「ドイツを襲った天文学的なインフレは、起こるべくして起こった」「高市政権誕生で、日本の経済はどうなるか]他

2025年10月27日

1.「ドイツを襲った天文学的なインフレは、起こるべくして起こった」

以下、2023年1月12日の経済部長の高橋哲史氏が書いた日経新聞記事「ハイパーインフレの教訓 ドイツの悲劇から100年」。

高橋哲史氏いわく「ドイツ側はストライキで抵抗する。通貨マルクをどんどん刷り、職場を離れた労働者にばらまいて生活を支えようとした。

ただでさえ巨額の賠償金をまかなうため、国債を大量に発行していたときである。戦中から始まっていたインフレは止まらなくなり、マルクの価値は23年末までに戦前と比べて1兆分の1以下に落ち込んだ」

「政府が野放図に国債を発行し、中央銀行がお札を刷って引き受ける。それを続ければ通貨は信用を失い、やがて紙くず同然になる。ドイツを襲った天文学的なインフレは、起こるべくして起こった。

もっとも、当時の人々は必ずしもそう思っていなかったようだ。『食べ物や衣服の値段が上がっているのであって、通貨の価値が下がっているのではないと受け止めていた』。ファーガソン氏の著書にはこんな記述がある」

「モノの値段が上がっているのか、それとも通貨の価値が下がっているのか。コインの裏表だが、どちらをみるかで打つべき対策はちがってくる。ドイツはそこをまちがい、国民の生活を奈落の底に突き落とした」

――>この記事が出た直後もこの記事を読むべしと書いたが、今こそ、この記事を読み返すべき。今では理解できる人が多くなったことだろう。ド素人のブードイウ教教祖様を妄信する情弱者さん達以外は。

放漫財政と財政ファイナンスの結果、今の日本は「政府が野放図に国債を発行し、中央銀行がお札を刷って引き受ける」当時のドイツ政府となんら変わらない。そして刷り過ぎた通貨が信用を失いつつある(=物価が上昇している)野も変わらない。ハイパーインフレに私が警告を鳴らす理由。

この記事が触れている(又私がしょっちゅう触れている)「ハイパーインフレの悪夢」(新潮社)によれば、「助かった人たちとは『幸運にも中立国に資産を逃がした人たち』なのである。ドル資産を持つことが、自分を守る第1歩。

 

2.「高市政権誕生で、日本の経済はどうなるか]

25日(土)らジオ・ニッポン放送「渡邉美樹5年後の夢を語ろう!」の出演させていただいた。16分程度話しています、。

高市政権誕生で、日本の経済はどうなるかについて話しています。

ラジオニッポン放送の以下のPODCASTから無料で聞けます。

https://podcast.1242.com/yume/?ep=358

 

3,「小泉和弘さん指揮の神奈川フィルの演奏会」

昨日は午後2時から小泉和弘さん指揮の神奈川フィルの演奏会@ミューズ川崎

べ―トーウェン・シリーズ。「序曲『コリオラン』」、「交響曲第1番」、「交響曲第5番」

5番素晴らしかった! 10月8日の九州交響楽団@福岡は用事でドタキャン(家内だけ聴きに行った)したのを覚えていてくださり「九州は来れなくて残念でしたね」と講演後、楽屋で言われた。

 koizumisann