「CPI6.2%で10年金利が1.5%とは異常な状態」「日銀よ、中央銀行のとっかえ以外の出口を示せ!」他

2021年11月21日

1.「CPI6.2%で10年金利が1.5%とは異常な状態」

昨日の日経新聞夕刊記事。FRB首脳が相次ぎ、テーパリングのペースを速める可能性に言及した。高インフレの長期化に対する警戒を一段と強めているからだそうだ。こうなってくると長期金利の超低金利時代の終了だ。CPIが6.2%で10年金利が1.5%などというここまで大きな差は、通常長くは続かない。10年間100万円の国債を保有して満期になったら、値上げが進んでいて100万円では何も買えなくなってしまうからだ。CPI が急速に下落すると考えない限り、今の1.5%の金利に正当性は無い。私は、米長期金利は、FRBがテーパリングを早め、金利上げを早めるとわかった段階で、急激な上昇をすると思っている。当然、日本にも為替を通じて波及する。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN19E3T0Z11C21A1000000/

 

2,「日銀よ、中央銀行のとっかえ以外の出口を示せ!」

何度も言うが、米国金利が上昇を始めれば、日銀はThe END だ。今まで、日本が平和だったのは、リフレ政策が不発で、インフレになっていないから。長期金利が上昇しても、短期政策金利を引き上げざる事態がこようと、日銀は引き締めが出来ない。莫大な債務超過(=円の紙くず化)ハイパーインフレ)に陥ちいってしまうからだ。金融引き締めの出来ない中央銀行など、中央銀行の体をなしていない。新中央銀行を設立し、新しい通貨を発行してハイパーインフレを鎮静化するしかなくなる。終戦後、ドイツが採用した方式だ。当時は戦費でお金をばらまいたが、今は社会保障費や補助金でばらまいている。

異次元緩和からの出口が他に無い以上、新中央銀行の設立準備を早急に始めなければならない。中央銀行は社会に不可欠なインフラだからだ。(新紙幣の印刷は、渋沢栄一紙幣をすでに刷り始めているだろうから問題は無かろう)。もし、設立準備が間に合わなければ、一時的にドルを法定通貨にせざるを得なくなる。それでは国の威信も何もなくなる。

 

3.「そろそろ人前でしゃべる人は頭を使ってしゃべった方がいいと思うんですが」

アメバTVで「外国人労働者受け入れ問題」に対するひろゆき氏の発言を聞いたが的をえている、と思った。しかし、一番、笑った(?)のは外国人問題に限らず「もうちょっと勉強している人がしゃべった方がいいんじゃないですか」「そろそろ人前でしゃべる人は頭を使ってしゃべった方がいいと思うんですが」とのヒロユキ氏の発言(キャスターが「そこまで言わなくて」と、とりなしてはいたが)。さすが、これは地上波では許されない発言だろうな(笑い)「勉強している人」の話はさておき、高度の専門知識・経験が必要な分野で、ド素人が、したり顔で持論を展開するのは辞めさせた方がいいと思う。ろくなことが無い。

昔、金融政策に関し、素人の方が、したり顔で持論を展開しているのを聞いて、「それは私が脳外科手術をするようなものです。誰か私の手術を受けたいと思う人、いますか?」とブログで素人考えを批判したことがある。あまりにも基礎的なことに反しているからだった。その際は、埼玉医科大学の藤巻高光教授(脳神経外科)から「脳手術なら私にお任せください」とのメールをいただき、その後、食事をさせていただいたり、お付き合いをさせていただいた。ルーツをチェックしたが、先生のルーツは山梨、私のは新潟で、残念ながら一緒ではなかった。なにはともあれ、餅は餅屋。専門家に任せるべき。ド素人が専門知識、実務経験を必要とする分野に関し、テレビ塔で、持論(珍論)を述べると、ろくなことが無い。国を誤らせる。今の日本の財政、日銀危機で、そのことが今、明白になろうとしている。

https://youtu.be/RXGLpMd1xK0

 

4、「一人に10万円ばらまくとーー」

一人10万円の配布は「本当に困っている人」に限定しないとドカ貧のきっかけになる可能性がある。一人10万円の財源としての国債発行を契機にパン1斤60万円の時代が到来するかもしれないと思う。すでに財政は限界を越し、日銀の財務内容も限界に近づいているからだ。

 

5.「CDS レートにはハイパーインフレのリスクは反映されない」

昨日、私のtwitterに以下のリツイートが来た。「『ハイパーインフレは、日銀の債務超過によって、信用が落ちることで発生』とのことですが、その信用は格付けからで、『格付けにはハイパーインフレが含まれない』とおっしゃっていました。 パラドックスで?となっているんですが、そもそも信用=格付けではない…?」

私の回答は以下の通り。

「外資系金融機関が信用調査の結果、日銀当座預金を閉鎖したら、円はドルとの交換が出来なくなり、円暴落、ハイパーインフレ一直線ですが、外資にとって格付けなど、信用調査の単なる一資料でしかありません。自分自身で信用を独自の手段で調査、判断します。銀行にとって取引相手の信用調査は生命線であり、そんな大事なことを外部機関に依存することなどありえません。もっと言えば、信用調査の素人の預金者の代わりに信用調査をして、融資を行い、鞘を得るのが、銀行の基本業務ですから。ついでに日銀は『簿価会計だと日銀は債務超過にならない』などと言いますが、外資系金融機関は簿価会計など前世紀の遺物で相手を評価することもありません。ちなみに私は『格付けにはハイパーインフレが含まれない』などと入っていませんよ。私は、『CDSレートにはハイパーインフレのリスクは反映されない』とは言っていますが。CDSはデフォルトを起こしたときのみ保険金(?)が払われるのであって、ハイパーインフレになっても保険金は払われないので」

5・「更に励ましのメール」

「藤巻さんが参議院財政金融委員会で黒田さんや麻生大臣に鋭い質問をして『天敵』と言われるほど恐れられていた様子を見ていました。本当に生の経済、金融、財政がわかっている国会議員は稀有ななか、議論の府たる国会で持論を言い続けたことは特筆すべき実績です」とのコメントをSNS に載せたら、さらに以下の励ましのメールをいただいた。ありがとうございます。

「過去見た経済評論家で歴代No,1だと思う。財政評論では別格の神。過去前例がないほど、政府財政が素人にも分かりやすい。日本人が最も苦手とする表現力と発信力も兼ね備えているから不世出だと思う」

私の返信リツイートは以下の通り「ありがとうごいます。ここまでおっしゃっていただくと、さすがに恥ずかしなってしまうほどです(笑い)。ただ私が生涯で、一番輝いていたし、情熱やエネルギーを傾け、実績があったのはリスクテーキング(ディーリング)で、政治家も、経済評論家も、その時に得た経験と分析力の余技です。政治家時代、もう少しディーラー時代と同様の情熱とエネルギーを傾けていたら、多少なりとも、この国の間違った金融・財政政策に歯止めをかけられたのかな?と反省しています。実のある実績を上げられずにすみませんでした」

 

6.「入国できずにUターン」

今、日本は、安い労働力を入れようとしているが、他国は、今までの移民受け入れの反省からか、高い技術を持った移民、または高額所得者しか受け入れない。シンガポール、米国、英国等、自国民の職を奪う安価な労働者は移民として受け入れないのだ。はるか昔だが、JPモルガン時代、入社2,3年の若手JGB(日本国債)トレーダーをロンドン支店に半年の予定で送り出した。出発前日は朝のミィーティングで、「意気込み」をしゃべらせ送り出した。ところが翌々日、皆からヤンヤの喝采を受けながら、朝のミィーティングに出て来たではないか。「なぜ、ここにいるんだ?」と聞いたら「すみません、入国を許されずにUターンしてきました」とのこと。入管で「入国目的」を聞かれ「JGB のトレーディングをするため」と答えたからだそうだ。アホー、「研修のため」とあれほど言ったではないか。トレーディングのため、では、英国人の職を奪うから入れてくれるわけがない。「往復の飛行機代、払わないぞ!との言葉が、喉元まで出かかった。