(この数日のマーケット)

2020年11月07日

一昨日、昨日と旅行中にマーケットに多少の動きがあった。しかし、例えば株上昇の理由が「米国でブルーウェーブ(大統領、上院、下院とも民主党勝利)で大規模財政出動だから株に好影響」から、「上院は共和党が勝利しそうで大規模出動が抑えられ、FRBの低金利政策が続かざるを得ないから株に好影響」へと分析が変わるなど、支離滅裂。要は、米選挙は後付け理由にすぎず、詰まるところ、誰が大統領になろうと、どちらが上院を握ろうと、お金がさらにジャブジャブになり、インフレ進行で株、金、デジタルゴールドと言われるビッド・コインが買われているということだろう。

 

為替はこの23日、円高に振れたが、114日に9.28%を付けた米10年金利が、5日に0.71%まで大きく下落し日米金利差が大きく縮小したからに過ぎない。米長期金利は6日には0.82%と又、上昇を始めた。米長期金利が再度上昇していく限り、さらなる円高は考えにくい。万が一、円高が一時的にでも続けば、コロナ禍で弱っている日本企業の倒産が増え、金融機関に危機が発生、日本経済は滅茶苦茶、円は暴落ということになるだろう。

本日の日経新聞にあるように「バイデン氏は10年で10兆ドルという巨額の財政出動を公約しており、景気の過熱と財政の悪化をともに招きやすい。米ゴールドマン・サックスは『大型の公共投資が実現すれば、インフレ予想が強まって利上げ時期が早まる』と予測する。」FRBが政策金利(短期金利)を低く抑えようとも、米長期金利はインフレを読み込んでいき上昇はほぼ確実だろう。それに影響されて日本の長期金利も上昇を余儀なくされるだろうが、そうなると日銀は債務超過で円はアウト。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65958110W0A101C2EA4000/