「国債に金利上昇圧力、民間向け供給61兆円に急増 日銀買い入れ減で」「和製サッチャー」に足りぬもの 真の積極財政とは」他

2025年10月18日

1.「国債に金利上昇圧力、民間向け供給61兆円に急増 日銀買い入れ減で」

昨日の日経新聞1面トップ記事。私が、長年警告してきた「国の資金繰りの自転車操業」がついに限界に近づいてきたということ。金利がとんでもなく跳ね上がる日が近づいてきた。それは発行国債の半分以上を保有する日銀と円の終焉を意味する。

日経新聞いわく「2025年度に銀行や生命保険など民間の投資家向けに供給する金額は61兆円と前年度より45%増える見通しだ。(略)。民間から十分な需要が集まらなければ国債価格の下落圧力となり、金利を押し上げる可能性がある」

「(政府の国債発行額(年度ベース)は25年度も177兆円と高水準を保つ)

―――>大雑把に言うと、今年の赤字を埋めるためい国は新規国債を29兆円発行する。他に満期になった国債を償還するために借換債約148兆円を発行しなければならない、。計177兆円である。これを誰かに買ってもらわなければならない。

異次元緩和以降、日銀がその発行額の6割から9割近くの額を買っていなかったから長期債の値段が高値安定(=金利低迷)していた。

その池の中のメダカだった日銀が、今や池の中のクジラなっている。このクジラがこれから国債購入を減らすのだから、代わりの買い手を探すのは困難至極だ。 金利が上昇しない限り財政破綻のリスクさえあり、格付も低い国債を買う人はいない。リsクに見合うリターンが必要なのだ。

10年国債の金利は198年4月に11%を記録した。今回は。はるかに高い水準まで上昇すると思っている。

その時の日銀の債務超過額は天文学的なものとなる。正統派金融論の教えを大胆に無視した日銀の惨めな末路である。その日銀が紙くずとなるのはやむを得ない。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB087Y70Y5A800C2000000/

 

2.「和製サッチャー」に足りぬもの 真の積極財政とは」

どうやら週明け高市首相誕生の可能性が高くなったので原真人朝日新聞編集委員の論考を少し遅くなったが、紹介させていただく。

原編集委員の最後の文章「『和製サッチャー』の名を歴史に刻みたいなら、時に有権者に愛されない覚悟も必要ではないか。選挙民に受けることだけを望んで走っていく先にあるのは、むしろ『和製トラス』の称号である」

―>この原さんの文を読んで「財税規律」を守らない国はとんでもない状態に陥る」ということを高市さんは肝に銘じていただきたい。

ところで私は2002年の半年間だけ神戸大学の経済学部で非常勤腰として半年間の授業を受け持ったことがある。2週間ごとに神戸に通った。毎週、授業後に私大好きな小磯良平氏の美術館や兵庫県立美術館の「小磯良平ルーム」を訪れるのが楽しみだった。

残念だったことは、もっと早く神戸大で講師をさせていただいて、高市氏に正しい金融論、税制論を教え込めなかったことだ。

https://www.asahi.com/articles/ASTB87W0JTB8ULFA005M.html?iref=pc_ss_date_article

 

3.「猛暑の傷跡or 補償」

今年は猛暑だった。その結果、なんと、書斎の窓から、熱帯植物のパパイアがぐいぐいと成長してくるのを観察できる。。生ごみを粉砕して庭木の肥料にしょうとしているが、食べたパパイアの種が粉砕されておらす芽を出しいぇきたようだ。果たして越冬できるか興味あるところ。

「パパイアなど東京で出来るものではない」との常識が簡単に崩れた。「日銀など絶対つぶれない」との常識ももろくも崩れ去ろうとしている。

「日銀が絶対につぶれない」のは「ミニマムリザーブ」(日銀当座預金を法定準備金と同額にする)が大前提の伝統的金融政策のときの話だ。

papaia papaia 2

4,暑い時は、家から一歩も出たくなかったが、涼しくなって、いろいろな会も少しづつ増えてきた。

10月13日(月)

落語家の林家木久蔵師匠の50歳のバースデイパーティーに出かけた@北鎌倉

@住職がお持ちの家にて。

楽しくて午後4時から23時近くまで飲み、木久蔵師匠の奥様の運転で家まで送っていただいた。飲み過ぎた~。

写真は、右前方木久蔵師匠、時計反対廻りで私、先端研しんや先生、苔のタケダ先生、オフコースの鈴木さん。

林家ひろき師匠はコロナの最中、教員免許を生かして、高校の社会の先生をして、糊口を凌いでいた変わり種落語家。人に好かれるキャラだし、高校の生徒さんたちは授業が楽しくてたまらなかったに違いない。

木久蔵師匠10 木久蔵師匠20

10月14日(火) 12時から14時半までG9の会@如水会館。

20数年前に結成されたマーケットでブイブイ言っていた一橋大のマーケット関係者の集まり。一人を除き、皆バイサイドの中心人物で、セルサイドの人たちからしたら、ぜひ会いたかっただろし、会話を聞きたかっただろう人たちの集まりた。

でもそれは昔の話。最近はよもやま話だけだったが、この日は久しぶりに激論。中島さんVSフジマキ。「Xデイ近し」と主張するフジマキに対し、元興銀常務で資金運用関係を引っ張っていた(後DIAM (興銀と第1生命の合弁会社)社長)の中島さんは「日本はそんなにヤワではない」説、

最後に元東海銀行で資金為替部門を率いていた平田さんが「1年半前に中島さんが『「来年2月までに藤巻説は当たるか?」と質問されたので、私は『当たらない』と答えたが、いつくるかを別にして期限を区切らないのなら、藤巻説の可能性はあると思う』と仲裁(?笑い)に入って本日の議論は終了。

毎回写真を撮るのだが地下鉄に乗る直前に、撮り忘れたことに気がついて小学館の前の「小学1年生」の前の宣伝前で記念撮影(石橋さんと渡邉さんは別方向だったので写真にはいない)。小学館の女性社員と思われる方がシャッターを押してくださった。きっと小学校1年生の同期入学の集まりだったと誤解したに違いない。

G7 10月

 

10月14日(火)

G9の後、一時、帰宅し、昼寝をしてから京橋へ。

18時、元日銀理事の山本謙三さん〈72〉と会食。金融に関してのその知識と見識はすばらしい。私も長く、マーケットにいるだけに、その辺の知識と経験は誰にも劣らないだけの自信はあるが、なにかわからないことがあれば山本さんに聞く。

本日は楽しく金融政策論議をして解散。

1年前に、山本さんが書かれた「異次元緩和の罪と罰 」(講談社現代新書 )サブタイトルは「私たちはこれからどんなツケを払うのか」は、やっと書くべき人が書いた大変な良書。

アマゾンにはこの本に対する私の推薦文も載っている。

藤巻健史氏(元モルガン銀行東京支店長)

「安倍元総理が、もし彼をブレインに選んでいたら、いまの日本経済はバラ色だったに違いない」

山本謙三さん10月 山本さん30

10月16日(木)

妹夫婦に立会人になってもらい米国の法律事務所に。

米国人公証人の前で、私がサインし、妹夫婦が立会人としてサインし、公証人がサインして、英文の書類が完成。

妹夫婦にわざわざ多摩から出てきてもらったので、鳥居坂を上って国際文化如何のフレンチをおごった。

鳥居坂は老人フレンドリー。坂に手すりがついていた、昔はなかったように記憶しているが・。

なお、妹夫婦は、その分野ではそれなりに知られているイラストレーター、Faceの

両親。

MEET YOUR ART Festival でスカルプD とコラボしたシャンNNプー(4300円)をもらった。

鳥井坂2 鳥井坂2 鳥井坂 久美子 スカルプ