(ワクチン日本の遅れ際立つ G7で唯一未承認 柔軟性欠く審査」「情報遅れの日本 ワクチン事情も欧米のインフレ懸念も」他

2021年01月15日

1.「コロナワクチン接種、イスラエル最速 人口の2割超に」

昨日NHK が伝えたことを日経が伝えた。「政府がワクチン確保を急いだことも大きい。イスラエルのメディアはネタニヤフ首相が米製薬大手ファイザーの最高経営責任者(CEO)と17回話し合ったと伝えた」。日本の首相、こんな努力したことあったかな?https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR12BR80S1A110C2000000/

2.「日本の遅れ際立つ G7で唯一未承認 柔軟性欠く審査」

日経は続けての記事で、「主要7カ国(G7)のなかで新型コロナウイルスのワクチンが承認すらされていないのは日本だけだ。ワクチンは副作用のリスクと切り離せないが、欧米諸国はメリットが大きいと判断して迅速な承認につなげた」「『後々副作用が出た場合に批判されるのを恐れているのだろう』。国内製薬会社などからは不満の声が上がる」と書いている。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68177850V10C21A1EA2000/

3.「リスクVSリターンの概念が無い日本の政治家、官僚」

我々リスクテーカーは「リスクとリターン」を勘案し勝負をする。リスクばかり怖がっていると、儲からずに首になってしまうからだ。欧米諸国は、リスクとリターンを対比しワクチン接種を促進している。「何はともあれリスクが怖い」官僚と政治家が、この国の特徴。だからワクチン接種のスピード感なく自粛、自粛とやって、経済を殺す。

4.「情報遅れの日本 ワクチン事情も欧米のインフレ懸念も」

昨年12月末に次男から情報を聞いて、SNSでイスラエルのワクチン接種情報に触れてきた。別に次男は「希少情報を見つけ出してきて、すご~い」のではない。日本に捉われず世界が注目していることに注目していただけだ(広い視野を持っていたとはいえるかもしれないが)。日本では2週間遅れでやっと情報が入ってきだした。こういう情報が入ってこないから、「ワクチンが承認すらされていないのは日本だけ」の事実を知らず、ワクチン導入遅れの議論が国会でも全く行われない。自粛、自粛で経済を殺す。

今、西欧社会で盛り上がってきている(過剰流動性+ワクチン接種浸透による景気回復での)インフレ懸念に関しても同じ。インフレに対する備えが国レベルでも国民の間でも日本では全く感じられない。西欧社会で、インフレ懸念が高まっていることに気が付いていない人さえ少ないだろう。世界の関心事への情報不足だ。長期国債を持っていると爆死する。日本の長期金利に波及すれば(ほんの少しの上昇)で日銀の危機、円の大暴落が始まる。なぜ危機かは、(ビットコインの予想がテーマではあるが、その背景として)昨日アップされたプレジデントオンラインに詳しく書いた。無料で読める。

この2~3日、多少下落していた米国長期金利が再び上昇を開始したようだ。https://president.jp/articles/-/42364