「住宅販売が落ちると家賃が暴騰してしまう」「FED がウォッチしているデータとはインフレに関するもので景気悪化に関するものではない」「サタデイナイトスペシャルの可能性」他

2022年08月07日

1.事情により、明日から約3週間SNS の更新、休みます。

 2.「最低賃金を引き上げている場合ではない」

昨日UPされたプレジデントオンラインの私の拙稿「最低賃金を引き上げている場合ではない」は以下のぺージで読むことができます。無料です。」

https://president.jp/articles/-/60255

3・「住宅販売が落ちると家賃が暴騰してしまう」

昨日の日経新聞に米国住宅の売れ行きが落ちているとの記事があった。これを見て、米景気悪化の兆候と考えるのはあまりに短絡。気をつけた方がいい。確かに住宅価格が高騰し、住宅ローン金利が急騰しているから住宅販売の伸びが落ちるのは当たり前だろう。しかし購入をあきらめた人が賃貸市場に押し寄せる。その」結果、とんでもない賃料上昇が起きている。以前にも書いたが、米国には借地権も借家権もないから日本のように「昔から借りている人の賃料はさほどは上がらない」というわけにはいかない。借家人全員が、貸し手の要求を飲むか、出ていくかの選択だ。出ていくにも借りる家が瞬間蒸発している現状だから、借家人は大幅値上げを受け入れざるをえず、不満は強大化する。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63239330V00C22A8ENG000/

 

4.「FED がウォッチしているデータとはインフレに関するもので景気悪化に関するものではない」

食料品「FED がウォッチしているデータとはインフレに関するもので景気悪化に関するものではない」の値上げなら、切り詰めればどうにかなるが、家賃は生活費の中のウエイトが高いうえに、仕事を継続したいのなら「その地域に住まない」との選択肢がない。家賃の値上がりはQLO(生活の質)上の大問題なのだ。低所得国家だと、暴動はデフレでは起こらないが、インフレでは起こる。

政府&中央銀行は、たとえ景気が悪化しようともインフレを抑えるのに注力する。昔は中央銀行はインフレファイターと言われたものだ。現在、FED がウォッチしているデータとは景気悪化に関するものではない。あくまでもインフレのデータだ。インフレデータが落ちつかない限り、いくら景気悪化のデータが出ても金融引き締めは緩めないだろう。そのインフレは、ばらまかれたお金を回収し、ドルがかなり上昇しないと、収まらない。最近のマーケット参加者、経済学者はインフレの恐怖を経験したことがないから、インフレのリスクを軽んじているように思えてならない。

 

5.「サタデイナイトスペシャルの可能性」

地方連銀総裁が1970年代後半のボルカー元議長の「サタデイナイト・スペシャル」に言及している。政策目標を「ばらまかれたお金の回収においた」ものだ。従来FEDが行っていたように「金利をコントロールする」のを放棄したのだから、市中金利は結果として跳ね上がった(長期金利20%、FFレート24%)。地方連銀総裁が、「1970年代のようにはならない」と言っているということは、逆に「あの時と同じことが起こりうる」と考えている人が、それなりの数いるということ、FEBも当時を研究していると思わざるを得ない。
セントルイス連銀ブラード総裁「現代の中央銀行には1970年代の中銀よりも信認があるため、米当局とECBはいずれも秩序立った方法でインフレを抑制し、比較的ソフトな着陸を達成できる可能性がありそうだ」米

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-03/RG0FBGDWX2PS01?srnd=cojp-v2

 6.「週末」

昨日は、毎年恒例の軽井沢中学高校同窓会。私は軽井沢に別荘は無いのだが、もう10年来参加させていただいている。黙食で、皆の近況を聞いた後、恒例の軽井沢テニス。涼しくて地獄のような東京のテニスとはえらい違いだった。その後、いつもの年のように、島田先生(東邦大学大学院消化器外科学教授)の別荘に泊まらせていただいた。今朝は御代田に移住した高校のテニス仲間、富田君と島田先生と3人で近所のレストランで食事をした後、8時15分軽井沢発のはくたかに乗車、10時に帰宅。コロナで3年ぶりの開催。今年も。楽しい思い出を作らせていただいた

軽井沢附属会

ぁる井沢附属会②

7「手で心臓をワシヅカミにしての心臓マッサージ」

軽井沢のテニスの前に真船健一先生(消化器外科。元国際医療福祉大学教授・元三井記念病院消化器外科部長¥私が高校3年の時1年生で私のボールボーイだったとのこと。恐縮してしまう)と島田先生(消化器外科。東邦大学大学院消化器外科学教授)と3人で。このお二人は、テニスで私が「くたびれた~」と言うと、「藤巻さん大丈夫ですよ。もし藤巻さんが倒れたら、すぐ胸を切開して、手で心臓をワシヅカミにして心臓マッサージをして、絶対に死なせませんから」とおっしゃる(本当かね~?)。そのせいか、昨日はやり過ぎて、今、足腰が痛い。島田先生 真船先生