(通常版)MMT,北海道温泉

2020年01月07日

                      IMG_6823     (本文) 付録「フジマキな日々」は下のほうをお読みください。

1.(週刊朝日)「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」第272回

週刊朝日の連載は昨年11月末をもって終了いたしましたが、第273回では「怪しげなMMT理論とリフレ派の主張』というタイトルで書いています。昨年の4月5日号ですので9ヶ月前の文章です。

「(前略」

米国では今「自国通貨建てで借金している限り、政府は財政赤字など心配せずどんどん借金していいよ。政府は限度なく通貨を発行できるからデフォルト(破産)なんかしない」という経済政策が話題になっている。MMT(現代貨幣理論)という

〔中略〕

米ブラックロックのラリーフィンクCEOもMMTを『ゴミ』と酷評したそうだし、サマーズ米元財務長官も米紙への寄稿で同理論を『誤り』と指摘し、債務が一定の水準を超えれば超インフレにつながると警告したそうだ(日本経済新聞3月15日付夕刊『ウオール街 ラウンドアップ』)3月16日の参議院予算委員会で浅田均議員が麻生大臣に『MMTをどう受け止めるか』と質問した。大臣のお答えは「私どもはそれはちょっといかがなものかという感じが率直にあるので」(議事録から)と答えられた。質問時間はそこで切れてしまい、浅田議員は「ポール・クルーグマンとかサマーズさんと全く同じ御意見なので、そういうふうに受け止めさせていただきました。」と締めくくった。が、ア、レ、レである。サマーズ米元財務長官の発言とは財政赤字に警告を鳴らし続け『このまま借金を増やしていくとハイパーインフレになるぞ』という私の主張そのもの、そしてMMTは日本のリフレ派の主張そのものではないか。政府・日銀はリフレ派の主張に乗って異次元緩和政策を始めた。なのに、その政策を自ら「それはちょっといかがなものか」と自己否定していいのか?それとも自分たちが行っている政策がMMTだと理解していないのか? 米国の政府債務は22兆㌦、名目GDPは20.5兆㌦だから債務残高の対GDP比は107%。その段階で主流派経済学者や当局者がこぞって「このままだと超インフレになる」と更なる財政赤字に声を上げて大反対する。健全な姿だ。日本は、債務残高の対GDP比が240%もあるのに「このままいくとハイパーインフレになる」と私が警告すると過激論者だと非難される状況。日本は大丈夫か?毎日新聞の福本容子論説委員が『フリーランチ(タダ飯)は存在しない。必ず高い請求書が後で回ってくる。M(未来は)、M(もっともっと)、T(大変。」と書いていた。けだし名言。」

2.(週刊朝日)「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」第272回

週刊朝日の連載は昨年11月末をもって終了いたしましたが、第274回では「景気悪化の予兆が12年ぶりに出現?」というタイトルで書いています。昨年の4月12日号ですので9ヶ月前の文章です。

「先週号でToday is not Sunday(東大は駿台に非ず)いうことわざ(?)を載せたが、Today is Monday(東大は問題だ)、Today is 何day(東大なんて、なんでぇー)というものもあるらしい。東大コンプレックスの私にとって耳に心地よいことわざだ(笑)。ちなみにTodayはぜひオーストラリアなまり(トゥダーイ)で読んでいただきたい。

★       ★

(中略)

株価急落を引き起こした今回〔注:昨年3月22日〕の逆イールドは、本当に将来の景気の悪化を見込んでいるのか私は疑問に思う。長期国債と短期国債の金利の関係から将来の景気動向を読み取れるのは、すべての市場参加者が市場原理(損得を行動基準に取引する)にのっとって行動している時だけだ。将来の景気が悪化して金利が下がろうとも、将来の景気が好転し金利が上昇しようとも、そんなことにはお構いなく国債を買い続ける中央銀行のような存在があれば、イールドカーブは将来の景気を何も語らない。現在日本の国債の利回りはマイナス0.1%前後だ。一部の特殊なトレーダ―を除き、一般的な投資家はそんな債券など購入しない。償還する満期まで持ち続ければ必ず損するからだ。それでも中央銀行である日銀が「爆買い」しているのは、国債でもうけようという意図がない証左だ。国債の金利の関係から将来の景気動向を予想するより重要なのは、長期金利がこれほどまでに低下したことで、地域金融機関の体力が限界に近づいていることを知ることだ。 異次元の金融緩和で日銀はいまも『爆買い』している。その結果、長期国債の金利が抑えられ、上昇する見通しが立たない。長期金利の低下が長引けば、地域金融機関は融資によって利ざやを稼ぎづらくなり、経営状況が悪化する。1970年代、FRBは超金利を高めに誘導することで金融機関の経営を救った。日銀はそれと全く逆のことをしている。地域金融機関の経営が苦しいのを横目に日銀はいつまで異次元緩和を継けられるのか?地域金融機関経営はMondayだ(地域金融機関経営は問題だ)。」

(付録) フジマキな日々

1.今年の抱負

明けましておめでとうございます。

昨年末までに書き上げるはずの本が、正月2日にやっと書き終わりました。選挙結果同様、ぎりぎり間に合いませんでした。年賀状も間に合わず1月3日から印刷開始でした。今年こそはギリギリアウトではなくギリギリセーフの年にしたいと思います。

2プレジデントウーマン

昨日発売のプレジデントウーマン冬号の9ページに渡る「東京五輪後の経済&お金の守り方」との特集でコメントしました。IMG_6541IMG_6540

3横綱審議委員会委員長

相撲記事を読んでいたら横綱審議委員会の委員長は矢野 弘典さんという方だとのこと。矢野 弘典という名の方とはもう長いこと年賀状を交換させていただいている。

父が工場の総務課長くらいのポジションで、東芝の社宅(昔の公団住宅仕立てでエレベーターなどもちろん無く、リビングダイニングに1ベッドルームだったと思う)の4階だったか5階に住んでいた。階段を挟んだ対面に済んでいらしたのが矢野 弘典という方。父よりかなり若く主任か係長レベルだったと思う。私は父とは当時一緒に住んでいなかったが父のところへ帰ると、時々、矢野さん宅に遊びにお邪魔したものだ。その後、しばらくして国際部長になられた時、一度お会いして昔の思い出話をした記憶がある。名前が似ているな~と念のためWkipediaでチックしたら、なんと矢野さんご本人。驚いたな~。相撲大好きな私にとっては憧れのポジション。大出世だ!!

3.藤巻タケシの2週間

この2週間は、本の執筆の仕上げで、年末も正月も無く、寝ても覚めても「執筆」だった。以下は執筆の合間の行動

 12月20日(金)

15:30 1月と2月に大阪と東京で講演(社内研修用)をするので某保険会社との打ち合わせ。

12月22日(日)

19:00-21:00 楽呂師匠の落語会@深川江戸資料館。楽麻呂師匠は選挙前に「フジマキさん」とかけて、「お産真近な妊婦と解く」その心は「早く産院(参院)に送りたい」と大喜利をしてくださった師匠(↓左から2番目)。IMG_6509

12月23日(月)

10:00-10:30  融資案件で銀行来宅。

12:00-12:30  契約調印。契約書を作るのにかなり時間がかかったので。一区切り。法学部卒ではないので、厳密にいうと疑問点があるかもしれないが、重要なところを網羅するために自分で作ることも時々ある。

15:00-16:00  The 21(PHP研究所)のインタビュー@PHP本社

12月24日(火)

18:00―22:00 勝丸夫婦(ご主人はヤメ検弁護士・元高松高検検事長、元広島高検検事長)奥様の千晶さんは私のゼミの後輩・前四国公認会計士協会会長)と第16回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(「気がつけば騎手の女房』」のノンフィクション作家吉永みちこさんと我が夫婦で忘年会。毎年、勝丸夫婦のアレンジで4月に金比羅歌舞伎を見に行っているが、吉永さんは今年は海外旅行と重なり、欠席。昔、佐藤夫婦、川島夫婦と我が夫婦と吉永さんとで、山口の獺祭工場を見学に行ったとき、昼食を食べに入ったレストランで代金を私がまとめて払っていた最中に、レジ係の人が聞いてきた。「ご一緒のあの方(吉永さんのこと)、テレビの『ブロードキャスター』にコメンテーターで出ている人でしょ?」「そうです」と答えたけど、がっくり。なにせ私も一緒にブロードキャスターに出ているのに。存在感無いな~。IMG_6518

12月26日(木) 

近所の犬仲間だった済生会中央病院副院長の竜崎先生ご夫婦と忘年会 4月には今年も金比羅歌舞伎にご一緒の予定。IMG_6535

1227日(金)

14:30-15:30 会社の顧問会計士事務所へ。消費増税に伴う会計ソフトのアップグレードに伴う手続きを聞きに行く。消費増税に伴う会計ソフト購入費用も馬鹿に出来ないし、それ以上にソフトのインストールが、大変だった。ITに強い次男に頼りっきりだった。

18:00-21:00  元日銀でテニス仲間の平田さんと、日銀の国会担当の宮さんと  金井さんと忘年会@赤坂IMG_6544

1229日(土) 

9:00-11:00  今年最後のテニス。2ゲームとも惨敗。

1月1日(水) 1月2日(木)

4日から1泊の旅行を正月休みとして。1日は、朝4時半から夜7時まで本の原稿書き。2日も5時から書き始め、正午にほぼ完成。午後は表と挿絵の挿入部分を決め、17時に編集者の方に送付  ただ、テレビはつけっぱなしで、箱根駅伝と学生ラクビーは盛り上がったところではTV観戦

(↓)マハナ来宅。おめでとう!!。

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(↓)重さ199gの航空法触れないおもちゃドローン。ほとんどが中国製、極めて性能良し。

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契約書2通を確認し、捺印し、18:00 本日の仕事、終了。少し呑みすぎた。

1月3日〔金〕

朝4時より年賀状の原稿を作り、印刷。恒例の箱根駅伝応援に行く時間以外、必死で年賀状書き。1日と3日にいただいた年賀状は23時に返事を書き終えた。駅伝は10:20家を出て芝のホテルへ。昼飯を取った後、街頭に出て家内の出身校である青学の応援。(↓ 一番上の写真は家内のゼミ仲間中村さん撮影)

青学IMG_6622青学③

1月4日(土)

7時半に自宅出発。予約してあった羽田P2駐車場に泊め、9:30羽田発JAL509便で新千歳空港へ。レンタカー。苫小牧で昼飯(とんかつや)をとり15:40 坐忘林着。 建物は英国人デザイナーの作品とのことでセンスが抜群。暖かい室内から雪を鑑賞するのもすばらしい。今年はスキーの替わりに「雪見と温泉と酒」

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1月5日(日)IMG_6718IMG_6814

温泉と静寂を楽しんだ後、11:00チェックアウト。大好きな五色温泉に向かう。近いはずだが通じる道が冬季閉鎖のためニセコ経由で向かう。ニセコの町は、まさに英語が町に溢れていた。外国人に占領されている感じ。IMG_6839IMG_6849

雪が一時ひどくなり、走行に時間がかかり、飛行機に間に合わない可能性がでてきたために五色温泉はあきらめ、Uターン。支笏湖畔で記念撮影。IMG_6859JAL518便 17:00発 18:40羽田着