(本日第2弾)「政府債務残高の対GDP比が小さくなっていく理由」「日銀は既に損の垂れ流し」「ゴールドマンサックスの為替予想には笑っちゃう」他

2025年10月29日

(本日第2弾)

本日は朝、第1弾をアップしています。そちらもお読みいただければ幸いです。

 

1.「政府債務残高の対GDP比が小さくなっていく理由」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

「ちなみにG7の中で直近対GDP比で政府債務が減少している国は、ドイツ、カナダ、日本です…」

以下のように回答した。

「インフレが加速していくと、政府債務残高の対GDP比が小さくなっていきます。ハイパーインフレなら、政府債務残高の対GDP比は極小化します。究極の財政再建です。しかし国民は地獄。  政府は知ってか知らずか減税やバラマキ政策というインフレ加速政策(インフレ税増税)を取っていますから、政府債務残高の対GDP比は小さくなっていくのは当たり前です」

 

,「日銀は既に損の垂れ流し」

本日、以下のリツイートが私のXに来た

「日銀は、当座預金での支払い利息と保有国債での受取利息の関係において、今現在既に、およそ0.4兆円の金利差による差損を発生させているのですか?」

以下のように回答した。

「そうです。ただし政策金利を0.25%から0.5%に引き上げたのが今年の1月ですから令和6年度の決算には、まだ損の垂れ流しは現れていません。令和6年度決算の支払い金利は9か月間が0.25%、3か月間が0.5%ですから」

 

3,「ゴールドマンサックスの為替予想には笑っちゃう」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

「ゴールドマンサックスが、1ドル100円を予想していますがこの記事の解説をお願いします。

https://x.com/bloombergjapan/status/1983109441802109316?s=46&t=T_wKbxQF1wus0qyu9-9HaQ

以下のように回答した。

「解説ですか? 笑っちゃった、の一言。 まず第1に、通信社や新聞は、よく『ゴールドマンサックスはーー』と書くが、これは『ゴールドマンサックスの**氏の意見では』か、最大『ゴールドマンサックスのアナリスト部署』の意見でしかない。トレーダーは自社のアナリストの意見に沿ってトレードなどしない。私など自社のアナリストの意見/分析など読んだことも聞いたことも無かった。聞いたのは他のヘッジファンドのオーナーなどリスクテーカー仲間の話だけ。それは新聞などには出てこない。それが仕事ではないのだから。 そして笑った最大の理由は、『円高を予想するが、それは10年先のフォワードのレートに近いから』だという。ここが大笑い。このアナリストは実際の為替トレードなどしたことが全くないと思われる。為替の先物レートは、ドルの金利と円の金利の差で自動的に決まるものであり、先々の為替の予想では全くない。 実務の警官が無い人は時々とんでもないことを言い出す。 昔、大学の為替の先生が、先物レートがゆがんだ時は、円金利が上昇したり、ドル金利が下落したりして調節される、と教科書に書いて大笑いしたことがある、数式の上ではそうなるが、ドルや円の金利のマーケットは、為替の先物レートのゆがみではびた一文動かない。デイスカウント巾で調整される。ドルや円の金利市場と為替のディスカウントマーケットでは規模が違いすぎるからだ。実際にトレードしたことがないと、そんな誤解さえしてしまう。」

 

4.「ドイツは、高額な賠償金支払いが理由でハイパーインフレになったのではない」

本日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「第一次大戦後のドイツに、高額な賠償金が課せられた事実は有りますが、その安易な返済のためにマルク紙幣を大量に刷ったとも考えられます。やはり、インフレの原因は、印刷し過ぎた通貨により生じたとしか思えません」

以下のように回答した。

「そうですね。英国は負けはしませんでしたが爆撃で生産設備を失いました。しかし安易に紙幣を刷らず増税等の国民負担に頼ったのでハイパーインフレというより国民を地獄に追いやる事態を回避することが出来ました。日本は負けましたが、巨額賠償金を回避できました。しかし紙幣の刷り過ぎでハイパーインフレになりました」。

 

5.「全員が平等に貧しく。でも他国とは大きな格差」

本日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「結果は、資本がグローバルである以上、他の国の人は日本人より豊かになり、日本人は日本人の中では格差少なくなりますが、他国の人より貧しくなっていきますよね」

以下のように回答した。

「その通り。昔、モロジブに行ったことがあります。一つの島に一つのホテルがありました。そこのホテルの従業員に聞いたら、その島に女性の従業員はおらす、イスラム圏なので酒は飲めず、1年に一度だけ、実家のある島に帰れるとのことでした。皆低所得層で、格差のない平等な世界に見えました。ただホテルに来る日本人や欧米人とは歴然とした格差がありました。  その後、格差是正が金科玉条の日本の国力は落ちまくり、皆平等に貧しくなり、モロジブに行く日本人はきっと大幅に減ったと思います。(今は知りませんが)もうすぐ昔のモロジブ人と同じように、全員が貧しく平等な国になっていくでしょう。その一方、欧米諸国や他のアジア諸国との格差はものすごく広がると思います。モロジブにホリデイに行く側から働く側に回るのももうすぐのような気がします。 海外で生活、働いた経験がないため日本の凋落ぶりが分からない日本人が多いと思います。だから日本の格差是正を金科玉条とする社会で経済が凋落していっているのに気がつかず軌道修正が出来ないのだと思います」

 

6.「財政支出が少なすぎるのに『世界ダントツの借金王国』になるなどありえない」

本日、以下のリツイートが私のXに来た。

身の丈似合わないどころかG7では最低財政支出。それでGDPも伸びず賃金が抑えられた。効果的な支出をもっと増やせば経済は伸びる余地があるのを自ら放棄してきたのがこの30年間。

以下のように回答した。

「G7では最低財政支出なのになぜ世界ダントツの借金大国になるかを説明せよ」

 

7.「相続税の存在は世界では常識ではない」

本日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

「相続税無し どうしてその様なことが可能なのですか? やろうと思えば日本も出来るのでしょうか?」

以下のように回答した。

「日本では相続税が存在するのは常識だと多くの人が思っている人が多いと思いますが、日本の常識が、世界の常識ではない1例」

 

8.「多くの国では相続税は無税化か軽減化。受脆化は日本だけ」

本日、以下のリツイートを私のXにいただいた。

確かに日本の相続税率は主要国と比べてもトップクラスに高いですね。 実効税率で見れば55%とかなりの重さで、米国の40%や欧州の多くの国の実質的な優遇策と比べると際立ってます」

以下のように回答した。

「米国では少し前まで相続税無し。日米では相続税の仕組みが違いますが、最近は両親からなら30億円近くまで非課税。日本は4800万円から課税(配偶者と子供2人の場合)。オーストラリア、シンガポール、ニュージーランド、スイス等は無税」