「バラマキ政治のツケから身を守るために」「笹子トンネルは国の資産か?」他

2021年10月26日

1.「バラマキ政治のツケから身を守るために」

本日の日経新聞記事。「新型コロナウイルス禍への対応で金融緩和を進めた局面から一転、景気にリスクが残る中で、利上げ前倒しを迫られる国が増えている」

「(FRBは)高インフレという予期せぬ事態により戦略修正を余儀なくされている」「各国の中銀は景気回復が不透明な中でも利上げを進めねばならない難しい判断を迫られている」

世界で利上げが続くときに日銀だけ緩和を継続すると、長期金利差で円安が進む。その際、日銀も金利上げをしなければならないのに利上げ出来ないこと(債務超過になってしまうため)が世界に露呈すれば円安はさらに加速で大暴落。円の信用は地に落ちるだろう。バラマキ政治のツケから身を守るためには

早めにドルを買い、少額でも暗号資産を買うことが必要だと私は思う。ドルでも長期債は売却し、(ドルのMMFのような)短期の資産に切り替えが重要。(長期債はインフレになると価格の下落が大きいので)

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76972490V21C21A0EE9000/

 2「笹子トンネルは国の資産か?」

笹子トンネルも、国の連結バランスシートの資産サイドに入る、しかも建設コストで資産計上されているはずだ。それにかけて加えて減価償却も行われていないはずだ(中:これが私の認識だが、もし減価償却されておるのならお教えください)。こんなのはバランスシートでも何でもない。間違ったデートではないほうがいい。個人的には、減価償却をしたうえで、修繕費積立金を計上しなくてはいけないと思う。資産というより負債化しているということ。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76969530V21C21A0EP0000/

 3.「財務官 VS  財務事務次官 どっちがえらい?」
黒田日銀総裁は元財務官、ばらまき批判を発表した矢野さんは財務事務次官。財務官と財務事務次官、財務官のほうが偉そうに見えるが、実は財務事務次官がNO1で財務官がNO2だ。これは昔、財務省は昔、大蔵省といったしたがって、大蔵次官がNO1で財務官がNO2で混乱は起こらなかった。大蔵省が財務省にかわったので(特に外人の間で)j混乱が生じた(正式な英訳は知らないが)。何はともあれ、矢野財務次官は財務省のトップ。いわば陸軍大将が戦争末期に「日本はこの戦争に負ける」といったようなものだ。真摯に受け取らねばならない。陸軍大将だからと言って、「日本は神風が吹いて必ず勝つ」との大本営発表を続ける必要がある、とは言えない。それを信じて、竹やりで敵国に突っ込む人を出るのを防ぐためにも。

 

「外国人にとって肩書の訳は難しい」

以下1998年5月27日の私のファックス通信から。「昨日、元財務官補のダラーラ氏のことを書いた。 財務官補は日本では局長レベルである。(海外向けに英語版を送っていたので)英訳を 帰国子女のウスイとツーバに任せた。彼女たちが、相談しながら作った財務官補の英訳は candidate  for secretary(財務官候補)。「アホ―」と言ったら次は「nominated to secretary」(財務官に指名された人)ときた。そりゃ想像力があるのは認めますけどね、英語の固有名詞があるんだよ。Assistant Secretaryというのが。いい加減なタイトルつけると彼、怒るぞ!アア、我が業界で有名なダラーラ氏も彼女達にあったら形無しである」

ちなみにダラーラ氏は、米財務省を辞めてからJPモルガンに勤務した。親日家だったので日本の仕事が多かった。仲良くしていただいたし、同伴して大蔵省などいろいろなところを訪問した。彼の言葉で、一番覚えていることは「健史、注意した方がいいぞ。私の発言が何十回もマスコミに取り上げられ、市場に伝わったが、一度として真意が伝わったことは無い。皆、自分の都合いいように解釈する」為替取引では覚えておくべき言葉である。