1.「GPIF のリバランスで株価が下落すれば長期金利は上昇」
片山大臣のGPIF のリバランス発言の意図は長期金利の上昇を抑えようとの意図があるのは明白だが、本日の日経新聞「超長期債、GPIF存在感」というタイトルの記事を読んでいただきたい。
記事曰く「年金マネーがさらに増えるとの思惑から海外投資家を中心に債券が買われ、金利の騰勢は一服した。
こうした中、債券市場の参加者の間では株価の先行きに関心が向き始めている。
(略)年金基金の運用では株高が債券買いにつながった側面もあり、「株安・債券売りに逆回転するリスク」(国内債券ファンドの運用担当者)が意識されている」
――>片山大臣のGPIF のリバランス発言は、特に株価下落局面では意図とは逆方向に債券売り(=長期金利上昇)を促す可能性も大いにある。マーケットを政治の力で動かそうと思ってもうまくはいかない。マーケットを馬鹿にしない方が良い。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO97603970W6A710C2DTC000/
2,「個人向け国債発行が高水準と言って雀の涙」
今朝の日経新聞朝刊紙面では「個人向け国債発行 高水準」になっているが、WEB版でのタイトルは「日本国債に個人マネー流入、金利上昇で投資妙味 政府も後押しへ」、意外と大きな記事。
いずれにしても政府の広告か御用記事と見間違う。3行程度の記事(=重要ではない記事だと思うが、スペースも大きく「個人国債が馬鹿売れして日銀に変わる買い手になるか」のような印象さえ持つ人が出てくるのではないか?
しかし1100兆円の発行残高の内。20兆円を個人が保有するようになったからといって「日本国債に個人マネー流入」と大騒ぎすることなのか?
これを見て「国債の需給は大丈夫、日本の財政は大丈夫」などと思ってしまう人がいたら、罪作り。
藤巻家で私の勤めている会社が破産しそうで給料支給が泊まっているときに孫のお年玉が増えているから大丈夫ですよ」というようなもの。。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB088TA0Y6A700C2000000/
3,「タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる!」(日本経済新聞社)
前にも書いたが2001年9月に書いた私の2冊目の本(随筆)。
サブタイトルは「藤巻健史のディーリング戦記」
帯には「『伝説のディーラーかく語りき』東京市場にフジマキありと世界に名を轟かせたカリスマディーラーが、『冷や汗と涙』の日々を語る爆笑金融エッセイ」
株保有者には利益が載っているうちに「タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやれ」とアドバイスしたい。
尚、この本は帯にあるとおり爆笑金融エッセイだそう。
4,「前朝日新聞編集委員の原真人さんの本日発行のニュースレター」
原さんのX にいわく「本日のニュースレターは、令和のPKOを読み解きました。PKOとは平和維持活動の方でなく、こちらは株価維持策のことです。
https://hara-makoto.theletter.jp/posts/35817059-c52c-4330-8ea2-45db91064c99
5(昨晩深夜の私のX 記事)「日本の財政は断末魔的状態だと世界に吹聴しているようなもの」
日本国債をGPIFに買わせるとか相続対策用に買わせるとか小手先の、はちゃめちゃ政策が次から次へと出てくる。 これでは日本の財政は断末魔的状態だと世界に吹聴しているようなもの。 世界中が再びインフレ懸念で長期金利上昇トレンドに変わりつつある時、万が一、このはちゃめちゃ政策が成功して、長期金利が下がったならば、日米金利差拡大で大幅円安進行。 物価が加速で長期金利は逆に上昇してしまう。 何とかしてマーケットを政府が支配したいようだが、マーケットを馬鹿にするものではない。
6.(昨晩深夜の私のX 記事)「株本位制の中央銀行の末路は?」
世界で唯一の株本位性の中央銀行である日銀、株が崩壊したらば日銀も崩壊。こんな中央銀行聞いたこともない。
7.(昨晩深夜の私のX 記事)「2025年3月末の日経平均株価は35,167円。今はまだ2倍近く」
現在の海外日経平均先物市場は昨日東京クローズ時からさらに大幅下落進行中。 海外勢が日本株を見切り始めたならば、下落幅はかなり大きくなる可能性はある。 GP I Fの資産構成見直も海外勢の株から債券へのシフトを連想させているのかもしれない。 もっとも債券も売られているが。 何せ1年4ヶ月前の2025年3月末の日経平均株価は35,167円。今はまだ2倍近く。バブル期以上の速さで上昇してきた日経平均なのだから。 1985年から90年の日本のバブル期は5年で3倍。その後、10年間ダラダラと下がり続け5分の1へ。 AIは凄いと思うし、まだまだ伸びると思うが、株価が今後とも期待に連動するかは疑問。 2000年代初期のITバブル崩壊と同じ。 特にFRBの新議長ケビン.ウォーシュ氏がバランスシートの縮小 (=流動性の回収)を始めたら要注意。ただしそこまで持っていればの話だが。


