1.「バブル崩壊を遥かに超える悲劇が始まろうとしている」
昨日から3日間の私の連載2日目。先週月曜日〈10月6日〉にMINKABUから取材を受けたもの。
公明党離脱や米中紡績摩擦等の大ニュースが金曜から週末にかけて流れましたが、私の主張は、全く変わっておりません。X デイがさらに近づいたと感じています。
以下Yahooニュースより。
「異次元緩和を始める前の健全な日銀であれば、200年、300年経っても潰れることなどあり得ませんでした。債務超過になり得るリスク資産を持っていなかったからです。しかし、今の危険な資産を抱え込んだ日銀は違います。株価が暴落すれば一発で終わりです。そのとき、日銀の信認は地に堕ち、円の価値もまた、紙切れ同然となってしまうでしょう」
「高市政権の財政バラマキと、機能不全に陥った日銀。この二つが組み合わさることで、日本は制御不能なインフレへの道を突き進むことになります」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11f3088276b700a914e143cb242fa71f699f762b
2,「ドイツのハイパーインフレの経緯と今の日本の状態そっくり」
久しぶりにアダムファーガソン氏がドイツのハイパーインフレの経緯について詳しく書いた「ハイパ-インフレの悪夢」をざっと読んだ。今の日本がその通りの道を進んでいるようで、ぞっとする。トンデモ理論を主張する人達がいたことまでそっくり。
「ライヒスバンクの国債引き受けと紙幣乱発の政策はマルクの暴走を止めようがなかった」「1923年6月戦に向けて政府はお決まりとは言え無茶な楽観主義を掲げてありとあらゆる一時しのぎの方策に頼り始めた:(p182)ちなみにライヒスバンクとはハイパーインフレを引き起こしたドイツの旧中央銀行。廃止されワンクッションあったが新中央銀行ブンデスバンクが創設された。当然、ライヒスバンクの発行していた法定通貨ライヒスマルクはその地位を失い紙くず化。
3,「モグラたたき機が作動しない」
今の日本の金融・財政はあらゆるところでおできから膿が流れ出している。それを政府・日銀が晩底校で止めているような状態だ。
もぐらたたきでモグラが地上に出てくるのを抑えているともいえる。
財政破綻危機を財政ファイナンスで危機の先送り。株価下落を日銀購入で下支え(当初目的)。超長期金利上昇を国債発行減で抑え込み。為替介入を口先介入で抑え込み。
長期金利上昇を日銀の国債爆買いで抑え込み等々。
政治の混乱が続くと、そのもぐらたたき機が〈2013年から〉作動しない。
そよ風ほどの刺激でおできが破裂することになるかもしれない。
4.「日本株はどうなるか?」
2週間前、テニスをしていた時、テニス仲間に「今回の株価の動きには警戒する人もいるから、意外と持つかもしれませんな」といったところ「いや、警戒しているのは我々バブル崩壊を経験した人だけ。我々高齢者はバブル崩壊の経験もあるし、老後の生活を安定させようとするから早目に利確するから、警戒感があるように思うだけ。バブル崩壊以降に生まれた人は30年以上低迷した株が上昇しているからイケイケどんどん、になっている。バブル当時と同じ」との返事が返ってきた。この見方も一理ある。
私自身は「いまはお金を守る時期であり、儲けを考えるときではない」と思っているから、株、とくに日本株には手を出さない。ドルに資産を移すだけ。リターンとリスクの関係が悪すぎる。どうしても買いたい人には相変わらず「こわごわと買ってくださいね」とのアドバイスがしている。
と書いてストックに入れておいたのだが、アップするまえにすでに先週金曜日の動きが出てしまった。今後、どうなるかはわからない。ただ私は日本株には現在。買いも売りも、手を出さない、のは変わらず。
5、「JPモルガン時代の部下、小林亮君と食事」
先週7日の火曜日はJPモルガン時代の部下、小林亮君と食事
小林亮君夫婦は、いろいろ大変な人生を送ってきた。しかしいつもくじけず前向き、その強さには感心、感動する。滅茶苦茶に頭の良い人。
彼が弱気になったのを見たのは今までで一度だけ。JGB の取引を任せた最初の日、ロングポジションを作った直後に日本国債が暴落しはじめ朝から前日終値比3円安のストップ安に張り付くのが(当時のストップ安は3円だった)3日間続いた。彼は新人だったから与えたポジションは小さく損失は小さかったのだが、何もできずに呆然とした顔をしていた。流動性のないマーケットがいかに怖いものかを十bン学習したと思う。
あの冷静で、強い小林君で冴え、ビビった暴落だった。

6.「行きそこなった小泉和弘さんの九州交響楽団のコンサート」
先週木曜日から土曜日にかけて、福岡で小泉和弘さんの九州交響楽団のコンサート&佐賀の温泉に行く予定だったが事情が出来てキャンセル。台風接近のニュースのせいではない。少し残念だったが、終活用の仕事ははかどった。
7、「先日の台風接近の前の夕焼け」
どちらかと言えば不気味。



