(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「米相互関税、上乗せ部分90日停止は米国の強い意志のあらわれ」
マーケットは上乗せ部分が無くなったかのような話だが、単に一時休止、に過ぎない点には注意が必要だ。トランプ氏は想像以上に米国の米国赤字解消の決意が固いとみる。
そうならば、この期間に十分な土産を用意して米国と交渉し、上乗せ部分を90日以降も放棄してもらわねばならない。
米国が本気である以上、日本はコストを払わざるを得ない。90日後からは「24%の税金を払う」か「お土産+10%関税」のどちらが日本によって安いかの判断となる。どちらにしても日本経済を下押しする。
2.「小さなマーケットのネガテイブな動きで一巻の終わり状態。なのにま~政治家は能天気」
本日は株が急回復し、一安心の空気だが、何ら事態が改善したわけではない。気が緩んでお土産を持参せず交渉団が訪米したら、とんでもない事態になるだろう。
なにせ、今日本は中央銀行や金融システムが債務超過に陥るか否かの崖っぷちにいるからだ。小さなマーケットのネガテイブな動きで一巻の終わり状態なのだ。
中央銀行が大きな債務超過になったら話すに及ばず、地方銀行が債務超過になっても日本経済はThe endだ。銀行は世の中の決済システムを担っている。人間で言えば血流の動きと同じだ。血の流れが止まれば人間は死ぬ。
3.
本日の株価急回復で日銀の財務状況は昨日よりも多少回復した。しかし、多少に過ぎない。
私のラフな計算では昨日の日銀の「保有株式評価益と保有国債評価損」合計は▼2.5兆円で13.5兆円まで積み上げていた内部留保は11兆円程に減少してしまった。
しかし本日は株の急騰で「保有株式評価益と保有国債評価損」合計額は▼0.9兆円となり内部留保は12.6兆円と多少戻った。
しかし、これだけの株の急騰があっても、相変わらず、せっかくため込んできた内部留保を食ってしまっている状態は変わらない。
多少大きなマーケットの下落があればイチコロとなる状態に変わりはない。
お土産を持ていかずに交渉団が米国を訪問したり、生活支援などと言って、お金を又、ばらまけば日銀や金融システムと共に日本人の生活もドボンだ。
4.「やはり最強の米国」
先日、トランプは頭が良い、と書いた。国内競争力を回復するには「自国通貨安政策:か関税をかけるかだが、前者は大統領でも思いどうりに動かせないしインフレ再燃リスクが大ありだ。しかし関税は違う。インフレや他国の反応を見ながら、加速させたり止したり、国ごとに差をつけたりと大統領が容易に操作できる。
他の国はその調整手段を持たない。米国の言いなりだ。
今、上乗せ関税を一時中止したのは、お土産を持参して訪米する国が多いと見たからだ。
多くの国が関税、非関税生涯を取り除けば、多くの評論家が「自由貿易を壊す:」米国どころか「自由貿易の旗手米国」となり、米国の力の源泉である資本主義を謳歌出来る。
トランプ政権のDOGEによる財政赤字削減の決意と貿易赤字体質改善の決意は本物だとみなければならない。