「『検討すること』と『実際に出口に向かうこと』とは、全く異なる話」「世界的長期金利上昇の可能性」

2024年03月01日

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

 

1・「『検討すること』と『実際に出口に向かうこと』とは、全く異なる話」

昨日の日銀・高田創審議委員の「2%の物価安定目標について実現がようやく見通せる状況」「極めて強い金融緩和からのギアシフトの検討も必要と考えている」との発言がマーケットの注目を集めているようだが、「検討すること」と「実際に出口に向かうこと」とは、全く異なる話。検討は誰にでも出来るが、今の日銀にはシフトダウン(=出口に向かう)する方法などない。やれば日銀崩壊で財政も破綻する。今、日銀は、日々ギアアップしている状態(=他国中央銀行がお金を回収しているのに、日銀は毎日お金をばらまき続けている=バランスシートを膨らまし続けている)。ギアダウンどころかギアアップしない状況をキープすることさえ不可能。また、何度も言うようにマイナス金利政策解除など空鉄砲。その辺もを3月7日又は8日の予算委員会で植田総裁に問い質していくつもり。高田審議委員は、昔から飲みに行ったり、よく存じあげているが、苦労しているな~という感じ。

 

2.「世界的長期金利上昇の可能性」

「世界的に金利上昇の恐れ-バーナンキ氏(元FRB 議長)が指摘していた過剰貯蓄が枯渇」昨日のBloomberg記事――>。同意。世界中の長期金利が上昇しても、日本だけは日銀は必死で(=国債爆買い=お金のバラマキ)長期金利上昇を抑えようとするだろう。長期金利が上昇すれば日銀が崩壊、財政も破綻してしまうからだ。その結果、日米金利差拡大―>インフレ加速―>手も足も出ない日銀を廃し新しい中央銀行の創設の必要性(=円の紙くず化)という道筋が考えられる。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-29/S9LJ9KT0G1KW00?srnd=cojp-v2-markets