や家計、財政に禍根を残しかねない」同意だが楽観的過ぎる。長期金利が上がれば、超低金利の国債を莫大な量(発行額の半分)保有する日銀は債務超過。その発行する通貨・円は大暴落でハイパーインフレ一直線。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62650950U0A810C2EE8000/

6.ケンケン

親戚同様の付き合いをしている石村家の長女、よりちゃん(現在、郡山市在住)が長男ケンシン君を連れて遊びに来た。昨年、一緒にハワイに行ったせいか、慣れてくれるのでかわいい。ブルーベリーがお気に入り。けんけん