「国債発行が無くなれば世の中でお金が不足するのか?」「ハイパーインフレはいつ起こるか?」他

2020年12月26日

1.「国債発行が無くなれば世の中でお金が不足するのか?」

昨晩、私のTwitterに以下のリツイートが来た。「国債を全額返済してしまったら世の中のお金が無くなってさらなる超絶デフレになりません? 世の中のお金は借金と言う信用創造(国債発行と民間借入)のみによって作られていますよね?」

私の回答は以下の通り。「違います。憲法で財政均衡を定めている(=基本国債を発行しない)スイスでも通貨は存在してます。日本でも赤字国債を発行していなかったときでも十分な通貨はありました。高度成長期、今と比べて国債を全く発行していなかったと言ってもいいのに高いインフレでした。国債発行と信用創造とは関係ありません。発行する通貨を銀行が貸し出しをすることによって信用創造が生じます。日銀が通貨を発行する際、国債を購入しても通貨を発行できますが、何も国債購入だけとは限りません。約束手形でも米国債でもOKです」

2.「なぜ債務残高をGDP比で比べるのか?」

昨晩、私のTwitterに以下のリツイートが来た。「純粋に疑問に思ったので教えてください! なぜ債務残高をGDP比で見るのでしょうか? 企業の場合、簡易的に有利子負債が通常の運転資金の範囲内か確認するために売上高に対する借入金の比率を見るのは分かりますが、国家もGDP比で見る必要があるんでしょうか?」

私の回答は以下の通り。「500㎏の水が浸水すると小さな漁船は沈没するでしょうが?タンカーは沈没しません。国の税収はGDPに比例します。概して言えばGDPが2倍豊かになれば国民一人当たりも2倍豊かになり、税収も2倍となります。要は債務残高の対GDP比とは、国の債務を税金で返すのがどのくらい難しいかの指標で」

3.「ハイパーインフレはいつ起こるか?」

昨晩、私のTwitterに以下のリツイートが来た。「いつ起こるかを言わないと 結局昔流行った富士山の大噴火と同じ」

私の回答は以下の通り。「それがわかれば、私は世界1の大富豪です」

4.「財政悪化度を考える時は純資産で考えるべき?」

昨晩、私のTwitterに以下のリツイートが来た。「国の債務?純資産と純債務のバランスを考えなければ」

私の回答は以下の通り。「国債の満期が来た時に償還金の代わりに国道や橋で返されても困ります。国債の満期が来た時に私の年金用に積み立てている資金を流用されたら私は怒ります。国債の元本が来た時、水源開発公団(?)に貸してある貸し出し契約書で返してくれても困ります」

5.「私は15年間同じことばかり言っている?」

昨晩、私のTwitterに以下のリツイートが来た。「15年くらい同じ論調ですが」

私の回答は以下の通り。「当たり前です。30年前のバブル崩壊から毎年30~40兆円の借金を積み上げてきたのですから。こんなことをしていればいずれ国民生活は地獄だぞとずっと強く警告をしてきたのです。本来ならすでに財政破綻していたのでしょうが2013年の異次元緩和で危機先送りしただけなのですから。事態は一層悪化」

6.日銀廃止、新日銀創設の功罪は?」

昨晩、私のFBに以下の質問が来た。「先生がおっしゃられる日銀廃止、新日銀創設とデノミ、ハイパーインフレのもたらす功罪を説いてくださいませんか?」

私の回答は以下の通り。「ハイパーインフレは、罪しかありません。功はあえていえば、今のままでは若い世代にかかるとんでもない借金返済義務を我々の世代で解消することでしょうか?日銀廃止、新日本銀行創設は鋼材の話ではなく、来るべきハイパーインフレを収め、日本に金融政策を発動できる中央銀行を再度、創設させるためには不可避の選択だと思います。異次元緩和を開始してしまった日銀委は、出渕が無いからです。

 7.「どの外貨資産がいいか?」

昨晩、私のTwitterに以下のリツイートが来た。「私は株式と保険くらいしか投資していないのですが、外貨(ドル)に少し移そうと思った時、外貨預金でいいのでしょうか?それともドル建ての保険やアメリカ企業への株投資がいいのでしょうか?」

私の回答は以下の通り「外貨預金は為替の益が総合課税、ドルのMMF(短期証券への投資信託)は20%の源泉分離課税ですから、所得で判断すべきでしょう。長期金利は今後上昇する可能性大(大幅価格下落)なので、ドル資産でも長期債よりは短期のモノの方がいいと思います。米株は買いたいのならこわごわと、と申し上げています」保険を買うのならドル保険をお勧めします。命と財産両方の保険になります。

8.「個人財産を守るには?」

昨晩、私のTwitterに以下のリツイートが来た。「個人の資産になりますが、ETFもダメとの御指摘ですが、貴金属現物保管のETFも無価値になるのでしょうか?後、海外の投資信託や株式は、特別税(資産税とか)で全て没収の恐れはないでしょうか?戦後の財産税では企業に対する税金でしたが、海外の資産は没収でしたので。」

私の回答は以下の通り。「ハイパーインフレを抑えるためには①昭和21年の時のように預金封鎖&新券発行 ②戦後ドイツのように旧中央銀行廃止(旧通貨は紙屑)&新中央銀行設立等の方法が考えられます、どの方法が取られるかは時の政府いかんでしょう。私はドイツ方式が憲法違反(私有財産権に抵触しない)ではないと思うので、そちらの可能性が高いと思いますが。どちらになるかによって無価値になる財産の種類が違うと思います。長くなるので私の本を読んでいただくと幸いです」

 

9.「金呉れなくちゃ、見てあげないよ」

本日の午前中はテニス。相変わらず右ひじが痛くてたまらないが、無理して3試合。1勝1敗1引き分け。一緒に試合をした元整形外科医の先生は「痛い、痛い」と言うのに見ても触診もしてくれない。「金呉れなくちゃだめだね。藤巻君も情報はタダじゃない、といつもいうではない」とのこと。それでも仲良く