1.「為替介入は円暴落の引き金に」
この1,2日円が少し戻してきているが為替介入への警戒感からのようだ。
私自身は為替介入があれば、それを機会に円暴落になると思っている。これで利上げも為替加入も最後となり、円暴落防止の手法が尽きるからだ。
豆鉄砲と割りばしでは、国力の低下と日銀財務の悪化からくる円安進行には全く持って無力なことは世界のマーケット参加者なら、よくわかっている。
2.「為替介入用と対米投資80兆円用のドルは外為特会に依存しているのに為替介入用に充分なドルは用意出来るのか?」
時事通信社によると、2025年10月1日 赤沢経済再生担当相は外国特派員協会にて対米投資80兆円を「外為特会からの貸し付け等で賄う」と述べた。
為替介入も外為特会から行うのだが、「外為特会」のドルを対米投資80兆円と為替介入用途で取り合う。
ドル売り介入は、外為特会最後の1ドルまで効果があるわけではない。半分くらいという説も3分2という説もあるが、残高が減ってくると、いずれ枯渇するとマーケットは馬鹿にしはじめ全く怖がらなくなる。
外為特会を為替介入のみに使えた去年まに比べると介入威力は激減している。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=fnFee0pLNPw&t=1
3.「借りて、借りて、借りまくった日本」
昨日のThe wall street journalの社説「日本が歩む金融正常化の道」
米国の一流紙も日本の財政の問題を取り上げ始めた。外国人が日本の惨状(財政赤字、日銀財務の悲惨さ)に気がついてしまう。
1900年代後半は日本の時代、世界のマーケットは日本経済の動向を逐一観察し、
ていた。しかし経済力の落ちた現在の日本は興味の対象から外れ(ある意味、幸いなことに)日の財政、日銀財務の惨状は世界の注目を浴びずに済んでいた。しかし、ここまで事態が悪化すると、死臭を嗅ぎとるハイエナのごとき世界の投資家、投機家が集まってくる。マーケとは無慈悲なのだ。
The wall street journalいわく「より心配なのは、日本の国家財政への影響だ。数十年間の超低金利環境で、日本政府はさまざまな公共事業を通じた景気刺激策と社会的支出のために、借りて、借りて、借りまくった」
――>「借りて、借りて、借りまくった」お金を日本政府は「使い、使い、使いまくった」のだ。これを読んでもまだ「日本は緊縮財政」と「ド素人のなんでも教、教祖様たちは言うのだろうか?」
https://jp.wsj.com/articles/japan-walks-back-to-normalcy-ff569778?st=tXjreF
4.「The wall street journalの社説について」
The wall street journalの社説w取り上げたら、以下のリツイートをいただいや。
「この記事末尾の一文はたいへん重いですね。日本が、経済的破局を回避し、かつ異次元金融緩和を正常状態に戻すことはむずかしい、と。相当に深刻な懸念を抱いていなければ、書き手はここまで、まず言わないでしょう」
―>まさにそう思います。
5.「借りて、借りて、借りまくっている国を禁輸区財政国家とは言わない」
借りて、借りて、借りまくって、その金を、使って、使って、使いまくる個人は間違いなく個人破綻もするし、緊縮的な家計運営をしているとは誰も言わない。放漫家計と言われる。国も同じ。借りたものを返さないといけないのは、家計も国も同じ。国の場合返さないと財政破綻となる。 唯一国と家計が違うのは、国には徴税権があると言う事だけ。民間がそれをやると強盗と言われて逮捕されるが、国の場合、徴税は正当な権利として認められている。 ただ増税は今の日本では政治的にかなり難しいので、政府はインフレ税、すなわちインフレで財政再建を図ろうとしてインフレ加速政策をどんどん打ってきている。ハイパーインフレになれば究極の財政再建。しかしながら、国民生活は地獄。
6.「『国の借金のうち、個人の預貯金相当分はカウントしなくてもよい』のか?」
本日、以下のリツイートを私のX にいただいた。 .
「リフレ派筆頭N濱エコノミストは”個人と国の借金は違いますよ?国の借金のうち、個人の預貯金相当分はカウントしなくてもよい、というのが世界的な常識ですよ”と言っているが、彼には是非藤巻氏の主張に反論していただき、持論の正しさを説明いただきたい」
以下のように返信した。
「このエコノミストの方は「ハイパーインフレで国民の預貯金を国が実質没収してしまうのだからカウントしなくてよい」と言っているのですかね?「無知」なのか「国民がどうなってもいいと思っている」かのどちらか」
7..「『自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない』のか?」
以下のリツイートが私のX に来た。
「>借りたものを返さないといけないのは、家計も国も同じ。 「国の”子会社”である日銀が刷った金をちゃんと返さないと破綻するんだーーーッ」というオモシロ論理ですね。 財務省のHPでも【自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない】とはっきり明記されていますよ」
以下のように返信した。
「それ、2006年の異次元緩和前に高橋洋一氏が(ここはご自身でおっしゃっていたと思う)もので、黒田氏が承認したという古文書ね。英国中央銀行はハイパーインフレには自国通貨建て国債国でも当然なるし、財政破綻の一種と言っているけどね」。
8,「それでもまだ経済成長しないのを『借金しての財政出動が足りないせい』というのか?」
私のX に以下のリツイートが来た。
「例えば、GDP六百兆円の世界での消費税収とGDP六千兆円の世界での消費税収は桁違いに違いますからね。要するに、積極財政でGDPを増やせば増やすほど!消費税消費税収は大幅黒字になるのですよ。もちろん、法人税も所得税もGDPが大きくなるほど、税収も大幅黒字転換します。緊縮財政が財政赤字の原因です」
以下のように回答した。
「「借りて、借りて、借りて、(政府が)使って、使って、使った」結果が40年間の世界ダントツのGDPビリ成長。それでも「借りて、借りて、借りて、借りて、借りて、(政府が)使って、使って、使って、使って、使った」恵ば経済が成長すると思っている能天気さ」
9,「首相によるインフレ税増税宣言」
今朝の日経新聞によると高市首相は 日本経済新聞社、日本経済研究センター、テレビ東京ホールディングスが主催する年末エコノミスト懇親会で政財界の関係者300人の前で「今の日本に必要なのは責任ある積極財政で国力を強くすることであり、今始めないと間に合わない」と述べたそうだ。
その一方、本日の日経新聞1面トップ記事は「無責任な減税しない」「国債発行『抑制的に』とも述べている。
この2つの場所での発言を一緒に考えれば、「インフレ政策を加速する」との宣言としか思えない。長期金利は急騰し、日銀は債務超過で崩壊、その発行する通貨・円は紙屑化するとの宣言だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD160QA0W5A211C2000000/
10。.「取ってはいけないはずのマーケットリスクを日本一取っている日銀」
中央銀行は通貨の信用を守るためにマーケットリスク(株や長期債などマーケットの状況次第で値動きするリスク「)を取ってはいけない」は中央銀行マン、そして正統派金融論の常識、基本のキ。植田総裁は100も承知のはず。 他国中央銀行はそれを守っている(最近多額の長期債を保有しているところもあるが日銀と比べればかわいいもの) しかし日銀は日本で最大のっそして断トツのマーケットリスクを取っている。 そんな中央銀行は過去にも今もいない。危険極まりない。
11.「高橋洋一氏いわく『円安のヘッジぐらい自分でやれ」、はぁ~?』
本日、以下のリツイートを私のX にいただいた。 .
「高橋氏は『円安は個人にはマイナス。円安のヘッジぐらい自分でやれ』 と言っている。円安で文句言う奴がいないとかどの口が言うんだろう」
以下のように返信した。
「いや~本当に。高橋洋一氏は「日本の財政は全く問題なし」と言いながらヘッジでドル買っているんですかね~。もしそうなら、信者に激怒されるんじゃないの?」
12 ,「多くの日銀OBは今の状況に危機感を持っている」
本日、元日銀マン尾方から、以下のリツイートを私のX にいただいた。
「藤巻さんがかねてから懸念された通り、財政規律の緩みから「円の信認がついに崩れてきた」ということだと思います。いつ来るかいつ来るかの議論ですが、円は実質実効為替レートではかなりの通貨安になっています。今からでも財政規律をただしていくことが求められていると思います」
以下のように返信した。
「元日銀マンの方のまともなコメント。私の知る限り非常に多くの日銀OBは今の状況に危機感を持っていらっしゃる」
13.「長期金利の急騰に慌てた日銀に何か方策はあるのか?」
長期金利の急騰に慌てた日銀が国債買いオペ減額方針を撤回して増額と方針変えしたら、世界中の投資家が円を売り浴びるだろうな。日銀が袋小路に嵌ったことを世界中に公言するようなものだし。。
14。「モグラたたきはもう限界」
長期金利の急騰に慌てた日銀が、こんな時に国債買いオペをして金利を抑えようとしたら、世界中の投資家が円を売り出し暴落。そうすると、円安でインフレ加速、それをみて長期金利は急騰と藪蛇になる。モグラたたきはもう限界。
15,「忘年会」
一昨日は林家木久扇師匠ご夫婦、林家木久蔵師匠夫婦と子供たち2人、木久蔵師匠のお姉さま、オフコースの鈴木さん(奥様は風邪で残念ながらドタキャン)、我が夫婦と10人で忘年会・
夜6時から19時まで楽しんだ。落語家さんは人を楽しませるのが仕事だからプライベートでも話が盛り上がり滅茶苦茶楽しい。
(上の写真は左から木久蔵師匠、オフコースの鈴木さん、私、木久扇師匠、家内)
(下の写真は家内と木久蔵師匠)


