.「地価はどうなる?」米債市場で広がるインフレ懸念他

2020年08月22日

1.「地価はどうなる?」

昨日、TH21オンラインに「地価はどうなる?不動産投資家の抱えるリスクは?藤巻健史氏が語る「不動産の未来」」がアップされました(無料で読めます)。『コロナショック&Xデーを生き抜くお金の守り方』(PHPビジネス新書)の抜粋ですが、現在の不動産市場に対する考え方、現在、賃貸住宅を持っている人が注意すべきこと、住宅ローンを変動金利で借りている人への助言、、X デイ後の不動産市況の予想などについて書いてあります。

https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/7874?

 2.東大、40年債を200億円発行。

さすが東大。この超超低金利時期に40年間もシミのような金利で200億円を確保できた。今。ほぼゼロ金利の10年金利は40年前の1980年4月に11%を記録した。今0.6%の米長期金利は24%くらいまで記録したと記憶している。当時の高金利は異常だが、今の超低金利も異常だ。日本国債先物は6%、10年の架空の国債を取引する。1985年委出来た時の10年金利は6%と言うのが常識的なレベルだからだ。住宅ローンも変動型から長期固定に帰るのが賢明だと私は思うのだが。

バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイも円建ての長期債を発行した。円暴落、金利上昇を見込んでいるせいだろう。発行する側は賢明と思うが、買う方は、いかがかと思う。JPモルガンではALM(資産負債マネジメント)とは、将来の金利動向に合わせて資産サイドと負債サイドの年限を変更して収益を最大化するためのもの(=長期金利がこれから上昇すると思えば運用より調達の期間を長くし、金利が下がると思えば運用を調達期間より長くする)だったが、日本の生保のALMは資産と負債の期間を同一にすることと聞く。そんなことしたら、米国では経営陣は、株主によって即、首になる。「高い給料もらっているんだから。もっと頭使って、利益の最大化を図れ」と。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62883610R20C20A8000000/ 

3.「金、欧米ファンドも触手」の意味は?

レイ・ダリオ氏やウォーレン・バフェット氏がインフレに備えて金関連銘柄を増やしたそうだ。インフレ=長期金利上昇。バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが円建ての長期債を発行し、金を買っている行為からすると、彼の市場見方は、私の予想と同じと思える。インフレもしくはスタグフレーション(不況下のインフレ)日米長期金利急騰、円暴落、長期金利上昇なら、日銀大ピンチ、円は紙切れ、ハイパーインフレ。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62938140R20C20A8EN2000/ 

4.米債市場で広がるインフレ懸念

昨日アップのブルムバーグ記事(Money Managers Bracing for Upheaval With Stocks Near Record Inflation Fears)によると、(以下藤巻の勝手訳)

「7月のFOMC議事録によればコロナ禍のせいでデフレリスクの方が高いとFEDは考えているようだが、市場ではFEDの大量資金供給によるインフレへの懸念が広がっている。David Einhornの Greenlight Capitalでは、新しく、2-5年と10年のインフレーション・スワップで金利上昇が起これば多額の利益を上げるポジションを作り上げた、とヘッジファンド会社がレポートした」

ブルムバーグは、このコメントのほかに、他のヘッジファンドのインフレリスクに対する警戒コメントを載せている。私は、インフレーション・スワップという言葉を聞いたことが無いが、インフレで儲かるのなら「固定金利の払い」のスワップかイールドカーブ・スワップでイールドカーブが立つポジションだろう。中央銀行が、これだけの資金供給をしながら、「インフレがこない(スタグフレーション(不況下のインフレ)かもしれない)、米国の長期金利上昇リスクを全く考えていない日本人投資家はおめでたい。

米国でインフレが起きるのなら、米金利上昇―>円金利連れ高―>日銀債務超過―?円紙切化―?日本はハイパーインフレだ。

(以下、ブルムバーグ原文)

Inflation fears are growing amid unprecedented stimulus from the Federal Reserve, even as policy makers see disinflation as a greater threat from the pandemic, according to the minutes of the Federal Open Market Committee’s July meeting.

David Einhorn’s Greenlight Capital is already wagering on ways to profit from rising inflation by establishing “a new, large macro position” in 2-,5- and 10-year inflation swaps, the hedge fund firm said in a recent letter to investors.

The market isn’t fully pricing in the potential drawn-out effects of an inflationary environment, according to Katy Kaminski, chief research strategist at AlphaSimplex Group.

“Inflation is something we aren’t used to,” Kaminski said in an interview. “Most people are a little tentative about it but those are long-term shocks.”

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-20/money-managers-bracing-for-upheaval-with-stocks-near-record

 5.テニス

先ほどテニスから帰宅。いや~暑い。先週末はあまりの暑さに1試合しか出来なかったが、本日も1試合のみで大事を取った。 風呂が気持ちいいが、ビールは夜のバーべキューまでお預け。飲みたい!!