(本日第2弾)「日銀の後後任人事」「経常収支10月641億円赤字」

2022年12月08日

(本日第2弾)今朝、本日の第1弾を更新しています。そちらもお読みいただければ幸いです。

 

1.「日銀の後後任人事」

私は、今、黒田総裁の後任人事に非常に興味がある。

雨宮さんが総裁職を受けるか否かに、だ。黒田総裁や雨宮副総裁は、頭が非常に良い方だ。日銀の財務が最悪状況で、出口が全くないことを彼等自身が十二分にわかっているはずだ。だから黒田さんは予定通り逃げた。雨宮さんも、こんな最悪もいいところの日銀を引き受けるとは到底思えない。一筋でも光が見えるのなら良いが、将来は真っ暗だ、毎日、事態は悪化しつつある。雨宮さんは絶対に総裁を受けないと思う。日銀最後の総裁との汚名も嫌だろうし、とんでもない残務整理を強いられるからだ。事態が分かっているだけに。

 

2.「経常収支10月641億円赤字」

経常収支の赤字は、経済学的には「長期金利上昇」か「自国通貨安」か「その両方」だ。何度も書くが、私はディーラーとしての経験から$/¥の方向を決める2大要因は「金利差」と「日本の経常収支」だと、ずっと思っていた。その2大要因が同時に円安方向に向いているのは長いディーリング人生で初めてだ。だからこんなに予想がやさしい為替マーケットは初めてだと今春から言ってきた。それにかけて加えて欧米のQT vs日本のQEの違い。更に強烈なのが最終ステージに入った日銀財務の悪化度合い。私が円暴落まじかと言っている理由。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA080PB0Y2A201C2000000/