「政策金利は1.5%まで上昇?え、日銀はそれでも存在可能だと思うのか?」「The International Economyに載った私の論考」他

2025年09月13日

1.「政策金利は1.5%まで上昇?え、日銀はそれでも存在可能だと思うのか?」

本日の日経新聞によると、明治安田生命の北村明治安田生命は政策金利は最高で1.5%。10年金利は2.0%とみているそうだ。先日の三菱UFJ副頭取と同じ相場観のようだ。

しかし2025年6月の日銀当座預金529兆円。500兆円に1.5%の付利をするとなると、日銀の支払い金利は年間7.5兆円。

2024年度の税引き前当期純利益は2,3兆円しかないからとんでもない損の垂れ流し。

しかも2024年度の税引き前当期純預金の2,3兆円のうち1.9兆円の利益は(通貨の信用を守るために中央銀行たるもの保有してはいけないはずの)株ETF からの利益なのだが。

(植田総裁、日銀は償却原価法を取っているから問題ありません、などという詭弁は使えませんよ。償却原価法でこの数字なのだから)

中央銀行の本来(株などに手を出していない他国中央銀行のほぼ唯一の)の収入源である国債等からの受取利息は2,1兆円しかない。

政策金利が1.5%まで上昇して巨額の通貨発行損を出す日銀の信用は保たれるのか?その点は無視?

私は日銀の信用失墜で円は大暴落(ハイパーインフレに)で日信用が失墜した日銀は存在不能だと思うのだが。

 

2,「The International Economyは金融界で非常に権威ある雑誌」

世界的に権威のある経済紙The International Economy夏号に拙稿を載せていただいた。学者の世界で例えれば世界最高峰の学術誌に論文が掲載されるのと同じで大変な名誉だと認識している。

外国の著名経済紙の格は論者を選ぶ委員会メンバー(Editorial Advisory Board)の質で決まるがこの雑誌の委員会メンバーは元 FRB議長のグリンスパン氏、前ECB(欧州中央銀行)総裁のドラギ氏、元ECB総裁のトリシェ氏      元米国財務長官/ハーバード大学学長のサマーズ氏、ジョージ・ソロス氏、ポール・クルーグマンプリンス大学教授、ケニスロゴフハーバード大学教授騰著名大学の早々たるメンバー等最高峰の人達である。だからこそ世界でも非常に権威ある雑誌と言われている。

 健史

3,「何故私の論考がThe International Economyに載るのか?」

私が選ばれるのは、モルガン時代の実績と当時はオピニオンリーダーだった点、そして(実現するかはともかくとして)今でも私の主張が正統派金融論に則ったロジカルなものであると選者たちが認めてくれたせいだ。

今回も日本人の論者は私一人だがド素人の教祖様たちがこの論者リストに載ることなど世の中がひっくり返ってもあり得ない。

 

4,「The International Economyに載った私の論考」

のトッピクは「Looking ahead Ten Years, What outside-the

Economic Development could Shock the world?」で今後10年間医起こりうる職な出来事という内容だ。

More than two distinguished experts offer plenty to ponder と書かれている。

またこのトピックの導入部の文章には

「A senior Japanese Banker suggested the Bank of Japan would go bankrupt and the yen would lose its status as legal tender」

と私の論考が紹介されている。

日本では結論を聞いただけで、過激だと無視されるが、伝統的金融論からすれば奇想天外なロジックではないのだ。

ところで編集者からfeel free to distribute or mention on social media, if possible with a link to

www.international-economy.com/.

Also, we’re on Twitter at @IntlEconomy.

とあり、SNS への転載自由だそうなのでここに紹介する。

私の論告は6ページ目から7ページ目(雑誌のページでは33ページ目から34ページ目)だ。

 

5.「島田先生のお母様」

先日まで東邦大学消化器外科の教授だった島田先生のお母様がなくなられた。講演旅行中にお聞きした悲報でショックだ。

この15年以上、毎年夏、先生の別荘に泊めていただき、お母様が作ってくださった朝食をいただき、マーケットのお話をするのが楽しみだった。上品で、優しく笑顔がとても素晴らしい方だった。私のマーケットに対するコメントに対しては、とても鋭い質問をしてくださり、すごく頭の良い方だと思っていた。3歳の時に亡くなった母に代わって私を育ててくれた尊敬する祖母に似ているなと思いながら接しさせていただいた。ただただご冥福をお祈りするばかり。