1.「高市政権の積極財政「賢い支出」を、減税は物価高助長 経済学者が注文 – 日本経済新聞 」
本日の日経新聞朝刊1面記事。
財政学者の佐藤一橋大教授は、昔から健全財政を主張されていらしたから当然であるが、(私の知る限り)今年の5月まで積極財政を主張していた唯一のまともな学者(?)(ただし物価分析の専門家ではあってもマーケットの事はわかっていないと思う)の渡辺努教授さえ.さすがに警戒感を持ちはじめたようだ。昨日から長期金利、超長期金利が上昇の気配を示していることには十分に注意が必要。株本位制の日銀を先頭に、日本経済はこれ以上の長期金利上昇に極めてもろい。
https://nikkei.com/article/DGXZQOCD0656M0W5A101C2000000/
2.「トラスショックは近づいていないのか?」
マーケットは、だんだん日本版トラスショックに近づいている気がする。
これは単に私のマーケット経験に基づく感触に過ぎないが、ファンダメンタルズからすれば、いつ起こってもおかしくない。何が起爆剤となるかだけの問題で、日銀を先頭に、日本は地雷原のど真ん中を歩いているようだ。
最悪なのは、政治家がそれに気がついていないこと。
3.「バフェット氏の究極の目的は?」
昨日の日経新聞記事「バフェット氏の米バークシャーが円建て債計画 商社株に思惑買い」。
日経聞いわく「これまで円建て社債で調達した資金は、同社が保有する日本の大手商社5社への投資に充ててきたとの見方が多い」
もし、そうだとしても今回は本当にそうなのかな?バークシャーは米国で株の保有広津を落として現金に換えているというのに日本株を買うのか?
私なら「社債発行で暴落しそうな超低金の円を調達し、為替ヘッジ無しで購ドルの現金に近いMMF などを購入するけどな~」
そして日本人が「バフェット氏が商社株を買うとの誤解で上昇する日本の商社株をこの時とばかりに売って今まで買ってきた商社株に利益確定を図るけどな~」そして売却して得た円をドルに換えてドル資産を購入する。
円が暴落すれば・米バークシャーは大儲け。バフェット氏引退前の終活活動としては最高。
私は、今でもバフェット氏の円社債の発行に夜円資金の調達は、(一時的に日本株を保有していたとしても)最終的には「超低金利の円資金を調達しドルに換える」いわば円キャリートレードが究極の目的だと思っている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB065TR0W5A101C2000000/
4.「インドネシアに弔い合戦の旅」
2013年3月にジャワ島のアマン・ジオとバリ島のアマン・ヌサに3家族で出かけたが私は現地で発熱し、旅行中部屋の別途とプールサイドのカバナで寝たきりだった。
そこで、10月30日から11月4日(までジャワ島のアマン・キラに弔い合戦(?)のつもりで行った。2013年に一緒に行った家族一組と一緒だ。
そうはいっても、病気していた時との違いは「プールサイドのカバナで寝たきり」
ではなく「プールサイドのカバナでカクテルを飲んだり泳いだり」が加わり、「プールサイドのカバナで1日中カクテルを飲んだり泳いだりで、あとは寝たきり」は変わりがなかった。
後1日サンライズツアーに行ったのと、帰国間際に、友人夫婦がもう一泊するアマン・ダリのテニスコートで「デベソ・カップ」と名づけたテニスの試合をしたくらい。残念ながら日本チームは2-6.4-6で1回戦敗退。



5 、「日本の国力落ちたな~」
ちなみに2013年3月のドル円は96年だから、為替の影響だけで、ホテル代、等は1.5倍。2013年当時は比較的安い海外旅行だったが、高くなったな~。というのが今回の印象。
次男家族を訪ねボストンに数か月住んだ数年前はもっと強烈に感じた。
私が留学していた1978年から80年(「ジャパン as NO1」という本が出たのが1979年)のドル円は1ドル240円前後だから為替の観点からすれば今の米国を逆に安くなったと感じなくてはおかしいのだが、為替以前に強くなった米国と世界ダントツのビリ成長だった日本の国力の伸びの差からの幹事で有ろう。
パイ(GDP)が大きくなってなければ一人当たりの所得は大きくならない。パイが大きくなり一人当たりの収入がグイと伸びた(たとえば給料が4倍になった)米国と世界で最も伸びなかった(給料の変わらなかった)日本の差はいかんともし難い。円も当然弱くなる。

6、「日本のアマンホテルの名は?」
アマン・キラ、アマン・ジオ、アマン・ダリのキラ、ジオ、ダリ等は地名ではなくインドネシア語で何かを象徴する言葉だそうだ。たとえばアマン・キラは「平和なる山の傾斜」」というような意味。
ところで、日本のアマンは、アマン東京、アマン京都のような地名だ。
友人夫婦と、やはりインドネシアのような名前にしたほうがいいのではないか?との話になり、友人が提言したのが「アマン・ダべ(アマンだべ)」。
私はめちゃくちゃ同意。でも採用してくれないだろうな~。
7,「選挙の前と後」
これを書いていて「そうか~、前回、インドネシアに行ったのは、初めて参議院選挙に出た3か月前だったか」と思った。インドネシアに行ったときは、政治の世界に入るとは思ってもみなかった。公示1か月前に、ひょんなことから石原慎太郎先生からお誘いを受け立候補したのだ。これが選挙前。
2期目の選挙では次点で落っこちたので2週間後くらい後にスイスに出かけた。
ロンドン支店勤務時代は夏休暇には必ずスイスに出かけてハイキングをしていた。
帰国後も3,4回はスイスにハイキングに行っている。全てミューレンだったがこの時はチェルマットのふもとに泊まって、初めて周辺をハイキングした。
スイスのハイキング道は標識等非常に整備されていて迷うはずがないのに迷った。
雷はなりはじめ、携帯も通じず、寒くなったのにセーターもなくこれは遭難か?と青くなった。しかし、これで遭難死したら週刊誌に「フジマキ夫婦、落選を苦に心中」なんて書かれてしまうだろうな。そんなみっともない死に方出来るか_!」と必死で頑張って生還した。
最初にインドネシアに出かけてから12年、考えてみればいろいろなことがあったものだ。
8.「黒田総裁への追及は素晴らしかったですとのお褒めの言葉」
インドネシア旅行に出かける成田空港で「フジマキさんですね。いつもSNS 読んでます。ドル買ってます。財政金融委員会での黒田総裁への追及素晴らしかったです」と声をかけられた。JPモルガンを辞める前後は外を歩けば、やたら目ったら声を掛けられるくらいで、(失礼ながら)うざいと思わないこともなかったが、今では声をかけられることが本当に久しぶりで、何か、やけにうれしかった。
政治の世界に入ったせいで、収入と知名度は暴落したが、この「黒田総裁への追及素晴らしかった」との声がけを聞いて、報われた~と感謝した。
9,「日銀元副総裁が公然とつく嘘」
経済財政諮問鍵委員に元早稲田大学教授で前日銀副総裁の若田部氏が選ばれたとの記事に対し、以下のリツイートを私のX にいただいた。
若田部副総裁が財政金融委員会で「日銀当座預金の付利金利を引き上げても保有国債の受取利息が増えるから問題ない」と説明されたので私が「日銀の保有国債は10年債を中心とする固定金利の長期国債だ。満期が来るまで金利は変わらない。毎年満期が来る5000億円~6000億円分の金利上昇の影響受けないhずだが」都の再質問に対しての答弁に対してのことのようである。
「若田部氏の答弁には驚きの一言でした。藤巻先生が【私の質問の仕方が悪いのか、どう考えたって小学生でもわかること】とおっしゃって質問されてました。 これは、日銀が莫大に保有する長期固定金利国債が、金利上昇によって即収入増になるかのようなウソを平気で、ムキになって反論していましたね」
10.「売名行為に使われたか?」
一昨日、以下のリツイートを私のX にいただいた。
「三橋と上念司が駆け出しの頃、彼らが情弱ビジネス向けに標的としたのが竹中平蔵と藤巻健史なんだよ。そこに高橋洋一やチャンネル桜が加わり、情弱層が完全に騙されたんだよね。この方が言う通り、そもそも竹中さんにそんな力ないよね」――>確かに私も売名行為に使われているなとの認識はありました。
したがって彼らの挑発に乗るのは売名行為を手助けするだけだと、ずっと無視していました。もっとも私の無視くらいでは効果がなく、今では私よりかなり名が売れていますね(笑い)、もっとも「旬がはるか昔にすぎた」私にとってはどうでもいいことですが
11.「私は、今、株は売りも買いもしていない」
一昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「お前はどうもアホに国家破綻を煽って自分の勧める株を事前に買ってそれを売り抜けて儲けているんじゃない?そうだとしたらお前もアホを利用した美味い商売やっているな」
以下のように回答した。
「残念でした。そういうことなら、私は、ど素人の教祖様のように、ドア阿呆を利用し美味しい商売などやっていません。なぜなら何百回と言ってるように今私は株を売りも買いもしていませんから。わからない時は、手を出さない、がトレーダーの鉄則。」
12.「変動型住宅ローン金利は今後どうなるか?」
一昨日、以下のリツイートを私のX にいただいた。
「他人事としてですが、変動型住宅ローン金利を考えると恐ろしいです」
以下のように回答した。
「そうですね。いつも言うように日銀は大幅な債務超過が怖くて、政策金利を引き上げることが出来ません。 しかし政策金利で市中金利(銀行の変動金利ローンレート)等が跳ね上がるという、かって経験したことが無い状態が起こると私は思っています。日銀が中央銀行としての体をなさない状態(=市中金利をコントロール出来ない)です。放漫財政とそこから起こる危機を先送りしようとした)異次元緩和のせいです」
13,「今さら出来る打開策は? ない」
一昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「今からやれる打開策は何だとお考えですか?教えてください!」
以下のように回答した。
「ここに至っては、打開策はもう何もありません。自分と家族をどう守るか自分個人で考えるだけです。45日後に終戦を迎える1945年7月1日に、お前を陸軍大将にするから米国に勝てと言われても何ら方策はありません。何とか被害を少なくするかを考えること、そして2度と同じ間違いをしないように日本が落ちいっていった経過をきちんと記録しておくことだけです。この30年間、財政に危機を訴えてきました。財政破綻を先送りするために財政ファイナンスなどすれば「ジリ貧を避けようとしてドカ貧を招く」と大反対し、マイナス金利政策(注;黒田日銀のマイナス政策とは180度違う)という伝統的金融政策に固着せよ、と主張してきました。すなわち開戦するな、と説いていたの意に、1945年7月に何とかせよと言っても無理なのです。今回、X デイは不カギだとは思いますが。2度と同じ悲劇を起こさないためには、格差是正が金科玉条の社会主義国家から抜け出し真の資本主義国家にし、経済を発展させること(=政府は出しゃばらないこと=小さな政府&低い税金)、財政規律を守ること、中央銀行は金融論の基本のキを守ること、為替に経済の自動安定装置としての機能を守らせること(変動相場制の徹底)。為替に限らず、市場原理の働かない政府機関、日銀はマーケとに参加しないことの徹底が必要です」
14,「『伝説のトレーダー』フジマキタケシ」
「一昨日、以下のリツイートが私のX に来た。
「ご自分のことを『伝説のトレーダーと呼ばれる』」とプロフィールでお書きになる方に初めて遭遇して、目から鱗が落ちました! 私も伝説のXXXと呼ばれるように頑張りたいと思います。 でも自分で書く勇気はなかなか出そうもないです。小心者なので」
以下のように回答した
「伝説のトレーダーとは私がつけたのではなく当時世界最高峰の銀行と言われていたJPモルガンの会長がみんなの前でそう私のことを呼んでいたのですから事実なのでしょうがありません。ニューヨークの資金為替本部長が私が出張嫌いなのを知って「フジマキは次のマネージメントディレクター会議ぜひニューヨークに来るように。皆が伝説のトレーダーに会いたがっている」と幹部への一斉メールで流したこともありますし。 貴兄もお望みのように頑張ってくださいね。でもそんなひがみを言っている人には、到底無理だと思いますけれども。諦めないでね」
15.「『伝説のトレーダー』フジマキタケシ」に関するコメント」
上記の記載について、いくつものリツイートをいただいた。
- 「当時の金融業界にいればわかる話。就職氷河期でも面接官(特に市場部門の方)と藤巻さんの話題で盛り上がって通してもらったこと複数回」。
「元JPモルガン社員ですがアナリストだったころ、藤巻さんが短期金利低下にがっつりベットして2年円スワップレシーブのポジション大きく張って儲けてくださったおかげで東京オフィスだけ年俸制でないノンタイトル/アナリスト向けの夏のボーナスが給与1ヶ月分追加されました。いまだ感謝しております」――>どなたか知りませんがありがとうございます。ちなみに「JPモルガンのアジアにある支店全員のボーナスは藤巻一人が稼ぎ出している」とボスに言われておりました。
「20年間負けなしの男って藤巻さんと桜井章一氏にしかつけられていない称号だったからね。当時の藤巻さんが外資系金融への憧れを創ったと言っても過言ではない」
④「世代が違うのかなあ。私は学生の頃から、藤巻先生の話題の記事を読んでいました」
⑤「藤巻先生の経歴も読まずによくこんな誹謗ができるな! ChatGPTでもGeminiでも調べればすぐに回答してくれるよ」
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