「ワクチン接種率が為替の動向も決める」「『米長期債の一段上昇・円安・ドル高』のシナリオ」他

2021年05月02日

1.「ワクチン接種率が為替の動向も決める」

日経曰く「(接種が進む米国やイスラエルでは)給付金などで膨らんだ個人マネーが消費に向かい始めた。対照的に接種が遅れる日本やブラジルは消費回復が鈍く、明暗が鮮明になっている。ワクチン接種戦略の巧拙がポストコロナの経済回復を左右する局面に入っている」毎回言うが、今後当面、ワクチン接種率が為替の動向も決めるだろう。ドル高円安https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB22AAW0S1A420C2000000/

2.「ダラス連銀総裁」

米ダラス連銀のカプラン総裁が「米金融当局が大規模な債券購入の縮小を議論し始めるべき時がきた」と述べたそうだ。資産価格の高騰が続いているのだから当然だと私は思う。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-30/QSDTYCDWX2Q201?srnd=cojp-v2

 3,「『米長期債の一段上昇・円安・ドル高』のシナリオ」

「米国では景気回復を示す指標が相次ぎ、長期金利が再び上昇しつつある。週内に発表される米雇用統計なども好調な結果が見込まれ、日米金利差の拡大に伴う円売り・ドル買いが出やすい」との今週の予想は、極めてまっとうな予想記事だと私は思う。記事中の「日本の大型連休中に米金利が一段と上昇し、円安が進む可能性を指摘」とのJPモルガン・スタンレー証券・稲留氏のコメントも十番考えられるシナリオ。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71558720R00C21A5EA4000/

 4,「能天気もいいところ」

驚いた。デロイトトーマツグループが今年3月に国内の上場企業343社に聞いた「国内で優先して着手が必要と思われるリスク」の上位の中に、「財政破綻」、「日銀/円の信用失墜」。「Xデイへの備え」が全く首を出していないのだ。能天気もいいところ。これでは、X デイが来たら、日本企業は全滅だ。これが、今、能天気に円が変われている理由かも。もっとも質問の50項目のリスクの中に「Xデイ」が入れてなかった可能性があるのかも?それならデロイトトーマツグループが能天気。どちらが能天気なのだろうか?https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71562850R00C21A5MY1000/