「緩和見直し論先進国にも」「ワクチン接種率が為替の主要テーマに」他

2021年04月23日

1.「緩和見直し論先進国にも」

本日の日経「先進国の中央銀行が新型コロナウイルス対応で続けてきた大規模な金融緩和策を見直し始めた」「住宅価格の上昇は他の先進国でも目立つ。昨年10~12月期の上昇率は、英国が6.8%と4年半ぶり、米国も6%と約3年ぶりの大きさだ。ドイツやフランスでも高い伸びが続く。オーストラリアやニュージーランド(NZ)でも高騰し、NZでは政府が投資家向けの税控除を廃止するといった対策も打ち出した。」「すでにブラジルやロシアなどの新興国では、今年に入って利上げする中銀が出始めている。ドル高進行で自国通貨安が進み、インフレ対応や資本流出の抑制が目的だ」日本が資産価格の高騰を無視し、引き締めが遅れ、その後の30年を失ったのを各国中央銀行は研究し尽くしているはずだから日経新聞が言うように本年では、各中央銀行は引き締めの時期を探っていると思う。日本アンカー論のように「金利はいつまでも上がらない」と思い込んでいる日本人は痛い目に合う。

ちなみに他国が引き締めを始め世界的に金利が上昇してきたら、日銀はアウト。円は紙くず化。先進国の中で金利が上昇いてきたらすぐ債務超過になる中央銀行は日銀だけ。異次元緩和のツケ。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71285110S1A420C2EE9000/

 2.「米景気過熱するのでは?」

先ほどの「緩和見直し論 先進国にも」の記事の中で「米景気はワクチン接種と経済活動の再開で急回復している。失業率が一段と下がり、物価上昇が加速すればFRBが金融緩和を続ける大義は薄れる。」、米国にいる次男からの報告では、「物価が高い。皆金を持っている感じ」だそうで、郵便局が週末のバイトの募集に時給17.78ドル(約2000円)を提示しているとのこと。アマゾンの倉庫で働く時給が17000円で安すぎるとデモが起きていたそうだから、こりゃ日本のバブル時と同様、資産価格の高騰の結果、景気は過熱するだろうな。

3.「ワクチン接種率が為替の主要テーマに」

本日の日経新聞マーケット欄「外国為替市場でユーロが再び上昇するとの見方が浮上している。新型コロナウイルスのワクチン接種が米国に続いて欧州でも進み、景気回復が加速するとの期待が高まっている。」やはりワクチン接種率が、今後の為替動向を知る最大トピックになりそう。ワクチン接種率が景気回復に非常に強い相関性があるとの認識があるからだ。日本は先進国断トツのビリ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB20CQT0Q1A420C2000000/

4.「東京モ-ターショーは中止、オリンピック開催?」

100万人規模の来場者を見込んでいた東京モーターショーの開催の中止が決定したそうだ。オンラインも検討したが結局中止とのこと。とう今年秋開催予定だった東京モーターショーが中止されて夏のオリンピックは開催?https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71282520S1A420C2TJ2000/

5.「オリンピックの観客は都民だけ?」

昨日、テレビを見ていたら、小池都知事が「他県との行き来を自粛して」と発言されていた。地方でも「他県からの来訪は自粛して」と盛んに宣伝していると聞く。そうすると、「オリンピックの観客は東京都民だけ」で開催するのかいな?

6.「禁酒法時代」

ホリエモン氏がツイッターで、東京都で飲食店での酒類提供を終日禁止する方向との報道に対し「禁酒法が現代にやってきた」と指摘したそうだ。確かに100年たって、アメリカの禁酒法が日本にやってきた感じ。ギャングのアルカポネが活躍した米国の禁酒法時代は1919年―1933年とほぼ100年前だった。ちなみに朝鮮銀行(日本の特殊銀行で植民知時代の韓国の中央銀行業務を行っていた)の初代NY支店長だった私の祖父・藤巻太一が禁酒法時代の1920年にニューヨークの地下酒蔵で、隠れてビールを飲んでいたのがこの写真。(左から3番目が祖父・藤巻太一)。祖父は大虎で、よく警察の留置所にぶち込まれ、翌朝、祖母が引き取りに行ったそうだ。豪傑だったがよく銀行を首にならなかったと思う。私も酒が大好きなことは祖父似だから、酒で人生を誤らないようにしなければ。

禁酒法