「英国は『ワクチン大作戦』を展開中」「クラッシュコースにある日本(黒木亮さん)」他

2021年04月24日

1.「英国は『ワクチン大作戦』を展開中」(黒木亮さん①)

昨日の日経新聞夕刊の連載「人間発見」で黒木亮さんの第5回を偶然読み、面白かったので、ネットで第1回から読んでみた。黒木さんのことは存じ上げなかったのだが、元バンカーで英国在住約30年の経済小説家。さすが鋭い。

コロナに関しての記述。「英国は1日30万~40万人に接種という怒濤(どとう)の勢いで『ワクチン大作戦』を展開中です」「日本はいったいどうしたんですか? 外から見ると、中途半端な外出制限と時短営業をズルズル続け、何となく経済を回しながら過ごすうちに自然に収束するというラッキーを当てにしているようにしか見えません(第1回)」「英国は新型コロナウイルスの感染拡大で苦しみましたがワクチン戦略で挽回。(第5回)」。これらを読んでいると日本は本当に何しているんだ、と思う。ワクチン接種がダントツに遅れている日本の経済回復も、きっと世界ダントツでビリ。助成金はうなぎ上り。世界が景気回復に盛り上がっているときに、きっと倒産会社続出の心配。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71290510T20C21A4EAC000/

2.「クラッシュコースにある日本黒木亮さん②)」

黒木さん曰く(日経新聞夕刊の連載「人間発見」第5回)・昨日)「日本人は優秀で真面目な民族だと思いますけどね。ただ、焼け野原にならないと駄目なんですよね。……この東京は、もう一度、焼け野原を経験することになるんでしょう」――。これは日本国債について書いた「トリプルA」のラストシーンです。膨大な債務を抱え、ついに国債借り換えが困難になる未来予想図を2010年に描きました。外から日本を見ていると、このクラッシュコースにあるようで気が気ではありません」さすが三和銀行(現三菱UFJ 銀行)、大和証券で国際金融を経験した黒木さんだ。よく日本の現状が見えている。

3,「英国の不動産価格は急騰」黒木亮さん③)

黒木亮さんが、ロンドン郊外に一軒家を買ったのは1994年。約1700万円だったそうだ。黒木亮さん曰く(日経新聞夕刊の連載「人間発見」第5回)・昨日)「その後ロンドンの不動産は高騰し今では5~6倍になっています。東京++なら3億円も出さないと手に入れられない住環境です」。

私が「強い国のリスク資産を買え」と、この30年間、ずっと本に書き続けてきた理由である。英国の不動産だけでなく、米国の不動産も同じ程度には上がっているし、株価も約10倍だ。人がお金を稼ぐのは、自分で働くかお金に働いてもらうしかない。強い国の企業に勤め、強い国でお金を運用しないとお金持ちにはなれないということだ。日本のように30年間、全く経済成長していない国で働いても給料は上がらす、資産は増えない(株価は30年前の1989年12月のピーク38915円の75%、不動産価格もほぼ変わらない)。海外で働いたり、外資で働くのは一般の方には難しいから、せめてお金だけでも海外で働かせましょうということだった。 「円がちっとも安くなっていない。フジマキは曲がり屋だ」とよく非難されるが、日本人が多数「強い国」に投資をしていれば、今頃、円は非常に安くなっていたはずだ。海外投資で豊かになった日本人が沢山出て、また円安で経済はかなりの発展をしていたはずだ。残念なことだ。ちなみに土地や株が数倍になっていれば為替の多少の損などマイナーイシューに過ぎない(為替だけで間違っていたといわないでね、ということでもある(笑い))。

4.「超金融緩和も終息へ?」

昨日のブルムバーグ記事。「ECBは債券購入ペースを減速させ始めるかどうかについて、6月の会合で議論が紛糾すると見込んでいる」そうだ。世界的に超金融緩和が終わりに近づいていることに間違いはない。その時、日銀は大丈夫か?金利が上がったら債務超過になるリスクがめちゃ高いのは世界の中央銀行で日銀だけ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-23/QS0KBFT0AFB401?srnd=cojp-v2

 5.「酒類を出す飲食店に休業要請」

東京都では酒類を出す飲食店に休業要請だそうだ。1人店主のバーなど零細は今協力金もらった方がもうかるだろうが休業するところもあるが大型店は到底不足。それなら酒類持ち込み料とって持ち込み可で営業するところも出てこないのかな?ちなみに私が留学していたシカゴ郊外のEVAMSTONという町はDRY CITY だった。法律で酒の販売を禁止されていたのだ(なにせ禁酒法時代のアルカポネの本拠地のシカゴの隣町だったのだから)。そこで市境の道路に沿って隣のcity側にずらっと酒販売店が並んでいたものだ。Evanston住人の客狙いだ。私が住んでいたのは28歳から30歳だが、酒がなくなると車を飛ばして隣町に買いに行ったものだが、未成年に間違えられて免許書の提示を求められ、情けない思いをしたものだ。こういう町なら「酒類を出す飲食店への休業要請」も慣れているから、すんなり受け入れられるのだろうな。

それにしてもついに日経新聞1面にも政治への不満記事が出てきた。「1年間何してたんだよ」と。不満がたまってきた国民の代弁だろう。そりゃ、不満は出てくるだろう。他の先進国がワクチン接種で未来がどんどん明るくなっているのに、日本では逆に暗~くなっているのだから。

https://www.nikkei.com/article/DGODK238ON0T20C21A4000000/