「究極のインフレ税」

2025年10月13日

 

昨日から3日間の私の連載最終日。先週月曜日〈10月6日〉にMINKABUから取材を受けたもの。先週金曜日の株急落前のインタビューです・

以下、拙稿より・

「『国民の財産を溶かして国家財政の帳尻を合わせる「インフレ税」の悪夢』

現在の株高は、実態経済を伴わない「理由なき熱狂」です。これはバブル末期によく見られる光景です。インフレヘッジのためという理由を超えて、投機的な資金が殺到している今の状況は、極めて危険な兆候と言わざるを得ません。

そして、私はこうも考えています。政治家や官僚たちは、この状況を内心では歓迎しているのではないか、と。国民の多くが大増税に反対する中、1,300兆円を超える国の借金を返す方法は、もはや一つしか残されていません。それは『ハイパーインフレ』です。ハイパーインフレは、国民が気づかぬうちに資産を奪い取る、究極の「インフレ税」なのです。

インフレによって借金の実質的価値を目減りさせ、財政を再建する。国民の財産を犠牲にして国家の帳尻を合わせる。彼らが選択するのは、おそらくこの道でしょう」

https://mag.minkabu.jp/politics-economy/36757/?membership=1