「今の円安は海外の投機家が仕掛けているせいか?」.「ネガティブシニョリッジ(通貨発行損)の発生は短期間か?」他

2024年05月01日

(ここに述べる意見/分析は私が所属する政党の公式見解でも分析でもありません。私の個人的見解・分析であることをご理解ください)

1.「今の円安は海外の投機家が仕掛けているせいか?」

私のX に以下のリツイートが来た。

「藤巻さんにはこれまでの知見と国会議員としての地位・権力をフルに使って、最も効果のある円安是正策を関係各所に提案して欲しいところ。

海外の円売り投機筋に、かつてのポンドショックのように日本を食い物にされる光景は日本人としては見たくない。円売り仕掛けてるヘッジファンド潰しましょう!」

以下のように返信した。

「為替はファンダメンタルズに沿った動きをしている以上、国会議員としての地位・権力をフルに使っても微動だにしない。それに今の円安は海外の円売り投機筋のせいではなく、日本の財政規律無視&危機先送りの財政ファイナンス(=異次元緩和)の結果であり日本の自爆なのだからどうしようもない。2度と同じ誤りをしないよう(伝統的金融論で駄目と言っていることはやはりダメだったということ)に。きちんと総括することが今、出来ること」

 

2.「ネガティブシニョリッジ(通貨発行損)は回避できるか?」

私のX に以下のリツイートが来た。

「確かに日銀当預の利率を上げることになりますが、購入する国債等の利回りはそれ以上になるので、負債コストだけが上昇するわけではないと思います。 あとそもそも日銀は会社法は適用されないし、債務超過になっても政府の注入も見込まれるので問題ないかと。豪の中銀の様に」

以下のように返信した

「日銀が保有する国債は10年を中心とする長期債(固定金利)。日銀が金利を上げても保有国債からの受取利息が増えるのは満期が来て、新しい国債に買い換えた以降であることをお忘れなく」

 

3.「ネガティブシニョリッジ(通貨発行損)の発生は短期間か?」

私のX にさらに以下のリツイートが来た。

「たしかに瞬間的に負債コストは上がりますが、超過準備も減っていきます。また1-2年もすれば新規購入の長期債の高利の利息収入が入ってきます。日銀当預の利率を1%程度にまで上げない限り、10兆円の自己資本がゼロになるとは思えないんですがね。」

以下のように返信した

「そのような生半可知識で議論に参加するのはやめたほうがよろしいかと。私のXの最初に固定した日銀との質疑の中に、2024年中に満期が来る日銀保有国債はいくらあるかとの質問があります。日銀は、いくらだと答えていますか?その分しか、新しい金利に変わる国債は無いのです。生半可な知識のままに議論に参加する事は知識層の中では恥ずべきこととされています。ご注意を」