(ここに述べる意見/分析は日本維新の会の公式見解でも分析でもありません
私の個人的見解・分析であることをご理解ください)
1.「アベノミクス以外デフレ脱却の道はなかったか?」
一昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「正論なんだけど、アベノミクスなくしてデフレ脱却は困難であったという事実を無視してはならないと思う 国民は【つけ回し】されただけの存在じゃない 労働改革、社会保障改革、財政健全化を悉く邪魔してきたのは【野党】と【国民】 この両者が立ちふさがっているのだ。問題はそう簡単じゃないんですよね」
以下のように回答した。
「『アベノミクスなくしてデフレ脱却は困難』は単なる思い込み。伝統的金融政策に固着していればよかっただけ。(当時、私の主張は外国人には賛同者が多かったが、日本人には馬鹿にされた)」
2,「アベノミクス以外のデフレ脱却策」
上記質問に対して、以下のリツイートが来た。
「当時、これといった方策がなく、アベノミクスに賛同せざるを得なかった事を考えると、伝統的な金融政策でデフレ脱却可能は裏付けが弱いと思います1998年から2012年までの伝統的な金融政策はデフレ脱却に失敗した事は周知の事実です」
以下のように回答した。
「私がアヘノミクス開始時に提言していたのは伝統的金融政策への固着でした。伝統的金融政策とは、景気が悪化したときには金利を下げ、景気が加熱したら金利を引き上げる政策です。日銀は金利が0%になったあとその伝統的金融政策を放棄してしまった。私は0%で景気が良くならないのならば、政策金利をマイナス1%にしろ、それでも効かなければマイナス5%にしろ、それでも効かなければマイナス30%にしろと主張したのです。銀行に預金を預けたら毎年30%の金利を取られるくらいなら株を買ったりドル預金をするでしょう。ドル高円安になれば輸出を軸に景気は回復します。もしくは銀行からマイナス25%で借り入れをして事業をしたり、家を建てたりするでしょう。何せお金を借りれば、毎年25%の金利が入ってくるのですから。 景気が良くなればマイナス30%の金利をマイナス10%、もっと良くなればプラス金利に引き上げていけば良いのです。今、日銀が直面しているような出口の問題なと全く生じません。伝統的金融政策には効果があることも副作用がないことも検証されているのです。なお銀行は預金者から30%の金利をもらい、貸し付けた相手に25%の金利を払えば5%の利ザヤが稼げます。これをするためには日銀が日銀当座預金にマナナス27%の金利を課せばいいだけです。銀行は27%の金利を日銀に払うよりは貸し出しをして25%の金利を借主に払うことを選択します。2%多く稼げるからです。 なおこの政策は日銀当座預金残高を最小限にする政策で、黒田日銀の最大限に持っていく政策とは180度異なります。 これを主張していた時、フジマキは頭がおかしくなったと言われましたが、今では、ハーバード大学のケネスロゴフ教授が主張されています。皆が馬鹿にする中,私の主張に対し日銀で唯一ロジカルに反論してくださった方は、当時の山本謙三理事ですが、彼の反論は「そうなると皆が銀行預金をせずにタンス預金をしてしまう」でした。 この対処策としてケネスロゴフ教授も私も中央銀行デジタル通貨の創設を主張しています。日銀デジタルではタンス預金はできませんから。」
以上の返信に以下のリツイートがあった。
「完璧だ、凄すぎる」
ありがとうございます。
3.「最大・最強の野党マーケットの出番」
本日の日経新聞1面の記事「財政規律維持は政治の責務」。私がいつも言うように、これからは最大・最強の野党マーケットの出番である。
記事曰く「参院選の大敗で、自民、公明両党の連立政権は「市場」と対峙する新たな局面を迎えた」「財政拡張への懸念から長期金利は2008年のリーマン・ショック直後以来の水準に上昇している。日本国債の信認低下は金融システムにも響きかねない」『「日本の厄介な財政の緩み」。英フィナンシャル・タイムズは18日、こんな社説を掲げた。減税も給付も円安による輸入物価上昇には無力だし、需要を刺激して物価高はむしろ加速しかねない。長期金利の安定も疑わしい――。日本を見る世界の目は冷ややかだ』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK167L70W5A710C2000000/
4.「経済学者、財政学者、金融学者は協力して警戒警報を発すべき」
本日の日経新聞1面いわく「経済学者47人による『エコノミクスパネル』によると、消費税減税はたとえ一時的でも「不適切」との回答が85%を占めるそうだ。
それなら何故、経済学者、財政学者、金融学者は協力して、「減税・バラまきが国民生活を地獄しめる」と学会として(有志一同でもよい)声明を出し、警告を政治に対して発しないのか?国難のはずだ。
米国の学者たちなら、すでに何回となく警告が発せられていたはずだ。日本の経済学者が象牙の塔に収まっていればいいと思っているのか?政府・日銀に忖度しているのか?はたまた無責任なのか?専門家・知識層が発言しないからブードゥー教経教祖たちがSNS を通じて国民にとって害毒でしかない滅茶苦茶理論を吹聴し政治家をあやまらせてしまう。もう無責任にサイドラインにいる時期ではないはずだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK167L70W5A710C2000000/
5.「小さな政府・低い税金が理想」
昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「経済成長すれば 自然に税収は増えるんです」
以下のように回答した。
「その通り。しかしながら、日本は40年間、世界最大限に財政出動し、世界最大の借金王になってしまった(対GDP比)にもかかわらず、世界ダントツのビリ成長。したがって税収は増えていない。一方、社会保障費を中心に歳出は急上昇。財政出動による経済政策はいかに非効率であったかを証明したようなもの。今のように物価上昇が加速している現状を見れば、国債の発行には限度がある(=いま使えるお金は一定ということ)ならば、限られたお金で経済発展させるためには、財政主導ではなく民間主導たるべし。民間指導の経済でなければ国は没落していくのみ。大きな政府で高い税金を取るよりは、小さい政府で税金を低くし、その税金分を民間が投資に使うべしと言うのは、私の従来からの主張。ただし今までの放漫財政で貯めてしまった巨大借金は返さねばならない。ハイパーインフレ税で返さざるを得ない。」
6.「金利上昇によって日銀の財務は改善するのか?」
一昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「学がないのでご教授お願いしたいのですが、利上げによって日銀の財務は改善するのではないでしょうか。 金利上昇によって収益が増し、反対に政府は国債利払い費によって財務が厳しくなるのではと思いました」
以下のように回答した。
「現在、日銀が保有している567兆円の内565兆円は長期債(最長40年)です。(私が金融マンだった頃はほぼすべてが3か月以内の短期債券)。長期債は固定金利で満期が来て新しい債券に買いかえるまでは利息は上昇しません。従て収入の増加は毎年微々たるものです。しかし支払い金利の方は政策金利を上げれば即、ポンと1%あたり5兆円上昇します」
7.「世界最大の社会主義国家だから、世界最低の経済成長しか出来なかった」
本日、以下のリツイートが私のX に来た。
「基準年度での財政支出比較ではドイツ並みに低いです。つまりGDPが増えなかったことがすべての元凶で、なぜ増えなかったのかを考える必要があります」
以下のように回答した。
「何度も言うように、日本が「大きな政府。規制過多。結果平等税制を目指す」世界最大の社会主義国家(おまけに市場まで政府・日銀が最大の参加者)だったから。社会主義が資本主義国家に負けるのは関氏が証明している。世界最大の社会主義国家だから、世界最低の経済成長しか出来ないのは当たり前」