アルゼンチンがデフォルト 玉木財務官の話

2020年05月23日

1.アルゼンチンがデフォルト

アルゼンチンはなぜ日本のように(or MMT論者のいうように)「政府が国債を発行し、その国債をアルゼンチン中央銀行がアルゼンチン・ペソを刷って買いとる。政府はそれで得たアルゼンチン・ペソをドルに換えて欧米債権者に借金を返済」をしなかったのか?倒産回避が出来るではないか?それをやらないのは、そんなことをしても通貨安からHインフレになって地獄という結果は同じだからだ。借金は税金を集めて返さねばならない。ジョン・ローのような錬金術師が正しいのなら話は別だが。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59496900T20C20A5000000/ 

2.玉木元財務官の話

玉木元財務省財務官曰く「未曾有の経済危機にある今は、財政規律や将来の負担増について語ることは適切ではないともいわれる。しかし、将来に向けてビジネスモデルが変化していく中、財政支出も昔と同じような公共投資をしていては資金が無駄になるだけだ。(中略)将来の負担増についてもしっかり語る必要がある。今回はリーマン時をはるかに上回る財政支出が見込まれる。危機が終息した後、積み上がった巨大な債務を誰がどう払うのか、誰が得をし、誰が救済され、誰がツケを払うのかという議論を避けることはできない」。おっしゃるとおりで、ここまで債務が大きくなると、徴税力の高さが「化け物」の消費税の大増税か、国民が目に見えないがゆえに反対しずらい巨額インフレ税、すなわちハイパーインフレしか財政再建手法はないだろう。

http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%ef%bd%a2%e3%82%a2%e3%83%95%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%81%ae%e4%b8%96%e7%95%8c%e7%b5%8c%e6%b8%88%e3%81%af%e5%85%83%e3%81%ab%e3%81%af%e6%88%bb%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bd%a3-%e7%8e%89%e6%9c%a8%e5%85%83%e8%b2%a1%e5%8b%99%e5%ae%98%e3%81%8c%e8%aa%ac%e3%81%8f%ef%bd%a2%e6%96%b0%e3%81%9f%e3%81%aa%e7%b5%8c%e6%b8%88%ef%bd%a3%e3%81%ae%e5%bf%85%e8%a6%81%e6%80%a7/ar-BB14twVZ?ocid=ientp

 

3.日銀が国債購入を辞めたら、どうなるか?

Twitterに以下の質問があった。「例えば年利10%になったとして、こんな不景気に金融機関が国債を買わなくなる理由は何ですか?」

以下のように返信した。

「国が税収不足、または償還資金確保のための借換債を買う人がいない、MMT論者のように政府が借金は返さなくていいと思い始めた時など、元本が返ってこない教具を感じた時、10%でも買い手はいなくなります。又日銀がすべて買うことでお金がじゃぶじゃぶになりインフレ率が30%になると思えば、誰も10%の国債など買いません。1998年、ロシア国債の利回りが80%くらいまで上昇したのは国債元本が満期になっても返ってこないと投資家が思ったからです」

4.国債の金利が低い理由は?

Twitterに以下の質問があった。「国債発行して政府貨幣発行残高が激増しても金利も物価も下がり続けてるのは 何故ですか?」

以下のように返信した。「昔は資金運用部、郵貯、そして今は(昔は、ほとんど買っていなかった)日銀が爆買いしているからです。H29年度141.3兆円の国債が発行され、日銀は96.2兆円も買っています。日銀が買っていなかったら大暴落(=長期金利急騰)です。どんなマーケットでも、こんな巨大な買い手がいなくなれば大暴落」