「外貨預金の伸び、過去最大4兆円 家計・企業で進む『円からの資産分散』」.「『地方銀行の終焉、地方経済崩壊』案」「政府が税優遇で民間に行くべき資金をかすめ取り政府が財政出動をするのは社会主義国家への先祖帰り」

2026年08月21日

1(再掲)「『FRBの国債買い入れ増』と政府の『国債買い戻し』は意味が違う」

昨日早朝にXに載せた記事ですが、重要なので再掲します。

FRB が「国債買いオペの額を増やす」のであれば、通貨発行増を伴うQEであり、長期金利が一時的に下がってもおかしくはない。(もっともインフレ懸念下でのQEは更なるインフレを引き起こし、長期金利はすぐに上昇してしまうだろう)

一方、政府に夜国債の買い戻しは財源がない。FRBのように新しく銀行間市場に流す通貨で購入という手段はない。新規の国債を発行して原資とする(事後的になるかもしれないが)しかない。

超長期債の売れ行きが極ま手悪くなったから、国債買い戻しをするのであろうが、まさか残存期間10年から30年の国債の買い戻しのために30年債を発行するはずがない。5年、10年債の発行で徐行入資金を賄うのであろう。

要は10年以下の利回りを押し上げ、超長期債のイールドを押し下げるイールドカーブの修正でしかない。

それなのに昨晩のマーケットは騒ぎ過ぎだ。冷静な分析が出てくるにしたがってm、マーケットは元に戻るだろう。

2.「外貨預金の伸び、過去最大4兆円 家計・企業で進む『円からの資産分散』」

本日の日経新聞の大きな1面トップ記事。

いよいよトランプの「ババ抜き」ゲームの様相を帯びてきたか?そりゃ、常識があって、政府の政策、日銀の状況を冷静に観察していればそうなるだろう。

ド素人のトンデモ教教祖のトンデモ主張を聞いて、能天気でいた人達が紙くずとなる「円というババ」をつかむことになる。

もっとも私は(個人は)ドル預金よりドルMMF の方がbetterだとは思うが。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB15C510V10C26A7000000/

 

3、「ベッセント氏の奇策、効果1日で帳消し 米長期金利が再び上昇」

以下、本日の日経新聞上記タイトル記事の中の文章。

「米国を含む主要国の超長期金利上昇の背景には、各国の財政悪化リスクや中央銀行がインフレを鎮圧できない懸念、人工知能(AI)関連の社債大量発行といった複合要因がある」

――>その通り。特に日本の場合、他国よりも「各国の財政悪化リスクや中央銀行がインフレを鎮圧できない懸念」が断トツに大きい。

そのうえ、日本は日銀が国債爆買い(他国と比べて段違いの規模で)を行い長期金利を人為的に極めて低く抑えつけてきたが、インフレ懸念で保有額を減らさずるを得なくなってきた。そのため、長期金利の大きなレベル修正(=長期金利急騰)が今後とも起きる。

この長期金利急騰を政府・日銀の小手先の努力で抑えるのはもう無理。

津波を愛が何作った砂の堤防で防ごうというようなもの。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN20AO30Q6A820C2000000/

 

4.「『地方銀行の終焉、地方経済崩壊』案」

「個人向け国債、税優遇なら『預金100兆円シフト』 地域金融に逆風」

本日の上記タイトルの日経新聞記事。

まさにそのとおり。

ただでさえ長期金利上昇で保有国債の含み損が拡大して経営が苦しい地銀、預金が都市部の銀行に流れて預金集めに苦しんでいる地銀は、こんなことをされたら

存続不能。連鎖倒産発生。地方経済の終焉。しかも日銀に地銀を助ける余裕はもはや無い。

地銀への預金が減少すれば数少ない国債の購入者が減り、長期金利を下げたい政府の思惑は元の黙阿弥。

最近、出てくる喜作がすべて小手先。そこまで追いつめられている証拠。マーケットを知らなさすぎる。日本最大・。最強の野党、マーケットが牙を向く日が近ずいている。

確立された金融論の教えを大破りしたツケ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1940F0Z10C26A8000000/

 

5,「政府が税優遇で民間に行くべき資金をかすめ取り政府が財政出動をするのは社会主義国家への先祖帰り」

小泉郵政改革とはなんだったのか?個人向け国債を税優遇し国が金を集めるのなら社会主義国家への先祖帰りだ。

小泉郵政改革とは「政府が有利な条件で金を集め非効率な政府が運用をする弊害を防止するため」だと私は理解している、

私は「社会主義体制から脱皮ができなかったのが日本のこの40年間の世界断トツのビリ成長」と言っているが、小泉郵政改革は「政府が金を集め政府が使う」という社会主義からの脱皮を図った政策だと私は大いに賛同したものだ。

「税制湯宮で個人への国債販売を強化する」とは、まさに先祖帰り。

アニマルスピリッツに賭けた政府がのさばり資金運用をすればその国の国力はますます衰え4流国、5流国に落ち込んでしまう。

なお、小泉純一郎首相は2005年の施政方針演説で、「郵便局を通じて集めた『350兆円もの膨大な資金』を公的部門から民間部門へ流し、効率的に使われる仕組みに変える必要がある」と説明している。

 

6.「地銀が預金を集めて国債を買うのはナンセンス」

もっとも「「個人向け国債、税優遇なら『預金100兆円シフト』のニュースは「税制優遇」の点だけが大問題だが、以下の問題を提起している。

「地銀が預金を集め国債を買っている」現状は粗笨主義経済の観点から考えると健全ではない、という点だ。

「銀行の本来の役割」とは「与信リスク(倒産確率)を測るノウハウ、情報のない個人からお金を預かり、与信リスクを考慮しながら、銀行より与信リスクの高い借り手にお金犯す」ことのはずだ。

日本の金融システムではこうなっていない。

銀行が自身より与信リスクの低い国にお金を貸す(=国債を買う)くらいなら個人が銀行を通さずに直に貸せば(=国債購入)よい。それが本来の市場経済のあり方だ。

私が問題にしているのは国が金を集めるのに「税優遇をする」という点に尽きる。

 

7.「元朝日新聞編集委員の原真人さんの本日のニュースレター」

いわく「中央銀行についての深い洞察。本日のニュースレターは、日銀史上、最高の金融理論家である白川方明元総裁の新著から、日銀の独立性について読み解きました」。

https://x.com/makotoha/status/2090595487745515738