「今後、私のことを絶滅危惧種とお呼びください」他

2020年12月25日

1.「財政赤字、日本突出

既知のこととはいえ、日本が直面する国難のことを思えば1面全面を使ってのニュースでもおかしくない。政府債務残高は2020年10月時点の国内総生産(GDP)比で266%と米国のほぼ2倍に達する。(G7)で日本に次ぐ高さのイタリアでも161%で、日本の水準は先進国で突出した高さにある。他国は日本がどうなってしまうかを注視しているだろう。日銀の破綻によるハイパーインフレを見て、他国は大幅増税に急ぎ路線変更をするだろう。平時に借金を積み上げた日本は炭鉱のカナリア。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67677390U0A221C2PP8000/

2.「今後、私のことを絶滅危惧種とお呼びください」

野田佳彦元総理は、党派は違ったが「藤巻君の本、読んでいるよ」と私の国会議員時代、よく声をかけてくださった。総理時代には、テレビで財政問題を議論していた時、突然私の名を出してくださりびっくりしたものだ。その野田総理、日経新聞でいわく「借金はちゃんと返すという基本にのっとった手堅い財政運営を叫ばないといけない。そういう人が絶滅危惧種になってはだめだ」。私へのエールだと勝手に思うことにする。ありがとうございます。野田元総理曰く「日銀が国債を買い続けているのも異常だ。何を弾みに金利が上がるか分からない」「ドイツは基本法(憲法)で均衡財政を義務付けている。議論すべき一つのテーマではある。それくらいのことをやらないと、長期で財政の健全化を目指す動きがしぼむ」「日本は新型コロナウイルスの感染拡大前から異次元の金融緩和を続けてきた。そこに本当の異次元のことが起きた。財政規律を守るための制度的な新しい枠組みを作らねばならない」。野田元首相は財政がわかっていらっしゃる。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67677320U0A221C2PP8000/

 3.「政治家の責務」

伊吹元衆議院議長が、財政再建派だとは知らなかったが、すばらしい。議長ではなく議員としてどんどん発言していただきたかった。伊吹元議長曰く「コロナ禍の現状では財政規律を唱えにくいが、それでいいのだろうか」「全国民が負担する消費税によって所得比例を緩和するのが基本になる」「ウイルスの世界的な感染拡大や大災害は今後も起こるだろう。その時に対応できる財政をつくっておく義務が政治家にある」「コロナ終息後に消費税率10%超について国民的に議論しなければならない。選挙で負担増の訴えは不利だが、最後は政治家が国の財政に責任を持たないといけない。野放図に国債の発行額を増やし続ければ将来世代にツケを回し、極めて無責任だといえる」「付加価値税を減税したドイツや英国は財政再建に取り組んできたからこそ踏み切れた。日本の公的債務は異常だ」何も知らずに、単なるおじいちゃんだと(おじいちゃん(私)は)思っていましたが(失礼いたしました)、しっかりした考えを持った立派な方だった。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67677180U0A221C2PP8000/

 4.「小さな政府を党是とする米共和党」

日本なら、国民に胡麻を擦って与野党全党一致で増額賛成だろうに(熱意の強さの違いはあるにせよ)、小さな政府を党是とする米共和党は立派。どちらが真に国民のことを考えているか歴史が証明するだろう。対GDP赤字が日本の半分以下の米国でさえこうである。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-24/QLUL7LT0G1L201?srnd=cojp-v2

 5.「朝焼けと紅葉」

今朝の朝焼けは素晴らしかった。日本が日銀を廃し、新しい中央銀行を創設した後の再生日本の日の出はこれ同様に美しくなると思う。

朝焼け④

朝紅葉