日本は『財政ファイナンスのトップランナー』」』」「総裁選の論点」他 

2020年09月09日

1.日本は『財政ファイナンスのトップランナー

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昨日、外為どっとコム社の「マネ育」というマーケット情報ページに「日本は『財政ファイナンスのトップランナー』」というタイトルでインタビュー記事を載せていただきました。昨日のは前編・中編・後編の前編です。無料で読めます。質疑応答形式ですので読みやすいと思います。https://media.gaitame.com/entry/2020/09/08/115022 

2.本当に「異次元緩和は、市場の反応を考えて辞められなかった」のか?

日経記事に曰く「『緩和策の効果があるからではなく、金融市場の反応を考えるとやめることが難しいため続けざるを得なかった』。元日銀審議委員で野村総合研究所の木内登英氏はこんな見方を示す。」元審議員だから、こういわざるを得ないが、「辞めれば日銀も政府が崩壊するから、やめることができなかった」が正しい。辞めれば円長期金利急騰で、政府は予算を組めずに資金繰り倒産、日銀は保有国債に莫大な損を抱えて廃される。しかし続ければ、世の中が紙幣にうずもれハイパーインフレ。国民は地獄。黒田日銀総裁が「禁じ手中の禁じ手」と言われていいたのに、ルビコン川を渡った罪は大きい。

さらに日経記事曰く「4~6月期の国内総生産(GDP)比でみた総資産は日銀が130%近く、40%に満たないFRBなど海外中銀より圧倒的に大きい」。私が日銀が世界で最も軟弱、超メタボという理由。かつダイエット方法をまだ誰も見つけられておらず、さらにメタボになるばかり。私が遅かれ早かれ日銀をつぶさざるを得ない、、円は紙くずになる、という理由。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63586200Y0A900C2EE8000/

 3.菅発言 地銀に再編圧力

「地方の銀行について、将来的には数が多すぎるのではないか」との菅発言が契機だが、これは再編を促しているというより、今後、地銀の経営破綻が連続しても、国民が驚かないようにするための布石だろう。マスコミは「マイナス金利政策のせい」と書き、いかにも日銀のみのせいの印象を振りまくが、地銀の経営悪化は「アベノミクスの予想された」結果だ。異次元緩和で日銀が長期国債を爆買いし、長短金利差を無くしたのが原因。長短金利差が地銀収益の主たる収益源なのだから。低金利だろうとイールドカーブが立ってさえいたら地銀経営は苦しくない。マイナス金利は、日銀当座預金457兆円のうち、たったの24兆円にしか適用されていない。5%にすぎない。こんなことで地銀経営が苦しくなるはずがない。マスコミはもう少し表現を正しくしなければいけない。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63585350Y0A900C2EE9000/

4.総裁選の論点

どうして、現在の最大の国難である財政の危機、日銀の危機に誰も触れないのか?臭いものには蓋か?国民の目を逸らすためか?回避不可能だから、国民には知らしめるべからず、か?それとも政治家が経済・金融をわかっていないせいか?はたまた能天気のせいか?