「巨大赤字の解消手段に昔は戦争という方法があった」「世界で株高 債券から資金」他

2020年11月18日

1.「世界で株高 債券から資金」

昨日は円高になったが米国長期金利が0・86%まで低下し日米長期金利差が縮小したせいだろう。今朝の日経新聞に「世界で株高 債券から資金」との記事が出ていたが、これが継続するかが最大の焦点。米国10年金利の上昇が継続し円長期金利に波及したら日銀の債務超過・円暴落・ハイパーインフレの危機となる。それは一晩で起こりうる。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66344420X11C20A1EA2000/ 

2「巨大赤字の解消手段」に昔は戦争という方法があった。

元毎日新聞論説委員長の潮田さんが、面白い(?)ウェブ・ページを教えてくださった。「この巨額の借金はいずれにしても返さなければいけないものであり、初期に発行されたメフォ手形の償還期限(5年間)である1939年時点では国家財政は火の車であった。この国債償還のためには通貨発行を増大してハイパーインフレを起こすか、国債の最大の引受先である欧米の債権団から踏み倒せばいい、つまり戦争である。又戦争によって被占領国から財産を強奪すれば債務償還できるという考えも可能である」

そうか、私はいつも「ここまで巨大になった借金は尋常な方法では返せないだろうから『ハイパーインフレ』という借金踏み倒ししかない」と書いているが、たしかに、大借金返済には、もう一つの方法があった。「戦争で被占領国から財産を強奪」するという方法。「大増税」か「ハイパーインフレ」か「戦争」か。今、第3の選択肢(戦争)はなさそうなことだけが不幸中の幸いだ。http://royallibrary.sakura.ne.jp/ww2/gimon/gimon13.html?fbclid=IwAR0MoIErMIi4kXoW0Hg8Bif80ml2UU0nUdLYcASk2hnJH1DkhGPkdlUooh0

3.「コロナ、急増する感染者数&急落する致死率」

北海道を中心に新型コロナに感染する人の数が急増しているようだ。一方、あまり報道されていないが、死亡者はそうは増えていないようだ。したがって致死率は1%以下(?)に下落しているようだ。このことから考えられる可能性は4つ。

・菌が弱毒化している。

・感染状態は以前と変わらないが、検査する人が増えて感染と判明する人が増えた。

・ワクチンが開発されなくても治療技術が進歩した。

・これから時間差で死亡者数が急増する。

さて、どれだろう? 

4.「合成の誤謬は起きていないのか?」

国会議員時代、家族構成によっては平均収入のサラリーマンより、生活保護家庭の方が可処分所得が高いのでは?と質問したことがある。(場所と家族構成によって)生活保護家庭には、平均的サラリーマンの年収とほぼ同じ手取り額が支給されているのに、そのうえに「医療費タダ」「交通費タダ」等の特典を受けているからだ。どの省庁も総合的な可処分所得の計算比較などしていない。この記事を見て、それを思い出した。所得税が累進でなければ、各省庁が低所得者層に便宜を与えてもよい。しかし累進課税を課した上に、いろいろな便宜を与えれば、それらを合計すると、(働いても働かなくても)生活の豊かさが全く同じ、下手をすると逆転するのでは?と思った次第https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66343900X11C20A1EE8000/