1.マーケットコメント(生島ヒロシのおはよう一直線)

2019年08月06日

1.マーケットコメント(生島ヒロシのおはよう一直線)

本日は朝6:00~6:09 TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に電話出演。最近のマーケットコメントを求められたので「米株安はFRB議長発言に市場が落胆したこと&米中貿易戦争の激化、人民元安は中国当局の米国への対抗策、円高は米国株価下落により長期債価格上昇(=長期金利低下)による日米金利差縮小によるもの」と説明。米中貿易戦争激化の対応で人民元安を中国当局は進めるだろう。しかし秩序なき元安は避けたいので、お得意の資本規制も強めるのでは?そうなると中国人は仮想通貨に逃げるのでは?と言う話も短時間だがした。ただし、円は日米金利差が急縮小しているにもかかわらず、ドル円は下落幅が非常に小さいことも付言。7月13日米10年もの金利は2.13%、昨日は1・73%と0.4%も下落したのにドル円は108.50から106.00にしか下落していない。本来なら100円を割ってもいいような衝撃なのに。底堅いとの評価。ドル買いのチャンス。

2.米中貿易戦争に関する中国の対抗策

人民元が1ドル7人民元まで下落しマスコミは大騒ぎしているが、1994年1月は1ドル8.7人民元だった。その人民元安で中国は世界の工場になった。米国の元切り上げ要請にもかかわらず日本の失敗(通貨強くなりすぎ)を勉強していた中国当局はお茶を濁す程度にしか元を切り上げてこなかった。今回は戦いモードなので元切り下げを行った。米国が20%の関税引き上げをしても元を20%切り下げれば中国輸出業者にとっての国際競争力はなんら関わらないからだ。秩序無き人民元下落を恐れるとマスコミは書くが、中国は資本規制を実施している国。当局はそんなに心配していないはずだ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48250880W9A800C1000000/?nf=1

3.「モーニングプラス」

なお今週金曜日は朝7:05~7:50 BSテレ東「モーニングプラス」に出演予定です。